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《医師直筆》「息が吸えるけど吐けない」喘息の症状と治療法

こんにちは。からだプラン代表医師の橋本です。

 

普段は総合診療医として働いています。

 

今回は、気管支喘息についてのお話です。

 

先日、喘息の患者さんとの会話を(盛り付けて)ご紹介したいと思います。




患者さん
「先生はじめまして。いつももらっている喘息の薬ください。」

 

橋本
「はいはい。あれ、かかりつけの呼吸器科はないんですか?」

 

患者さん
「んーいつも内科でもらってます。」

 

橋本
「あ、そうですか。ちなみに発作は落ち着いていますか?」

 

患者さん
「時々やばいときあります。最近は回数もちょっと多いかもしれません。」

 

橋本
「え、それってコントロールの薬が足りてなかったりするんじゃない?」

 

患者さん
「コントロール?なんのことでしょう?」

 

橋本
「コントローラーとか長期管理薬とか聞いたことありません?」

 

患者さん
「昔聞いたことがあるような、、、。」

 

橋本
「では、これを機にちょっと喘息治療を見直してみましょう!」

 

 

ということで、今日は喘息治療についてのお話をしたいと思います。



☆そもそも気管支喘息ってどういう病気?

まずは、気管支喘息とはどういう病気なのかという事について説明したいと思います。

 

人は息を吸って、息を吐いて、という動作を繰り返して、必要な酸素を取り入れたり、二酸化炭素を外に出したりします。

 

それを呼吸と言います。

 

もし呼吸が出来なくなると、身体は酸素が足りない状態になってしまいますし(酸素欠乏状態)、また二酸化炭素がいっぱいになってしまって、身体が働かなくなってしまうのです(呼吸性アシドーシスと言ったりします)。

 

喘息では、「息を吐くときの」途中にある「気管」という部分が狭くなってしまいます。

 

そうすると、この「息を吐いて」という部分が出来なくなってしまいます。

 

息を吸うことは出来るけど、吐けない人が多い理由は、「気管」の部分が狭くなっているからです。

息は吸えるけど吐けない病気!?

喘息は「息は吸えるけど吐けない病気」とよく言われています。

 

息が吐けないとどうなるか、ちょっと試してみましょう。

 

息を吸ってーーー、はい、吐かないでーーー、はい、息を吸ってーーー、はい、吐かないでーーー。

 

ここらへんで止めておきましょう。

 

やり過ぎないでくださいね。これが喘息の辛さです。

 

つまり、喘息は「致死的な疾患」です。

 

とても危ない病気です。

 

これをまずは頭に入れておいてください。

 

繰り返します。喘息は、非常に危険な疾患です。



 

☆喘息の分類

気管支喘息は、アトピー型と非アトピー型の2つに分けられます。

 

アトピー型

アトピー型は、発作を誘発する抗原に対し、特異的なアレルギー反応を引き起こす物質が証明されるタイプです。

 

その中でも、90%以上が5歳までの幼少期に発症し、多くは遺伝的要因が認められます。

 

アトピー型の約70%以上が成人になるまでに症状がなくなると言われており、残りの約30%がその後も症状を持ち越します。

 

また、この疾患の割合は3~6%と報告されていて、小学校1クラスに1人はいる計算になります。

 

非アトピー型

非アトピー型は、アレルギー反応を引き起こす物質が証明されないタイプです。

 

多くは40歳以上の成人に発症します。

 

遺伝的要因はほとんど認められません

 

☆喘息の原因

喘息は、気管が狭くなってしまう病気であるとご説明しました。

 

気管が狭くなってしまうのは、気管に炎症が起きて、むくんでしまうのが原因です(炎症を起こした場所は膨らみます)。

 

言い換えると、その炎症を起こしてしまう原因が、喘息の原因です。

 

つまり、アレルギー物質、細菌やウイルスなどの病原体、そしてタバコなどの有害物質が原因になります。

 

アトピー型はダニやハウスダストが最大の原因と言われています。

 

いかに、これらの物質から逃げるか(回避)がポイントです。

 

また、炎症を繰り返してしまうと、炎症を起こした気管はどんどん硬くなって、より一層狭くなってしまいます。

 

よって、普段から炎症を起こさないようにすることが必要です。



☆喘息の症状

一般的には、喘息は、発作時以外は無症状です。

 

発作は季節の変わり目などに多いと言われており、特に秋の台風シーズンに好発します。

 

これは、急激な気圧の変化などが、気道に負担を与えてしまうと考えられています。

 

また、一日で見てみると、発作は、明け方に多い傾向です。

 

そして、発作時には呼吸困難を訴えます。

 

喘息は、息苦しさ、「ゼーゼー、ヒューヒュー」と言った喘鳴など、様々な症状があります。

 

☆喘息の治療の仕方

喘息の治療方法は二段階に分かれます。

 

具体的には、普段から発作が起きにくいようにしておく「長期管理(コントロール)」と、発作が起きた時に抑える「急性発作時の治療(リリーブ)」です。

 

それらの薬をそれぞれ「コントローラー」と「リリーバー」と言います。この二種類を組み合わせて行います。

 

喘息治療をしている人は、自分の薬の役割を、もう一度見直してみてくださいね。



☆症状の悪化を防ぐために

喘息の発作を起きにくくするには、炎症を起こしやすくする有害物質から逃げることが非常に有効です。

 

抗原を回避する

アトピー型の場合には、抗原を回避することが理想的です。

 

我が国では、ダニを抗原とすることが最も多いです。

 

その為、「こまめに掃除をする」「布団を丸洗いをする」「絨毯を取り除く」などの対策が有効です。

 

生活について

過労やストレスは過敏性の高い気道に負担になるので、規則正しい生活を送るように心がけましょう。

 

また、運動をすることで呼吸訓練を行う治療もありますが、発作で憎悪する場合もあります。

 

むやみに強度の高い運動をする事は逆効果です。

 

しかし、水泳は比較的安全な運動と言われています。

 

ですから、きちんとかかりつけの先生に従ってくださいね

 

そして、食事、睡眠をしっかりとる事が重要です。

 

生活習慣を整える事が喘息の発作を起きにくくする近道です!

 

☆まとめ

喘息はとても辛い疾患です。しかし、生活習慣で発作を起きにくくすることが出来ます。

 

からだプランでは生活習慣を整えるノウハウが全て詰まっています。

 

是非楽しく活用してくださいね。



☆喘息(ぜんそく)についての動画を作りました

喘息(ぜんそく)について、からだプランメンバーで色々語り合った動画を作ってみました。

 

ブログではニュアンスが伝わりにくい話も盛り沢山にしているので、是非覗いてみてくださいね♪