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《医師直筆》脳の血管が詰まる病気!脳梗塞は予防できる!

からだプラン編集部

こんにちは!

 

からだプラン代表医師の橋本です。

 

内科医として働いています。

 

今回は脳梗塞に焦点を当ててみたいと思います。




☆前提!脳とは?

脳梗塞について触れる前に、まずは脳とは何か、ということを見ていきたいと思います。

 

ちなみに、脊髄、脳を合わせて「中枢神経系」と呼びます。

 

そして、痛みを伝えるのも、体を動かすのも、心臓を動かすのも、内臓を働かせるのも、すべて神経が支配しています。

 

つまり、神経は、人体を支配している、と言っても過言ではありません。

 

脳とは、一言で言ってしまえば、神経細胞の塊です。

 

そんな神経の塊である脳が、人体の様々な機能を支配しているということなのです。

 

そんなところにある血管が詰まってしまうのが、今回紹介する脳梗塞です。




☆脳梗塞とは

脳梗塞とは脳の血管が血栓と呼ばれる血の塊によってふさがれる事によって、酸素や栄養の供給が止まり、壊死などを引き起こす疾患です。

 

「脳血管疾患」の一つとしても知られています。

 

他には、脳にある血管が破れる脳出血などがあります。

 

特徴

脳梗塞の特徴としては、突発性であることが挙げられます。

 

脳梗塞が発症し数分〜数時間で症状が悪化します。

 

また、脳の機能上、後遺症が深刻になるケースが多い事も特徴です。




☆脳梗塞のタイプ

アテローム血栓性梗塞

アテローム血栓性梗塞とは、アテローム硬化によって生じる梗塞です。

 

血管内にコレステロールが溜まり、血管の壁が硬くなった状態をアテローム硬化と呼びます。

 

このとき、溜まったコレステロールで血管が狭くなります。

 

血管が狭くなって流れが途絶えることを、梗塞と呼んでいます。

 

ラクナ梗塞

ラクナ梗塞とは、高血圧によって生じる梗塞です。

 

これは、コレステロールではなく、血管が高血圧でダメージを受ける事で血管が硬く、脆くなることが原因となります。

 

以前は、日本人に最も多かった脳梗塞のタイプでした。

 

ですが、現在では、アテローム血栓性梗塞の増加により、患者数は同じくらいになりました。

 

心原性脳塞栓症

心原性脳塞栓症とは、心臓でできた血栓が脳に運ばれて生じる梗塞です。

 

心臓で血栓ができる理由としては、例えば心房細動などの不整脈があげられます。

 

心臓でできる血栓は大きくなる傾向があり、脳の大きな血管を詰まらせる事が多く、影響範囲が広くなる傾向があります。




☆原因は?

脳梗塞の原因としては、血管が硬く、脆くなる動脈硬化がまず挙げられます。

 

動脈硬化は喫煙、肥満、飲酒などと深く関係しています。

 

つまり、根本的な意味では健康に悪い生活習慣の積み重ねが原因なのです。




☆症状

脳は様々な機能をコントロールする神経系の中枢であるため、どこにダメージを受けたかによってその症状の現れは異なります。

 

ここでは、代表的な症状を3つご紹介します。

 

予兆症状

脳梗塞には、重篤な症状を起こす前に予兆があります。

 

これは一過性脳虚血発作と呼ばれる、急に脳の血流が悪くなる現象によるものです。

 

ですが、まだ本格的に詰まるわけではなく、しばらくするとと治まります。

 

症状としては、ろれつが回らなくなったり、急に事が出なくなるなどが挙げられます。

 

また、片側顔面麻痺や片方の視力が低下するなどの症状もあります。

 

これらの症状は長くとも30分程度で治ると言われていますが、脳梗塞患者の半分は、一過性脳虚血発作が起きてから、たったの48時間以内に発症しているという調査結果もあります。

 

片側の麻痺

人間の脳は、左右に明確に別れています。

 

 

そのため、片方で生じた症状がもう片方に影響しにくい特性があります。

 

この特性により、脳梗塞による麻痺が生じた場合、左右どちらかに限定された症状が起こることが多いです。

 

意識障害

脳梗塞による意識障害の症状としては、日時や場所がわからなくなったり、気を失うなど様々な症状がみたれます。




☆診断

脳梗塞は急速に症状が悪化する特性があります。

 

そのため、脳梗塞の疑いがある場合は一刻も早く検査を行い、治療を始める事が重要となります。

 

画像診断

X線やMRIなどを用いて脳の状態を確認します。

 

画像診断では脳出血の有無を知るができ、それによって治療法などの対応を変更します。

 

身体所見

患者の症状を見る事で、どこが梗塞を起こしているか推測できます。

 

これは、脳が様々な機能を分担してコントロールしている事と関係しています。

 

格好をつけて医学用語を使ってみると、「脳機能の局在」と呼んでいます。

 

例えば、ろれつが回っていないときは、言葉にかかわる脳の区画に梗塞が見られる、などです。

 

逆に言えば、チェックリストを用いて梗塞箇所を推測し、いち早く治療を開始する事ができます。

 

検査所見

血栓性の脳梗塞では、血小板機能を検査すると、血が固まりやすい状態になっています。

 

また、一般の血液検査では糖尿病や脂質異常症など、患者の状態を知るために必要となります。

 

特に、人によっては絶対にやってはいけない治療法があるため、血液検査は必ず必要なものになります。




☆治療

脳梗塞の治療は、一刻も早く行う事が重要となります。

 

脳梗塞から8時間以内の超急性期であれば血栓を溶解させるか、または物理的に取り除く事が基本となります。

 

これは、詰まった後もまだ生きている組織が残っている可能性があるためです。

 

一方、脳梗塞から8~24時間以内は急性期と呼ばれ、壊死の進行を防ぐ事と再梗塞の予防を行います。




☆予防

脳梗塞の原因は悪い生活習慣による動脈硬化をあげました。

 

ここでは、代表的な悪い生活習慣をいくつかご紹介します。

 

喫煙

喫煙による悪影響は有名であり、その中の一つに脳梗塞も含まれます。

 

健康を考えるなら、今すぐにでも禁煙することをオススメします。

 

最近では専門外来など専門家も増え、禁煙に挑戦しやすい環境となってきています。

 

肥満

肥満は、過食や食事時間の乱れなどによって生じます。

 

肥満状態は、高血圧症や糖尿病を引き起こす原因としても知られています。

 

肥満の解消は、脳梗塞だけでなく心筋梗塞の予防にもつながるため、重要なことです。




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