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《医師直筆》タバコ以外は?慢性閉塞性肺疾患の原因と症状!

からだプラン編集部

こんにちは!

 

からだプラン代表医師の橋本です。

 

内科医として働いています。

 

今回は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、いわゆるタバコ病に焦点を当ててみたいと思います。

 

なかなか禁煙できない方はご一読を!




☆慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは

さてまずは、慢性閉塞性肺疾患とは何か、というところから見ていきましょう。

 

これは、あくまで「呼吸器がCOPDという状態になっている」という意味であって、原因となる疾患は複数あります。

 

ですが、その原因となる疾患がきちんと整理することが難しいので、全部をひっくるめた概念が生まれました。

 

息は吸えても、吐けない病気!( ゚Д゚)

名前を見ると、「閉塞」する「肺の疾患」ということはわかると思います。

 

それでは、何が狭くなる病気なのでしょうか。

 

答えを言ってしまえば、「気道」です。

 

つまり、口や鼻から入って、気管を通って肺に行く、空気の通り道です。

 

それがふさがるということは、息は吸えても吐くことが苦しくなります。

 

別名はタバコ病!?

慢性閉塞性肺疾患は、別名タバコ病とも呼ばれています。

 

なぜなら、タバコがこの慢性閉塞性肺疾患の、最大の原因であるからです。

 

また、喫煙率の高い男性の患者が多い傾向にあります。

 

近年では、喫煙習慣による生活習慣病としても知られています。




☆原因

喫煙

前述したように、慢性閉塞性肺疾患の最大の原因は、喫煙です。

 

実際、患者の約9割が、喫煙による発症であると言われています。

 

タバコの煙に含まれるニコチン、タール、一酸化炭素などが、気管支や肺を傷つけて、そこに炎症が生じる事が主な原因となります。

 

炎症が起これば、そこは浮腫むので、結果として気管が狭くなるのですね。

 

受動喫煙

喫煙習慣がなくても、喫煙者のタバコの煙を間接的に吸ってしまう受動喫煙のせいで、なることもあります。

 

ですから、喫煙の習慣がないからと安心せず、タバコの煙から自分を守る意識が必要となります。

 

タバコ以外の原因

タバコ以外の原因としては、大気汚染や職業的な埃、化学物質が挙げられます。

 

近年では、大気汚染対策としてマスクをする方も多く見る事ができます。

 

また、職場環境の改善に取り組む企業なども多く、多くの人が意識している事がうかがえます。




☆症状

息切れ

息切れは、慢性閉塞性肺疾患の代表的な症状の一つです。

 

階段昇降時などに、すぐ息切れを起こすようになります。

 

また、進行するにつれて歩くだけでも息切れを起こすなど、日常生活に影響を大きく与えるケースもあります。

 

せき・痰

こちらも、慢性閉塞性肺疾患の代表的な症状の一つです。

 

痰は気道の粘膜で作られる分泌物で、気道内の埃などから体を守る役割があります。

 

せきは、気道の埃などを排出する機能があります。

 

慢性閉塞性肺疾患によってこれらの機能が低下する事によって、せき・痰が目立つようになります。

 

肺気腫

肺気腫とは、肺が破壊される事で、呼吸の機能が低下している状態です。

 

するともちろん、体に酸素を取り入れる事が困難になり、歩くことが苦しくなるどころか、着替えですら息切れするようになることもあります。




☆診断

慢性閉塞性肺疾患の診断では、スパイロメーターという器具を用いた検査が一般的です。

 

スパイロメーターとは、空気を思い切り吸い込んだ後、吐き出した空気の量と最初の1秒間に吐き出された空気の量を調べる事で肺機能を測る検査機器です。




☆治療

慢性閉塞性肺疾患は、完治は難しいですが、症状の改善をする事で、健康的な同年代の人と変わらない生活を送る事ができます。

 

ここではどのような治療が行われるかご紹介します。

 

最初は、禁煙です!

慢性閉塞性肺疾患の最初の一歩は禁煙から始まります。

 

禁煙する事で、症状の進行を抑えることが最も重要となります。

 

特に、初期の段階なら、禁煙するだけでも十分な症状の改善が見られます。

 

薬物療法、酸素療法を使うことも……。

気管支拡張薬を用いて気管支を広げ、空気の通りを改善します。

 

これにより、息切れの症状が緩和されます。

 

また、それでも治療効果があまり認められない場合は酸素療法が行われます。

 

酸素療法では、低酸素血症の改善を図ります。

 

酸素療法を行う事で、外出がしやすくなり、リフレッシュ効果も期待できます。

 

その他

慢性閉塞性肺疾患では体重減少が多く見られ、十分な栄養を得られるよう管理する必要があります。

 

また、場合によっては外科療法が取られる場合があります。




☆予防するには?

恐ろしいことに、壊れてしまった肺が元に戻ることはありません

 

ですから、この状態になる前に食い止める必要があります。

 

まず、禁煙!

慢性閉塞性肺疾患の予防は、治療と同じで禁煙する事が最優先です。

 

最近では禁煙外来など専門家に頼る事が簡単になってきているので、禁煙に興味がある方は一度足を運ぶことをオススメします。

 

また、他の生活習慣病と異なり初期段階から息切れなどが自覚でき、呼吸に違和感を感じた場合すぐに病院に行きましょう。




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