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緑内障の人は交通事故を起こしやすい?車の運転はしてもいいの?

緑内障は、眼圧の上昇などの影響で視神経が障害されたため、視野が狭くなってしまう病気です。

 

緑内障では視野が狭くなりますが、車の運転は可能です(認知症の人は車の運転が禁止されています)。

 

ですから緑内障の人は、脇から飛び出してくる自転車や子供に気づかず交通事故を起こしてしまったなどということがないよう、より細心の注意を払って運転する必要があります。

 

ここでは緑内障でも運転手を続けるための心得について見ていきたいと思います。

 

■緑内障の人が交通事故を起こさないためにできることは?

 

きちんと車が運転できるのに緑内障と診断されたからといって、運転をあきらめるのはつらく残念なことです。

 

近くにスーパーなど生活必需品を仕入れる場所がなく、車がないと生活しづらいというような人なら、なおさらのことでしょう。

 

ちなみに緑内障と交通事故の関係を調べた国内外の学術論文では、

・両目に視野障害があると事故率は2倍になる

・緑内障患者は普通の人より交通事故の発生率が3.6倍高い

などの報告があります。

 

緑内障に伴う視野障害があると交通事故を起こす要因が増えるのは事実かもしれません。

 

その一方で、

・緑内障患者は夜間の運転、雨の中の運転を意識して避けるので、視覚正常者よりも事故率が低かった

という研究報告もあります。

 

緑内障だからといって、誰もが車の運転ができないほどの視野障害というわけではありません。

 

担当医と車の運転についても相談することが必要ですが、「自分は安全運転ができるか」と自問自答してみましょう。

 

その上で「できる」と自身で判断できれば、車の運転を止める権利は誰にもありません。

 

「安全で慎重な運転を心がける」、「暗いところでは運転を避ける」などの配慮をして末永くセーフティードライバー生活を目指しましょう。

 

■緑内障なればこそ交通事故に留意してより慎重な運転を!

 

緑内障は視野の外側から欠けていくケースが多く、緑内障が進んでいても視力は維持されるといったことが十分にありえます。

 

視覚障害が重度で目の前の景色がはっきり見えないならば、「これでは車の運転はできない」と自ら控えざるを得ませんが、中心視力が維持できていて、視力が0.7以上ある人ならば緑内障であっても運転免許の取得・更新ができるのです(実際に運転免許の更新に際して、症状の進んだ緑内障の人でもほとんどの人が視力検査をパスしています)。

 

ですが、緑内障と診断されたならば今の状態を維持し、これ以上の視覚障害に進まないように努めることが重要です。

 

そのためには眼科の主治医の指導を受けながら、点眼薬を用いた治療などを地道に進めていく必要があります。

 

■まとめ

 

緑内障と診断されたからと言って車の運転が禁じられるということはありません。

 

緑内障でも中心の視野が維持され、視力のよい方もいます。

 

しかし、緑内障は視神経に異常ある状態なので、症状の軽い人でもある程度の視野障害が出ています。

 

ですから、緑内障であれば、自分は交通事故を起こす可能性の高い運転手だと自覚し、運転をするときはよりいっそう気持ちを引き締めましょう。

 

制限速度を守り、止まれの標識はしっかり止まるなど交通ルールに則った運転をすること、夜間・雨の日の運転を控えることなど、交通事故を未然に防ぐための基本的な取り組みを地道に着実に行っていくようにしましょう。

 

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:徳洲会病院内科外来

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


youtube動画twitter にて、医学や医療系のトピックを中心に発信しています。


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