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《医師直筆》りんご病を治す薬はないって本当?ちゃんと治る?

りんご病は自然に軽快する感染症です。

 

そして、症状が出て診断される時点で、患者さんの体には抗体が出来ていますから、治療に薬は使われないのが一般的です。

 

リンゴ病を治す薬はない…というより、必要がない場合がほとんどなのです。

 

しかし、りんご病の症状には痛みや痒みを伴うものもあり、大人がかかると辛い思いをする患者さんも少なくありません。

 

そのような場合は、りんご病の症状を緩和する薬が使用されることもあります。

 

今回は、りんご病の症状軽減に使われる薬について解説していきます。

 

■りんご病の症状に使われる薬

 

りんご病の症状には、発疹、むくみ、発熱、関節痛などがあります。

 

子供の場合は、風邪のような症状と頬が赤くなるという程度で済むことが多いですが、大人がりんご病にかかるとつらい症状が出てしまうことがあります。

 

これらの症状は、体内に抗体が作られれば自然に治まりますが、上記のような症状がひどい場合はそのまま放置しておくわけにはいきません。

 

そこで、各種症状を和らげる対症療法が行われます。

 

りんご病の発疹のかゆみが強いときは抗ヒスタミン薬、高熱には解熱剤、関節痛には鎮痛剤といった薬を使用します。

 

〇基本的にりんご病そのものには薬は不要

りんご病は、痒みや痛みといった各種症状に対して薬が使われることがあります。

 

しかし、りんご病そのものに効く薬は今のところありません。それどころか、りんご病への感染を予防するためのワクチンもないのです。

 

りんご病は感染症ですが、症状が出て医療機関を受診する時にはウイルスに感染力はありません。体に抗体が出来上がっているからです。

 

そして、抗体が出来ればりんご病は自然に軽快していくため、わざわざ抗ウイルス薬を使う必要はないのです。

 

■薬がないりんご病…その感染対策は?

 

自然に治癒するといっても、やはり感染すれば熱が出たり関節が痛い、むくみが出るなどの症状が出ますし、子供の場合でも頬が赤くなるなど症状が出ます。

 

ですから、感染は予防したほうが良いですよね。

 

しかし、りんご病そのものに対する予防薬はありません。

 

ただ、通常ならりんご病に感染してもそれほど重症化せず軽快しますが、体力が低下している人や妊婦さんは、感染すると体に様々な悪影響が出る恐れがあります。

 

そのため、りんご病に感染しないように日頃から対策を行う必要があります。

 

りんご病は患者さんの咳やくしゃみで感染することが多いため、保育士など子どもと接する職業の人や家庭内に小さな子どもがいる人は、りんご病に感染しやすいので特に気を付けてください。

 

予防には手洗いうがい、十分な栄養補給と睡眠時間の確保が有効です。ワクチンがない以上自分で対策するしかないため、抵抗力が落ちないようしっかり体調管理を心掛けましょう。

 

妊娠中は免疫力が下がる方もいらっしゃいます。人込みにはなるべく行かない、マスクなどで感染予防をするなどの対策もしてくださいね。

 

■まとめ

 

りんご病そのものを治療する薬や予防薬は今のところありません。ほぼ自然に治癒しますから安心してください。

 

しかし、発疹のかゆみや関節痛を発症する方もいます。その場合は、医療機関を受診すれば対症療法として発疹の痒みや関節痛を軽減する薬がありますから、「りんご病は自然に治る、治るまで我慢しよう」などと思わないようにしてくださいね。

 

また、りんご病は体質や体の状態によっては、重症化することもありますから、自然に治るからと油断せず、症状に気付いたらすぐに医師の診察を受けて、必要な薬も処方してもらいましょう。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:東京むさしのクリニック

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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