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アニサキスって何?!この時期だからこそ注意したい食中毒

少しずつ、気温も上がるこの時期。ちょうど過ごしやすくなり、アウトドアを楽しむ方もいるのではないでしょうか。アウトドアでは、食中毒に注意することも必要です。特に釣りを楽しむ方は、アニサキスによる食中毒にも注意をしてください。

 

■アニサキス食中毒とは

 

アニサキスは、ニュースやワイドショーなどでも話題になったことがある寄生虫です。この寄生虫が食中毒の原因になることがあるのです。

 

〇アニサキスってどんな寄生虫?

アニサキスは、半透明色で体長2〜3cmほどの大きさです。主に魚の内臓や筋肉に付着していますが、生餌を与えている以外の養殖魚にはあまり付着しません。

 

主に報告されているのは、サケやます、ニシン、スルメイカ、いわし、さんま、たらなどです。

 

■アニサキスが引き起こす食中毒の症状

 

通常、私たち人間の体内に入った場合は排泄されますが、まれに魚を生で食べた場合、胃や腸壁などに侵入することがあります。

 

すると、8時間以内に激しい腹痛に襲われ、吐き気や嘔吐、じんましんなどの症状が現れます。

 

■アニサキスによる食中毒にかかってしまった場合はどんな治療をするの?

 

アニサキスによる食中毒が起きると、胃けいれんや虫垂炎、胃潰瘍などの疾患と似た症状が現れます。痛みはとても激しいですが、致死率は低いです。とはいっても、医療機関を必ず受診してくださいね。

 

病院では、内視鏡を用いた治療を行います。胃カメラを飲み込むのと同じ要領で、胃の中に潜入しているアニサキスを見つけたら、除去します。腸の中にまで侵入して、腸閉塞や腸穿孔を起こしている場合は外科的手術が必要です。

 

通常はアニサキスを回収すれば、症状は改善し帰宅可能となりますが、症状に改善が見られなかった場合は入院となります。

 

■アニサキスによる食中毒を予防するには?

 

お刺身は醤油やわさびを付けて食べたり、しめ鯖には酢を使ったりしますが、残念ながら、醤油・わさび・酢はアニサキスに対しては、殺虫効果を発揮しません。したがって通常のおさしみの食べ方では、アニサキス症を発症するリスクがあります。

 

アニサキス症の有効な予防策は加熱です。でも、釣った魚をお刺身にして食べたい場合もありますよね。その場合は、釣った時点で内臓を素早く除去し、4℃以下の低温で保存しましょう。

 

またスルメイカなどの場合は、斜め十文字に細かく切れ目を入れることで、殺虫効果が期待できます。

 

また、アニサキスは、マイナス20℃以下の低温の環境で死滅するという特徴があります。すぐには食べない場合は冷凍庫などで、中心部まで保存すると良いでしょう。

 

■まとめ

 

釣りなど楽しくなってくるこの時期、アニサキスについての知識を持っていることで、アニサキス食中毒のリスクを低くすることができます。楽しい思い出の最後に苦い思い出が付いて回らないように、しっかり予防してくださいね。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:徳洲会病院内科外来

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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