健康ブログ

《医師直筆》動脈硬化の原因は?予防や治療、改善の仕方の話

からだプラン編集部


こんにちは!

 

からだプラン代表医師の橋本です。

 

普段は内科医として働いています。

 

今回は動脈硬化の原因や予防、治療、そして改善の仕方に焦点を当ててみたいと思います。

 

分かりやすく書いていますので、是非気軽に読んでみてくださいね(≧▽≦)




☆動脈って何だっけ?

まず、動脈硬化の話をする前に、動脈についてのお話をしたいと思います。

 

身体中に血管が走っているのは、誰もが知っている事かと思います。

 

血管の中を血液が走り回っていて、身体中を酸素や栄養が循環しています。

 

その中でも、心臓を中心として考えると、心臓に戻っていく血管と、心臓から出ていく血管があります。

 

その、心臓から出て行って、身体中に酸素や栄養を運ぶ血管を動脈と言うんです。

 

そう考えると、動脈って大切ですよね。




☆動脈は大小ある

そして、その動脈にも大きさ(太さ)があります。

 

太いものは、心臓の近い所にあって、ぎゅっぎゅっと動いて、血液を運ぶ役割をします。

 

一方、細い動脈は、指先などの末梢の部分にあって、時々穴だらけになっていて、栄養が血管から外に漏れだすようになっています。

 

そのお陰で、身体中に酸素や栄養が行きわたるんですね。




☆動脈硬化とは

さて、やっと本題の動脈硬化について説明したいと思います。

 

動脈硬化とは、先程説明した「細い血管が硬い状態になる事」を言います。

 

馬鹿にするなと言われそうですが、この「細い血管」というのが重要です。

 

細い血管は、身体中に酸素や栄養を運ぶ役割があるとお話しました。

 

それが出来なくなってしまうと大変な事が沢山起こってしまいます(後程、詳しく説明します)。

 

人間は、生まれた時から徐々に血管が硬くなります。

 

まあ、これは運命と言うか、細胞(人間)の限界というか、仕方のない事でもあります。

 

つまり、この動脈硬化は特別なことではなく、加齢による生理現象という側面が大いに含まれています。

 

しかし、この動脈硬化は、生活習慣によって促進されてしまうので、それは避けたいなという所です。




 

☆動脈硬化の原因

生活習慣とプラーク

さて、どうして生活習慣で動脈硬化が促進されてしまうのでしょうか。

 

それはプラークが一つの原因です。

 

プラークというのは、簡単に説明すると、血管の中に出来た、アブラの塊を含むコブです。

 

少し詳しく説明すると、血液中のあぶら(悪玉コレステロール)が、血管の壁の中に入り込み、それが蓄積したり、炎症を起こしたりして、作られてしまいます。

 

さらに、このコブに傷がつき、血管内にかさぶたが作られ、それが剥がれた時に血管を塞いでしまうなど、やっぱり怖いものであります。

 

難しい話をしましたが、つまりまとめると、血液の中にアブラが多い状態は、プラークをたくさん作ってしまい、動脈硬化になりやすいのです。

 

このプラークが、生活習慣が動脈硬化につながってしまう原因の一つです。

 

 

生活習慣と血圧

さてもう一つ、生活習慣が原因になって、動脈硬化を引き起こしてしまうお話をしたいと思います。

 

それは血圧です。

 

血圧は、「血液が血管の壁を押す圧力」の事を言います。

 

つまり、血圧が高いと、血管はすごい力で押されてしまいます(‘Д’)

 

普段から血圧が高い人は、細い(小さい)血管を凄い力で押してしまって、攻撃してしまうので、傷がついて固くなり、動脈硬化になってしまいます。

 

ですので、血圧が上がらないようにするため、塩分の取りすぎなどが原因となり、漬物や味噌汁などの食べ過ぎに注意する必要があります。

 

これがいわゆる高血圧で、生活習慣が動脈硬化につながる原因のもう一つです。

 

生活習慣と喫煙

喫煙は、直接的に悪玉コレステロールを増やす事はありませんが、身体中の血管を収縮させてしまいます。

 

すると、身体中の代謝が悪くなってしまうので、アブラ(悪玉コレステロール)が使われずに血管の中に残ってしまい、それがプラークを増やす原因になってしまいます。

 

また身体中の血管が収縮するので、血圧も上がり、高血圧になり、身体中の血管を攻撃して、動脈硬化になってしまいます。

 

この喫煙も、生活習慣が動脈硬化につながる原因の一つになっています。

 

 

生活習慣と肥満

さて、肥満はアブラのイメージがわきやすいのではないでしょうか(*´ω`*)

 

肥満とは、体内に脂肪が多く蓄積されている状態です。

 

肥満の状態では、悪玉コレステロールと中性脂肪が増加していますし、実はアブラを減らしてくれる善玉コレスレロールが減少してしまう事も知られています。

 

ちょっと補足すると、この善玉コレステロールは、血管にへばりついた悪玉コレステロールを剥がす作用があります。

 

運動がこの善玉コレステロールを増やすので、医者は運動をおススメするんです(^^♪

 

からだプランでは様々な運動をご紹介しているので、自分に合ったものがあれば、是非選んでみてくださいね♪

 

→ ジムや運動(プラン)一覧はこちら

 

 

生活習慣と糖尿病

糖尿病は、聞いたことがない人はいないような生活習慣病の一つですね。

 

血液の中の糖分(血液検査では血糖値と言います)を、自分で下げるのが難しくなってしまった状態の病気です。

 

これは、血糖が高い状態がずっと続いてしまうとなってしまいます。

 

つまり、甘いものを食べ続けてしまったり、食事に偏りがあったり、運動不足だったりすると、なってしまう病気なんですね。

 

糖尿病の状態になると、血液の中に糖がずっといるような状態になります。

 

イメージとしては、血液中に砂糖が浮いているような状態です( ゚Д゚)

 

砂糖はゴツゴツしているので、小さい(細い)血管を攻撃してしまい、傷ついて、動脈硬化を引き起こしてしまいます。

 

ちょっと難しい言葉で、これを物理的因子と言ったりします。

 

また、砂糖は血管にくっついて(血管内皮細胞の糖化)、白血球に異物と認識されてしまい炎症を起こし(免疫)、やはり硬くなって動脈硬化になります。これを化学的因子と言ったりします。

 

ちょっと難しい話しが続きましたが、まとめると、血管の中に糖が多い状態が続くと、動脈硬化はすごく進んでしまいます。

 

しつこいようですが、運動をすると、糖というエネルギーを使い、血液中の糖分が減らす事が出来るので、動脈硬化の予防になります。

 

運動を考えている方は、是非一度ご覧くださいませ(*´ω`*)

 




☆動脈硬化の症状

自覚症状

さて、自覚症状についてです。

 

結論から言うと、動脈硬化における自覚症状は、ほとんどありません(!!)

 

そのため、動脈硬化が進んでいる事に気がつかず、動脈硬化を進行させてしまう事が多いんです(+_+)

 

また、何らかの自覚症状が現れた時には、重篤な事態に陥っている事もよくあります。

 

それを合併症と言ったりします(厳密には違うんですが、まあ分かりやすく)。

 

ではそれについて、ちょっと見ていきましょう。




☆合併症

改めて、動脈硬化を放置すると、様々な合併症を引き起こしてしまいます。

 

血管が傷ついてしまったことによる病気なので、身体中の様々な場所に合併症を引き起こしてしまいます。

 

このブログでは、その一部をご紹介したいと思います。

 

脳梗塞

動脈硬化は小さな血管が固くなってしまうというお話をしました。

 

そして、固く細くなってしまった血管は、様々な原因によりふさがってしまいます。

 

その一つに、脳の血管がふさがってしまった場合があります。それを脳梗塞と言います。

 

脳梗塞は、誰もが知っている通り、場所が悪ければ生死にかかわりますし、大切な機能がある場所にダメージを受けた場合には、後遺症が残りやすく、日常生活に大きな影響を与えてしまう事があります。

 

脳梗塞は、動脈硬化の怖い合併症のうちの一つになります。

 

狭心症

心臓には、「心臓自体を栄養する血管」があります。それを冠動脈と言います。

 

その冠動脈の動脈硬化が進んでしまうと、血管が細くなったり詰まってしてしまい、心臓に酸素や栄養が届かなくなってしまいます( ;∀;)

 

心臓に十分な酸素が行かなくなってしまうと、心臓がアップアップしてしまい、胸が苦しくなってしまう「狭心症発作」が生じます。

 

そして、完全に冠動脈が塞がってしまい、心臓に酸素が全くいかなくなってしまった状態は、心筋梗塞という状態です。

 

これは、命に関わります。

 

動脈硬化はやっぱり進むと怖いですね。

 

是非普段からの生活習慣を気を付けて予防しましょう。

 

腎硬化症

さて、ちょっとマニアックかもしれませんが、少なくない大切な病気なのでご紹介したい病気があります。

 

それは腎硬化症です。

 

腎臓は、からだの中でいらなくなったゴミ(窒素や酸など)を、体の外に排出する機能を担っています。

 

その役割を果たす為、腎臓はすごく毛細血管が密に集まっている臓器で、動脈硬化の影響を受けやすいんです。

 

もし動脈硬化がすすんで、腎臓のその機能が低下すると、身体に老廃物(ゴミ)がたまってしまう「尿毒症」という状態を引き起こしてしまう事があります。

 

また、腎臓がその機能を慢性的に果たせなくなると、腎不全という状態になります。透析が必要になり、生活が非常に大きく変わる事になります。

 

 

大動脈瘤

大動脈は、心臓の近くにある、すごく太い血管です。

 

動脈硬化がひどくなると、細い血管だけではなく、太い血管も傷つけてしまいます。

 

そしてこの大動脈に動脈硬化が進むと、「大動脈瘤」という大きな血管のこぶが出来ます。

 

普段なら太い動脈は、血圧に耐える事が出来るように強く柔らかく出来ています。

 

しかし、動脈硬化により、固く細い部分が沢山出来てしまい、そうでない部分に圧がかかってしまって、こぶが出来るという仕組みです(むずっ)。

 

そんな大動脈瘤は、膨らみすぎると破裂し、激痛を伴うショック状態を引き起こし、心停止、呼吸停止につながってしまう可能性があります。

 

このように、動脈硬化はサイレントキラーと呼べるでしょう。怖いですね。




☆動脈硬化の予防や改善

生活習慣の改善

さて、やっと動脈硬化の予防の仕方について説明する時が来ました。

 

と言っても、ここまで読んでくれた人は、もうお分かりですよね。動脈硬化は生活習慣の改善により、促進させないようにする事が出来ます。

 

動脈硬化の原因はなんでしたか?復習してみましょう。

 

一つはプラークでしたね。食べ物のアブラに気を遣うようにしましょう。

 

運動も大切です。

 

運動は血液中のアブラというエネルギーを使って減らしてくれます。

 

もう一つは血圧でしたね。血管を押す力が強すぎると、小さな血管が傷ついてしまい、動脈硬化につながります。

 

これも、塩分を控える、漬物やみそ汁などの食事に気を付ける、運動で普段から血管を柔らかくしておくことが重要です。

 

そして喫煙は、動脈硬化を進める大きな原因の一つになります。やめましょう。

 

また、肥満も血液の中にアブラが浮いている状態ですので、食事や運動に気をつけましょう。

 

体重が重いことは、血圧をあげてしまい、動脈硬化を促進させ、それがまた体重を増やすという、デフレスパイラルになってしまいます。

 

糖尿病に関しても、先程説明したように、血液中に砂糖が多く含まれている状態です。

 

物理的な因子と化学的な因子が、動脈硬化を促進させてしまいます。

 

このように、動脈硬化と生活習慣は密に関わっています。

 

からだプランでは様々な運動やジムをご紹介していますので、是非一度覗いてみてくださいね(^_-)-☆

 

→ ジムや運動(プラン)一覧はこちら

 

ちなみに、こうやって、病気の原因から治療を考える流れを「病態生理」と言います。

 

医学生や医者は、ずっとこんな風に病態生理を考えているんですね(^^♪

 

薬物療法

既に脳梗塞を起こしている場合等、生活習慣の改善が困難な場合には、薬物療法を行う事もあります。

 

主に血液をサラサラにする薬や、血管を広げる薬を用います。

 

血管内治療(IVR)

血管内治療(IVR)とは、動脈硬化によって狭くなった血管に対して、カテーテルなどを利用して行われる治療法です。

 

動脈硬化によって、狭くなった血管に対して器具を入れて膨らませて、血流を確保したりします。

 

外科的療法

最近はテレビやドラマなどでも有名になりましたね。

 

バイパス手術をはじめとした、外科的な治療を行います。

 

バイパス手術では、人工血管や自分の血管を用いて、新しい血液の流れを作り出す事で、詰まっている血管を迂回します。

 

渋滞した高速道路を避けて一般道を通るようなもの、とすればイメージしやすいかと思います。




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