病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

自律神経失調症は何が原因でなるの?

「何だか身体がだるい」、「どうも胃の調子が悪い」、「検査を受けても異常なところがない」。

 

そんなときは自律神経失調症が疑われます。自律神経失調症は高血圧や糖尿病のように数値で鑑別できる病気ではありません。でも、患者さんはとてもつらいのです。

 

ここではそんな自律神経失調症になってしまう原因について見ていきたいと思います。

 

■自律神経失調症は自律神経の乱れが原因でなる病気

 

まず神経というものについて考えてみましょう。

 

私たちは眼や口を動かしたい、手足を動かしたいというときには、それらを動かすことができますよね。これは感覚神経や運動神経などの神経が脳からの信号を受けて動かせるからです。

 

では、胃や腸、肝臓、心臓などの内臓はどうでしょうか? 「肝臓よ、動け!」と念じれば動かせるでしょうか?

 

私たちは内臓周囲の筋肉は動かせても、内臓そのものを自分の意志で自由に動かすことはできません。

 

つまり、内臓は私たちの意志の指令を受けず、自律的に動いているのです。実際に内臓を動かしているのは自律神経で、自律神経は生命の維持や身体を一定の状態に保つために働く神経です。

 

この自律神経は、さらに2つの系統に分けられ、1つが交感神経、もう一1が副交感神経です。

 

交感神経は緊張状態を促す神経で、血圧や心拍数の上昇、発汗作用の促進など身体を活動的な状態にしていく神経です。

 

一方、副交感神経はリラックス状態を促す神経で、血圧や心拍数の低下、発汗抑制などに働きます。

 

そして、自律神経のバランス、すなわち交感神経と副交感神経のバランスが乱れると自律神経失調症の症状が起こりやすくなります。

 

■自律神経失調症の原因となる自律神経の乱れはなぜ起こる?

 

自律神経失調症は自律神経の乱れにより起こる病気ですが、自律神経の乱れる原因はどういったものが挙げられるのでしょうか。

 

〇ストレス

私たちの自律神経を乱す最大の要因としてストレスの存在が挙げられます。

 

ストレスとは「自分が生きづらくなる全てのこと」を指しますが、私たちは生きていれば、どうしてもさまざまなストレスにさらされます。

 

ストレスにさらされることで、怒り、不安などが大きくなり興奮状態となり、これが抑えられない状態が続くことで、頭痛、不眠、めまい、肩こり、手足のしびれ、動悸、胃腸の不調などが出てきやすくなります。

 

〇生活習慣の乱れ

不規則な生活も自律神経のバランスが崩れて、自律神経失調症になってしまう原因になります。

 

深夜遅く、あるいは朝近くまで起きて、昼に起きるような生活を続けていると、頭痛、不眠、身体のだるさなど自律神経失調症の症状が出やすくなります。

 

■自律神経失調症の原因となるストレスは防げるか?

 

私たちの社会はストレスに満ちています。

 

仕事や家庭の悩み、人間関係のいざこざ、親や配偶者の病気、受験や就職の悩みなどさまざまなことでストレスを感じてしまいますが、これを避けることはできません。

 

大切なのはストレスとどう向き合っていくか、その姿勢にあります。

 

いわゆる「性格がよい人」は、自律神経失調症になりやすいと言われています。

 

たとえば、細かいところによく気づき、気を配ってくれる人、人の感情に敏感な人、何度も嫌なことを思い出し、そのことを気にしてしまう人、このような性格の人たちはストレスが重なりやすいからです。

 

ここでストレスに強くなる方法について、いくつか紹介したいと思います。

 

〇運動や入浴で気分転換をする

散歩や体操、ジョギングなどの運動や入浴は血行を促進し、交感神経が強く働いていて興奮状態になっている自律神経を鎮めてくれます。

 

これにより副交感神経の働きが戻り、運動後にはリラックスした状態になります。

 

〇趣味をもつ

動物や植物の飼育、音楽鑑賞、カラオケ、アロマセラピーなどは癒し効果が高く、気分が解放されて、副交感神経が優位に働くことでリラックス状態をもたらしてくれます。

 

〇本をたくさん読んで知識をつける

本をたくさん読んで知識をつけることで、物事に対するいろいろな見方ができやすくなります。

 

知識を身につけることで、「ああ自分はこんな小さなことで悩んでいたんだ。世の中にはもっとずっと深い悩みや苦しみがあるんだ。」などと思ったり、自分にストレスを与える人がいたら、「この人はこんな性格だからあんな行動をいつもしてしまうんだな」などと冷静に分析したりすることができるようになっていきます。

 

〇日記を書いてみる

日記は自分の心を整理するよい機会となります。

 

心の中にある思いを文字にしてみることでなぜ自分がこんなに悩んでいるのかがより明確に見えてくることで、今の悩みを解決するにはどうしたらよいかという道筋も自分で見つけやすくなります。

 

〇生活習慣を見直す

昼と夜の区別がない状態は自律神経失調症の原因になります。

 

朝しっかり起きて、夜きちんと寝ることができているか、バランスよい食生活が送れているか、適度に運動しているかなど、自分の生活を見直してみましょう。

 

■まとめ

 

自律神経失調症とその原因について見てきました。

 

自律神経失調症を起こす大きな原因として、ストレスと生活習慣の乱れが挙げられます。

 

ストレスを避けることはなかなかできないことですが、自分の物事に対する見方が変わっていけばストレスへの感じ方も変わり、今まで気になっていたことがそれほど気にならなくなるということも十分にありえます。

 

まずは1日3食しっかり食べて、定期的に運動して、夜はしっかり休むという生活習慣を心がけましょう。

 

これができてくると交感神経と副交感神経のバランスが整い、自律神経失調症の症状が出にくくなってくるはずです。

 

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:東京むさしのクリニック

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


youtube動画twitter にて、医学や医療系のトピックを中心に発信しています。


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