健康ブログ

《医師直筆》脳内出血・脳出血・脳卒中など、症状や治療の話

からだプラン編集部


こんにちは!

 

からだプラン代表医師の橋本です。

 

内科医として働いています。

 

今回は脳内出血に焦点を当ててみたいと思います。




 

☆前提!脳とは

脳出血についてお話しする前に、脳についてお話する必要がありますね。

 

ということで、まずは「脳とは何か」ということを書いていきたいと思います。

 

脳とは、体を支配する「神経」の塊です。

 

想像しやすいかもしれませんが、体重のおよそ1%しかない臓器の割に、非常に高コストな臓器です。

 

一説によると、人の摂取する糖分のうち、およそ2割は脳が利用する、とされています。

 

そして、糖をエネルギーにするために、酸素も大量に消費しています。

 

また、脳にある神経細胞は、血がいかなくなるとすぐに死んでしまい再生もしない、という特徴があります。

 

もう一つ、脳についてお話しておきたいことがあります。

 

それは、脳の場所によって担当する機能が違う、ということです。

 

これを、解剖学用語では「脳機能局在」と呼びます。

 

例えば、指の感覚をつかさどる場所の近くには、手の感覚を受ける場所がある、などです。

 

このことから、脳梗塞である血管が詰まると、その先の神経が死んでしまい、結果的にその神経が担当していた機能が失われる、とされています。




☆脳出血とは

脳出血とは、脳内の血管が何らかの理由で破れることです。

 

そのままですね。近年、脳出血による死亡率は、医療の発展により低下傾向にあります。

 

しかし、最悪の場合は回避されても、脳の特性上後遺症が残りやすいです。

 

ですので、発症前と同じ生活をおくる事が困難になるケースも多くあります。

 

脳ヘルニア

脳ヘルニアとは、頭蓋内の圧が高くなることで引き起こされます。

 

脳出血の場合、血液によって頭蓋内の圧が高まる事で、脳ヘルニアになる事があります。

 

脳ヘルニアは、脳幹が圧迫される事で、命が危険な状態になる事もあります。(*_*)




☆脳出血の種類と症状

脳出血は、場所によって大きく5つに分類する事ができます。

 

また、出血場所によって様々な症状を引き起こります。

 

ここでは、その中で5つをご紹介したいと思います。

 

被殻出血

被殻とは、脳の中央部に存在します。

 

被殻で出血が生じると、片側の麻痺、感覚麻痺などが見られます。

 

また、左脳の場合は、失語症が見られる事もあります。

 

このタイプは、脳出血の40%を占めると言われており、最も頻度が高いタイプです。

 

視床出血

視床とは、右脳と左脳を繋ぐ間脳の一部です。

 

視覚、聴覚などの感覚を大脳に繋ぐ役割を持っています。

 

視床で出血が生じると、被殻同様片側麻痺、感覚麻痺が見られます。

 

特徴として、出血後に激しい痛みを伴う事があります。

 

視床出血は、脳出血の35%を占めています。

 

皮質下出血

脳の表面を大脳皮質と言い、そのすぐ下を皮質下と呼びます。

 

皮質下で出血が生じると、様々な症状が見られますが、他の部位の出血に比べ症状が軽い傾向があります。

 

このタイプは、脳出血の約10%を占めています。

 

脳幹出血

脳幹とは、右脳を左脳を繋ぐ間脳より下部にある部分です。

 

多数の生命維持機能をコントロールしています。

 

脳幹で出血が生じる事で昏睡状態となり、四肢麻痺などが見られます。

 

短期間で死に至る事が多く、死に至らなかった場合でも、重篤な障害が残る事が多い傾向があります。

 

このタイプは、全体の5%ほどを占めています。

 

小脳出血

小脳は、脳幹の後ろから張り出たコブのように見える部分です。

 

主に、精密な運動をコントロールしている事が知られています。

 

小脳に出血が生じた場合、麻痺などは見られず歩行不能などの症状が見られます。

 

また、頭痛やめまいなどの症状が見られる場合もあります。

 

このタイプは脳幹出血と同じ程度の頻度で見られると言われており、頻度は低いです。




☆原因

脳出血の約 70%が、高血圧が原因であると言われています。

 

また、肥満や糖尿病との関係も知られています。

 

つまり、脳出血は、悪い生活習慣の結果であることが多いのです。

 

→ 高血圧についてもっと知りたい人はこちらもどうぞ!




☆治療とリハビリ

治療

脳出血が生じたら、一刻も早く治療を行う事が重要です。

 

治療としては投薬により脳の腫れをとったり、高血圧の解消を行います。

 

また、呼吸が困難な場合は、人工呼吸器などを用います。

 

他の部位と異なり外科手術によって出血を止める事が難しいという特徴があります。

 

リハビリ

脳出血では、麻痺などの後遺症が残りやすい特徴があります。

 

そこで後遺症の影響をできるだけ軽くするためにリハビリを行います。

 

リハビリによる後遺症の軽減が可能な時期は半年ほどと言われています。

 

後遺症が残った部位は他の部位よりも衰えやすい傾向があり、退院してからも工夫しながら衰えないように気をつける必要があります。




 

☆一番言いたい!予防の話

それでは、このように恐ろしい脳出血の予防についてお話ししたいと思います。

 

今までが前置きで、ここからが本題と言っても過言ではないくらいに大事な内容です。

 

先ほど、「脳出血の大半は高血圧」と書きました。

 

高血圧が動脈硬化を引き起こし、部分的に硬くなった動脈の柔らかいところが膨らんで動脈瘤になり、それが破れることが脳出血の仕組みです。

 

つまり、予防のためには、高血圧を予防、改善することが第一なのです。

 

高血圧の最大の原因は、塩分です。つまり、味の濃いものを控える、という対策が有用です。

 

また、汗をかいて塩分を外に出すことが出来る、という意味で、運動をすることもまた、高血圧の予防には重要になってきます。

 

運動をするにしても、せっかくなら楽しく続けたいですよね。

 

からだプランでは様々な運動をご紹介しているので、自分に合ったものがあれば、是非選んでみてくださいね♪

 

→ ジムや運動(プラン)一覧はこちら




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