病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

《医師直筆》十円ハゲを治せ!円形脱毛症の原因や対策の話!


こんにちは。からだプラン代表医師の橋本です。

 

普段は内科医として働いています。

 

からだプランにお越し頂き、ありがとうございます。

 

皆さんもご存知の通り、病院にはたくさんの患者さんが来院します。

 

その中には、ゆっくり時間をかけてお話しすることが出来たら、きっと良くなるだろうな、と思う患者さんも沢山います。

 

そこで、からだプランの出番です!

 

からだプランでは「もっと医学を楽しもう!」をモットーに、医学をたくさんの方に楽しんでもらえるよう、健康コラムを書いています。

 

今回は「円形脱毛症は、色々な原因が混ざって起こる?治療は!?」というタイトルでコラムを書いてみたいと思います。

 

分かりやすく書いていますので、是非楽しく読んでみてくださいね(*´▽`*)

 

まずはいつも通り、外来でよくある会話を(冗談交じりで)ご紹介したいと思います。





患者さん
「先生、ちょっとこれ見て、これ。」

 

橋本
「ありゃりゃ。円形脱毛症?」

 

患者さん
「そうなのよ。テレビの中の病気だと思ってたんだけど、なってみるとかなりショックで、、、。」

 

橋本
「心当たりはある?」

 

患者さん
「色々とね。最近、家族が病気になっちゃって、介護もしてるし、かなりストレスもある。」

 

橋本
「なるほど。」

 

患者さん
「というか原因は本当にストレス?」

 

橋本
「う~ん、なんとも言い難い。ちなみに家族で円形脱毛症の人いなかった?」

 

患者さん
「あ、そういえば昔お母さんがなってたかも。」

 

橋本
「家族歴もあるか、なるほど。円形脱毛症ってのは、多因子遺伝性疾患って言って、色々な原因が積み重なって起こると言われている。」

 

患者さん
「ストレスもその内の一つっていうことか、、、。」

 

橋本
「そそ。よし、今日は円形脱毛症の話を詳しくしてみるか!」

 

 

時々内科外来にも来院されるのですが、今日は、そんな「円形脱毛症」についてコラムを書いてみたいと思います。




☆頭皮から毛が抜けるメカニズム

頭皮の構造

初めに、円形脱毛症は皮膚から出ている毛が抜ける疾患なので、皮膚と毛の医学の勉強から始めたいと思います。

 

まずは次のイラストをご覧下さい。

 

頭皮は実は目に見える表皮という表面部分だけではなく、その奥に、真皮皮下組織と、三層に重なってできています。

 

それぞれの層の役割の説明はここでは省きますが、要は髪の毛の根っこは、頭皮の奥の方で控えているのです。

 

脱毛症を発症した状態

図を見ればお分かりの通りですが、毛が皮膚の下から生えています。

 

毛根が毛をしっかりつかんでいれば、毛が抜ける事はありません。そうでなくなった時に、毛が抜けてしまうんですね。

 

たしかに、健康な人の頭皮も、毎日数十本、数百本という毛が頭皮からは抜け落ちています。

 

しかし、毛根が毛をつかめずに抜けていく毛の量が、新たに生成される毛の量よりも多くなったときに、薄毛、抜け毛、そしていわゆるハゲという症状が起きるのだということです。

 

ではこの抜け毛が円形状に起きるというのは、どういうことなのでしょうか。

 

次は円形脱毛症についてお話したいと思います。




☆「円形脱毛症」ついて

円形脱毛症の定義

「円形脱毛症」とは、名前の通りに髪の毛が円形に抜けていってしまう病気です。

 

一般的には「十円ハゲ」と呼ばれることもあり、十円玉サイズに局所的な脱毛症が起きることが症状の特徴です。

 

この病気は、年齢や性別に関わらず見られます。特にひどいときは眉毛まで抜けたり、髪の毛全体が抜け落ちることがあります。

 

周りからするとあまり気にならない事が多いのですが、本人からすると、とても気になってしまい、外に出るのが嫌になってしまう事もあります。

 

円形脱毛症の発症原因についての通説

「円形脱毛症」が起こる原因は、諸説あります。

 

その中でも、医療の世界で有力な説は、「多因子遺伝性疾患」というものです。

 

分かりやすく説明しますと、円形脱毛症が起きてしまう原因には、遺伝的な要因も大きいが、それだけではなく、他にも様々な要因が絡み合っていますよ、という意味です。

 

要は、「遺伝か環境か」といわれれば、その両方だということです。

 

というわけで、次に円形脱毛症を起こす原因について、さらに詳しく見ていくことにします。




☆円形脱毛症の原因

遺伝的要因

まず、遺伝的な要因が大きいという点が研究によってわかっています。

 

これは、円形脱毛症の患者の親族などを調べたところわかったもので、親族に円形脱毛症の症状をもつ人がいると、リスクが大きく高まることが統計的に明らかになっています。

 

円形脱毛症に限らず、いわゆる「ハゲ」が起きるか起きないかは、遺伝的な要因もかなり大きいと考えられています。

 

肉体的な不健康

また、栄養不足や肉体疲労、そして感染症などの肉体的なストレスも一つの大きな原因と言われています。

 

そもそも、血行を良くすることが、脱毛症の予防にはとても重要です。

 

運動不足の状態では、血行が悪くなったり、代謝が落ちたりしがちであるので、頭皮の血流や栄養状態が悪くなりがちです。

 

また血行を良くするような食べ物をあまり食べていなかったり、身体を冷やすような食べ物ばかり食べていれば、それは冷え性などの原因にもなり、結果的に血行を悪くすることにもつながっていきます。

 

頭皮は心臓から遠いところにあるため、血行不良などの影響は、頭皮などに特に出やすいのです。

 

精神的なストレス

さらに、肉体的なストレスだけではなく、人間関係のトラブルなど、精神的なストレスも原因として疑われています。

 

これはどういうことかというと、たとえば精神的なストレスを受けて、気分がイライラしているようなときには、私たちの身体は、交感神経という神経系の働きが優位になります。

 

これは、いってみればストレスと戦う体制を整えてしまっているような状態で、身体はリラックスしている状態とはほど遠いものです。

 

この状態だと、血管が収縮したりして、頭皮の血流が悪くなったり、毛根に栄養が行き渡らなくなったりしやすくなるので、結果として脱毛症の症状があらわれやすくなるというものです。

 

交感神経ではなく、副交感神経の働きを引き出すような工夫が、現代人の健康にはとても重要です。

 

自己免疫性疾患との関係

そして最近は、自己免疫性疾患との関係性も、一つの原因と言われています。

 

これらが、原因となり、自分自身の毛根に対してアレルギー反応が起きるため、円形脱毛症が引き起こされるというわけです。

 

円形脱毛症の人の毛根を顕微鏡を見てみると、「毛包周囲のリンパ球浸潤が認められ」ます。すなわち、毛根に対してリンパ球(白血球の一つ)が攻撃をしている様子が分かるのです。

 

ちょっと難しくなってきたので、イラストにまとめてみます。

まとめると、色々な原因が重なり合って、白血球が毛根を攻撃してしまい、円形脱毛症になってしまう、という事なのです。




☆円形脱毛症の対策と治療

円形脱毛症の治療に、画期的なものはありません。

 

しかし、これをやるといいだろう、と言うものは存在します。

 

一つずつ説明したいと思います。

 

治療と対策① ステロイドの局所注射

ステロイドという免疫を抑えるお薬を、円形脱毛症の部分に注射しよう、と言う治療です。

 

ステロイドを注射した場所には、白血球が寄ってこなくなり、毛根を攻撃されにくくなるという仕組みです。

 

しかし、ステロイドの副作用で、その部分の皮膚が委縮してしまう事があるため、注意が必要です。

 

この治療を行うためには、注射が必要なため、皮膚科を受診する必要があります。

治療と対策② 局所免疫療法

SADBEというお薬を塗る治療です。

 

SADBE というのは刺激のある薬で、円形脱毛症の部分に塗ると、毛根を攻撃している白血球を抑える細胞が集まってきてくれる、という仕組みです。

 

刺激のあるお薬なので、当然副作用もあります。

 

この治療を行う際も、皮膚科を受診する必要があります。

 

この①と②までが、医療の世界で有効とされている治療法になります。

 

そしてからだプランでは、精神的なストレスや栄養不足が、円形脱毛症の原因の一つになっていることから、次の③や④もお勧めしています。

 

治療と対策③ ストレスの解消

円形脱毛症の一つに精神的なストレスとの関係が疑われている事から、日頃からストレスをためこまないようにする生活習慣を心がけるといいのではないかと思います。

 

ストレスを溜め込まないように、、、、なんて意識しだすと、余計にやむを得ない日々のストレスを自覚してしまってかえって辛くなりそう、なんていう声も聞こえてきそうですが、あまり難しく考える必要はありません。

 

イライラしてしまうことが多い人は、副交感神経の働きを優位にすることを心がけていくとよいのです。

 

そのために必要なことは、暖かいお風呂に長くつかったり、あたたかい飲み物を飲んだりするといったことでもよいのです。

 

ストレスに関しては、様々なコラムを書いております。是非楽しんで読んでもらえたら嬉しいです。

 

※関連コラム「マイナス思考の人必見!メンタルを強くする「日記」のすすめ(=゚ω゚)ノ

 

からだプランでは、ストレス解消にお勧めの健康体験(プラン)をご紹介しておりますので、興味があれば覗いてみてくださいませ(*´▽`*)

 

からだプランおすすめの運動一覧はこちら

 

治療と対策④ 食事や運動などの生活習慣の改善改善

血流を良くするための運動としては、無酸素運動よりは、ジョギングや水泳などの有酸素運動を行うのが良いでしょう。

 

これは長時間かけて硬くなってしまっている全身の筋肉を動かすので、血流を良くするという目的に非常に叶ったものだと言えます。

 

また、食事という点でいうなら、血液をサラサラにしてくれるビタミンCを多く含んでいて、筋肉の疲労を和らげて柔らかくしてくれるクエン酸などを多く含んだ、グレープフルーツなどの柑橘系の果物などを食べることも良いでしょう。

 

からだプランでは、食事や栄養についても様々なコラムを増やしていますので、興味があれば読んでみてくださいな。

 

※関連コラム「ズボラ必見!5大栄養素無視で、超簡単な正しい外食の方法!