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《医師直筆》ぎっくり腰は癖になる!病名や定義、予防と治療

からだプラン編集部

 

こんにちは!からだプラン代表医師の橋本です。普段は内科医として働いています。

今日は「腰の痛み」というタイトルでコラムを書いていきたいと思います。

 

 

☆ぎっくり腰とはなにか

腰の痛み、と一口で言っても、急に痛くなるもの(急性)と、いつも何となく痛いようなもの(慢性)、二種類あります。今回では、急性の方に触れていきます。医学的には「急性腰痛症」という名前がありますが、これがいわゆる「ぎっくり腰」のことです。

 

急性、と名前にある通り、突然に腰が激痛が走ります。実は私も、このぎっくり腰になったことがあって、その日は走るどころか、歩くのも辛かったのを覚えています。( ;∀;)

 

 

☆ぎっくり腰の原因

ぎっくり腰は肉離れ!?

それでは、そんな「急に来る強烈な腰の痛み」の原因を見ていきましょう。実は、ぎっくり腰は病名ではありません。あくまで、突然やってくる激しい腰痛という症状の呼び名です。

 

そのため、ぎっくり腰の原因となる病気自体は、複数考えられます。例えば、ヘルニアによる症状でぎっくり腰が起きている場合もあれば、骨折の症状でぎっくり腰が起きている場合もあります。

 

ですが、ぎっくり腰の原因となるもので一番多いのが、背筋そのものが切れたり、もしくは背筋を包んでいる膜が破れることです。実は、筋肉は、筋膜という膜に包まれています。この膜が、ひとつの筋肉をまとめています。結果として、体の動作は、余計に筋肉を収縮させないでも、スムーズに運動できるのです。

 

では、筋肉が切れたり、筋膜が破れてしまったらどうなるでしょうか。つまり、ぎっくり腰の多くは、「背筋で起こる肉離れ」だと思ってください。背中の大きな筋肉での肉離れと言ったら、とっても痛そうではありませんか?医学的に言うと、「筋筋膜性腰痛」と呼ばれています。最近でいえば、有名なスケート選手がなっていましたね。

 

肉離れの原因とは?

上で、ぎっくり腰の多くは「背筋で肉離れが起こったこと」が原因だと書きました。それでは、肉離れはなぜ起きるのでしょうか?直接の原因は、「筋肉が、自分の収縮する力で壊れること」です。特に、準備運動が不十分な状態で、いきなり強い力をかけると、起こりやすくなります。

 

第一に、筋肉の使いすぎです。先ほど挙げたスケート選手など、アスリートは、筋肉を非常に激しく使います。ですから、筋肉を損傷するリスクも高いと言えます。

 

第二に、準備運動の不足です。準備運動には、筋肉をほぐして、柔らかくする効果があります。固く縮こまった筋肉は、柔らかくしなやかな筋肉よりも、壊れやすいです。ですから、運動をする前には、十分な準備運動をして、筋肉をしなやかにしていく必要があるのです。特に、冬の間は要注意です。寒さで、筋肉が硬くなりやすいです。

 

第三に、運動不足です。普段からきちんと運動をしている人と、たまにしか運動しない人、どちらが筋肉を痛めやすいでしょうか。もちろん、たまにしか運動しない人だと思います。つまり、筋肉が十分についていないと、運動するときに自分の筋肉を傷めやすいのです。

 

 

☆治療について

それでは、実際にぎっくり腰になってしまったら、どういう治療をするのか、見ていきましょう。

 

ぎっくり腰は安静にして治療するのが基本

ぎっくり腰の殆どは、安静にすることで治ります。つまり、痛めた筋肉をいったん休ませてあげるのです。

 

ですが、一方、痛みが引いてしばらくしたら、無理のない範囲で動いてみましょう。先ほども書きましたが、使われない筋肉はやせ細り、力が弱くなります。背中の筋肉がやせ細ること自体も、またぎっくり腰の原因になるのです。

 

そして背筋は、背すじを伸ばすのに使われます。そのため、もし背筋が弱くなると、その人は猫背の状態が続きやすくなります。するとどうなるでしょう。猫背が続くと血流が悪くなり、筋肉にも疲労が溜まりやすくなってしまいます。これもまた、さらなる腰痛の原因となってしまうのです

 

ぎっくり腰は医療機関でも診てもらえる

しかし、あまりにも痛みがひどく耐えられないような場合や、いつまでも治らないような場合には、病院に受診することもできます。ぎっくり腰で専門医に診てもらうメリットは、背中の筋肉が痛んだものとは異なる病気でないかといったことを見てもらえることや、コルセットや痛みを止める薬などの治療的な措置をとってもらえることにあります。

 

基本は自分で安静にしつつ、でも我慢してまで病院にいくのをためらうことはない、という風に整理しておきましょう。

 

 

☆ぎっくり腰の予防法

腰の関節の負担を和らげる

ぎっくり腰は、普段から腰の関節に負担がかけ続けて、関節周辺の筋肉に疲労が蓄積してしまっている状態から、たとえば突然重たいものを持ち上げようとしたような場合に起こりがちです。日頃から無理をかけていたところに、突然大きな負荷がやってきてパンクしてしまうようなイメージですね。

 

基本的に、座っているときの姿勢は、立っているときの1.85倍ほどの負担が腰の関節にかかっていると言われます。つまり、座り仕事が多い人であれば、座り方を見直すことで、腰にかかっていた負担を全身に分散させるようにするといった方法で、ぎっくり腰はかなり予防ができることになります。

 

食事によってぎっくり腰を予防する

また、ぎっくり腰や、腰の関節と、それを支える筋肉が身体の重みに耐えられなくなったときに起きるものです。したがって、食事によってこれらを強くするというアプローチでもぎっくり腰は予防することができます。

 

具体的には、筋肉の疲労を取ってくれるタンパク質やアミノ酸を多く含んだ食べ物を多く摂取するとよいでしょう。それからビタミンCクエン酸などの疲労回復効果の高い食品を食べることも有効です。

 

運動によってぎっくり腰を予防する

また、運動でも予防することはできます。ジョギングのような有酸素運動は血行を良くして筋肉に疲労が蓄積しにくくしてくれる効果が期待できます。また、無酸素運動も、腹筋や背筋、つまり腰の関節の周囲の筋肉を鍛えていく効果があります。それもまた、筋肉を傷めにくくするコツなのです。

 

ただし、急に激しい運動をすると、それ自体がぎっくり腰を引き起こすため、徐々に負荷を強くしていくことを意識しましょう。

 

 

 

 

☆最後に

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