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《医師直筆》白内障と糖尿病の関係。白内障の予防について!

白内障は、水晶体が白く濁ることで視力が低下してしまう疾患です。

 

一度かかると治ることのない白内障は、実は糖尿病とも深い関係があります。

 

治ることが難しい白内障の予防策は、やはり生活習慣を見直すことが大切です。

 

ここでは白内障の症状や糖尿病との関係、予防の方法をご紹介していきます。

 

☆白内障とは?

白内障とは目の中にある水晶体(レンズ)が、白く濁ってしまう疾患のことを指します。

 

緑内障と混同されることが度々ありますが、緑内障は眼圧が関係する疾患なのでまったく違うものです。

 

正常な水晶体は透明のため、光を透過し目で捉えたものをしっかり見られます。

 

しかし、白内障により水晶体が白く濁ってしまうことで、視界もぼやけてしまい見えづらなくなってしまいます。

 

水晶体は髪の毛や皮膚と同じようにたんぱく質でできており、このたんぱく質が変性することで白濁化が進みます。

 

一度白内障になってしまうと、自然に治ることはありません。

 

そのため、白内障にならないように予防を心がけることが大切です。

 

放っておいても白内障は治ることがないため、手術で濁った水晶体を取り除き眼内レンズを挿入したり、薬によって白内障の進行を抑えるなどの方法をとります。

 

治ることがない白内障は、なぜ起きてしまうのでしょうか。

 

原因としては、以下のものがあげられます。

 

・加齢

・紫外線

・目のケガ

・糖尿病

・薬の副作用

 

白内障の原因は、基本的に加齢です。

 

年齢を重ねると誰でも白内障になる可能性はあります。

 

また、目をケガすることで物理的に水晶体がダメージを受け白内障になってしまうこともあるため、必ずしも高齢者だけがかかる疾患とは言えません。

 

その他にも、糖尿病や薬の副作用によっても白内障は起こります。

 

糖尿病になると神経障害や網膜症、腎障害などの合併症が起こりやすくなるのですが、この糖尿病性白内障も糖尿病の合併症として有名です。

 

また、ステロイド剤やクロロキンなど薬剤の副作用で白内障を発症する可能性があることも知られています。

 

☆白内障の症状

白内障の自覚症状としては、物が見えづらくなるというのが挙げられます。

 

白内障になると明るいところで見えにくく、暗いところでは見えやすくなるのが特徴です。

 

しかし、急激に症状が進行するのではなく少しずつ進行していくため、初期の段階では白内障であることに気がつかないことも珍しくありません。

 

白内障になると物が白くかすんで見えづらくなる他に、視界が眩しく見える症状も出ます。

 

眩しさやかすみなどにより、視力が下がってしまう上に放っておいても治ることがないため、白内障にならないような生活を心がけることが大切です。

 

☆白内障と糖尿病の関係

一般的に、加齢により水晶体のたんぱく質が変性して起こる白内障ですが、糖尿病の合併症として白内障が起こるケースもあります。

 

糖尿病性白内障の場合は、通常の白内障と比べて進行が早いことが特徴です。

 

糖尿病といえば血糖値が上がってしまう疾患として知られていますが、なぜ白内障と関係があるのでしょうか。

 

そもそも、目は糖尿病の三大合併症に網膜症が含まれていることから、糖尿病の影響を受けやすい器官です。

 

糖尿病になると、ソルビトールという糖の仲間や糖化したたんぱく質が水晶体に蓄積しやすくなります。

 

加齢による水晶体の変性に加えて、糖尿病が原因となるソルビトールや糖化たんぱく質の蓄積によりさらに水晶体がダメージを受けてしまうのです。

 

糖尿病も白内障も、一度かかると治るものではありません。

 

しかし、糖尿病は時に命に関わりますし、白内障は生活に大きな支障をきたします。

 

治るものではないため、糖尿病にならない生活習慣を日頃から心がけ予防をしていくことが大切です。

 

対策1 食事

加齢による白内障は残念ながら予防することはできませんが、糖尿病による白内障は予防が可能です。

 

とはいえ、糖尿病になってから白内障の予防を始めるのではなく、そもそも糖尿病にならないように予防していくことが重要となります。

 

糖尿病は生活習慣病の1つであるため、生活習慣をまずは改めることが一番の予防方法です。

 

カロリーは控えめに、血糖値を上げやすい炭水化物を控え、食物繊維の多い食事を心がけましょう。

 

また、間食を控えできるだけ同じ時間に毎日食事を取ることも大切です。

 

対策2 運動

糖尿病を予防するには、食事に加えて運動も大事な要素です。

 

運動不足により肥満になるとインスリンへの抵抗性が高まり血糖値が下がりにくくなります。

 

肥満によって拡大した脂肪細胞がインスリンの働きを下げてしまう物質を分泌するため、インスリンは分泌されていてもうまく働いてくれなくなってしまうのです。

 

そのため適度な運動をし、体重をコントロールすることで、血糖値の上昇を抑えることができます。

 

☆おわりに

白内障の多くは加齢によって起こるものです。

 

水晶体が変性し白く濁ることで視界がぼやけたり眩しく感じたりするようになります。

 

また、白内障、糖尿病の合併症としても起こりやすいものです。

 

糖尿病も白内障も一度かかると治るものではありません。

 

症状の進行を抑えたり手術をしたりすることで経過を見ていくことになります。

 

そのため、糖尿病にならないように日頃から食事内容に気をつけ、運動を習慣化することが大切です。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:徳洲会病院内科外来

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


youtube動画twitter にて、医学や医療系のトピックを中心に発信しています。


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