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《医師直筆》血液について!白血球などの役割を分かりやすく

こんにちは。からだプランの橋本です。

 

普段は総合診療医として働いています。

 

先日、外来でこんな事がありました(まあ、いつも通り盛ってますが 笑)。

患者さん
「先生、なんで水を飲まないと血がドロドロになっちゃうんですか?」

 

橋本
「うん、いい質問だ。血液は液体だから、水を飲まないと濃くなっちゃうんだよ。」

 

患者さん
「あれ、でも血液って鉄とか酸素を運ぶって言うじゃないですか。あれは嘘?」

 

橋本
「いやいや、それも本当。」

 

患者さん
「え、本当?じゃあ、ばい菌やっつける白血球こそ嘘?」

 

橋本
「いやいや、それも本当。というか、嘘って誰がそんな嘘をつくのよ(‘ω’)ノ」

 

患者さん
「も~~~良く分かんない!というか。そんなに沢山の物が身体の中を流れてるなんて、ハムナプトラに出てくる虫みたいで、なんだか気分が悪くなってきた。あ、先生、これ貧血状態じゃない!?」

 

橋本
「いい加減にせいっ( `ー´)ノ」

 

 

ということで、今日は血液について話をしたいと思います。

 

☆血液の役割

 

血液は大きく3つの役割をしています。それぞれの役割を簡単に説明します。

 

その①運搬

血液は体内を循環し、様々な物質を運搬しています。

 

酸素、二酸化炭素のほかに、栄養素、ホルモン、免疫物質の運搬、さらには老廃物を体外に排出する役割を持っています。

 

その②生体の防御

細菌などの異物の除去や、怪我などで出血したときに出血を止める役割があります。

 

血液には、出血を最小限に抑え、体の血液の量を保ち、生命を維持する働きがあります。

 

一言でまとめると、ばい菌などの除去止血の役割をしてくれています♪

 

 

その③体内環境の調節

血液には、体内で作られた熱を体全体に広め、体温を調節するなどの、体の中の環境を調整する役割があります。

 

 

☆血液は大きく四つに分けられる!

少し血液が何の役割をしているか理解出来たと思います。

 

さて、血液の中にも細かく見ると、四つに分ける事が出来ます。

 

四つに分けるとイメージがわきやすくなります。

 

①赤血球
②白血球
③血小板
④血しょう

 

では、ひとつひとつ詳しくどんな働きや役割をしているか見てみましょう!

 

☆赤血球について

赤血球の中にはヘモグロビンという酸素を運ぶためのタンパク質が入っています。

 

つまり、身体中に酸素を運ぶ役割が赤血球です。

 

ドーナツのような形をしていて、狭い血管も通れるように、柔らかい膜に囲われています。

 

ちなみに、その膜にくっついている「抗原」というのが、血液型を決めています。

☆白血球について

白血球は身体に入ってきてしまったばい菌をやっつけるのが主な役割です。

 

先ほど説明した、生体の防御を行っているのが白血球です。

 

生体の防御と言われても、はっきりとイメージがわきませんよね。

 

医者の持っているイメージも含めて、分かりやすく解説したいと思います。(^^♪

 

白血球には色々な種類がいて、みんな役割がちょっとずつ違います。

 

イメージとしては、チョコレートにも、ミルク味やビター味など、いろいろな種類があって、みんな間食に適しているような、そんな感じです。(余計分かりにくい)

 

それでは説明していきますね。

 

好中球について

好中球は、体の中にばい菌が入ってきたときに、一番初めに向かって戦いに行く役割を持っています。

 

いわば「特攻隊長」のようなイメージです。

 

実際の例でいうと、例えば転んでけがをしたとします。

 

その時に、地面にいたばい菌が、体の中に入ってきてしまいます。

 

ここで、好中球の役割です!

 

血液中にいる好中球は、普段から血管の中を走りめぐっていますので、ばい菌が入ってきた場所に、一番初めに向かうことができます。

 

これを医学的には「遊走」と言います。(ちょっとかっこいい)

 

侵入してきたばい菌を、いち早く発見し、好中球はばい菌を食べます。

 

これを医学的には「貪食(どんしょく)」と言います。(かっこつけ続ける橋本)

 

これが、白血球の一つ「好中球」の役割です。

 

ちょっと好きになりますよね。(≧▽≦)

 

好酸球について

次に、白血球の一つ「好酸球」の役割を説明したいと思います。

 

好酸球は、ちょっと分かっていないことも多い、不思議な細胞です。

 

その中でも、分かっている好酸球の役割は2つあります。

 

寄生虫をやっつける好酸球

一つは、寄生虫が入ってきた時にやっつけてくれる、という役割です。

 

先ほど、好中球の例でお話ししたイメージで、寄生虫が体の中に入ってきた時に、一番に向かってやっつけてくれます。

 

つまり、白血球の中でも、寄生虫担当です。

 

さて、寄生虫ってそんなにいるのか、という声も聞こえてきそうですね。(≧▽≦)

 

実はそこら中にいるんです。さて、思い浮かびますか?

 

はい、ありがとうございます。身近なものは「ダニ」ですね。

 

私の内科外来でも、ダニアレルギーの人で血液検査をしてみると、この好酸球が増えています。

 

喘息の人も好酸球が増えている

そして、もう一つの役割が「喘息に関わっている」というものです。

 

喘息の患者さんの血液検査をしてみると、好酸球が増えているから、その事が分かります。

 

さてここで、「あれ、関わっている?喘息にしてしまうのが好酸球?それじゃあ悪さをしているの?おかしくない?」と考える人もいると思います。

 

逆に「あ、なるほど!好酸球は喘息を抑えてくれているのか!好酸球が悪い奴なわけがない!」と考える人もいると思います。

 

答えは、「まだよく分かっていない」です。( ゚Д゚)

 

実は、これも好酸球が謎に包まれている白血球と呼ばれる理由です。

 

いつかこの答えに決着がつく日を、医学の進歩を楽しみにしましょう。(^_-)-☆

 

好塩基球(肥満細胞)について

次に、白血球の中でも、誰もが嫌いな「花粉」に関わる細胞をご紹介します。

 

その名も「好塩基球」です!

 

好塩基球はヒスタミン(かゆみ)を出す細胞です。

 

ヒスタミンは血管にくっつき、血管を広げて血流を良くしたり、かゆみを出したりしてしまいます。

 

花粉の季節では、特に好塩基球が頑張りすぎてしまい、ヒスタミンを沢山出し、「目のかゆみ・充血」や「鼻水・鼻づまり・くしゃみ」といった症状につながります。

 

ちょっとわかりにくいと思いますので、絵で説明したいと思います。

 

はい、絵が上手ですね。私が書きましたよ。

 

こんな感じで、好塩基球はアレルギーの症状を引き起こしてしまいます。

 

ちなみに、好塩基球と肥満細胞は、厳密にはちょっと違うのですが、ほとんど同じ細胞と考えられています。

 

ちなみに動画も作ってみたので、興味があれば見てみてくださいませ♪

 

 

 

 

 

単球について

単球はマクロファージになる

まず、単球は体の中にばい菌が入ってきたときに、一番初めに向かって戦いに行く役割を持っています。

 

血液の中にいる時は単球と呼ばれますが、ばい菌をやっつけに行く時は名前が変わります。

 

その名も「マクロファージ」です!とてもかっこいい名前になって、特攻隊長として出陣します!

 

とても好中球と似ていますね。でもちょっとだけ違うんです。

 

好中球と単球(マクロファージ)の違いとは

では、好中球と単球(マクロファージ)の違いは何でしょう。

 

まず、好中球は細菌を専門でやっつけに行きます。医学用語で「貪食作用(どんしょくさよう)」と言います。

 

一方で単球(マクロファージ)は、細菌の他にも、異物やウイルス感染細胞、癌細胞など様々なものをやっつけに行きます。

 

非常に似ている好中球と単球(マクロファージ)ですが、単球の方が強そうな気がしてしまいますね!笑

 

どちらも大切な細胞であることには変わりありません。(≧▽≦)

 

☆血小板について

血小板は、その名の通り板のように、血が出た所を止めに行く役割があります。

 

巨核球という大きな細胞から、バラバラはがれて作られ、大量に血液中に流れています。

 

人間の体の中では常に血管が傷つき修復されているのですが、その時に血小板が見えない所で活躍しているのです。

☆血しょうについて

そして、これが残りの、いわゆる液体の部分です。

 

だと思ってもらえればOKです。水なので、色々なものが溶けています

 

例えば、NaやCaなどの電解質、グルコースやビタミンなどの栄養素などがイメージがわきやすいと思います。

 

これが血液に乗って色々な所に向かい、身体中に分配されます。

 

水を飲めば、この血しょうの部分に加わります。

 

もし水分不足だと、血しょうが濃くなってしまうので、やっぱりドロドロになってしまいますね。