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緑内障の人は夜の運転に注意が必要!その理由とは?

そもそも暗いところではものが見えにくいものですが、加齢とともにこの傾向は強まっていき、薄暗いところでの視力は少しずつ低下していきます。

 

視神経が障害され、視神経の機能低下が進んでしまう緑内障では夜間視力の低下度合いが特に大きくなります。

 

ですから、緑内障の人では、夜間の運転は事故の危険性が高まります。

 

しかし、緑内障の人に車の運転が禁じられているわけではありません。

 

通勤などで車を使い、夕方から夜間にかけて運転する必要がある人は、緑内障だから車の運転をやめるというわけにはいかないのが正直なところではないでしょうか。

 

ここでは緑内障の人の夜間運転の心構えについて考えていきたいと思います。

 

■緑内障の人の夜の運転時の心得

 

緑内障で視野が欠けている場合、どうしても周囲の状況に気づくのが普通の人よりも遅くなります。

 

車を運転していると人が目の前に突然現れてくるように感じて、不安になり、夜になるとこの傾向はますます顕著になります。

 

こうしたことから緑内障の人は、交通事故を避けるためには夜間の運転は控えた方が無難です。

 

それでも夜に運転しないわけにはいかないという人もいると思います。

 

そのような人は、以下の点に留意して走るようにしましょう。

 

〇制限速度をしっかり守る

スピードが速ければ速いほどとっさの出来事に反応できなくなります。

 

〇一時停止のところはきちんと止まる

信号のない交差点などではしっかり止まることで自分から相手に衝突するという事態を起こさないようにします。

 

〇自分の通いなれた道を走る

見知った道では、狭いところ、交通量の多いところ、視界不良なところなど、運転時における要注意ポイントが把握できています。

これにより危険を事前に察知することができ、事故を未然に防ぎやすくなります。

 

〇気持ちを引き締めながら走る

「自分はいつ事故を起こしてもおかしくない身だ」と気持ちを引き締めながら走り、無事に帰れることの素晴らしさに思いをはせながら帰途につくようにしましょう。

 

■夜の運転が危険なのは緑内障の人に限らず皆同じです

 

夜間運転は緑内障の人に限らず、誰だって危険です。

 

眼が健常な人でも昼間に比べると視界は狭まり、事故の発生率は高くなります。

 

これは海外の医学研究論文ですが、50歳以上の緑内障患者576人と視覚正常者115人の事故の発生率を追跡調査したところ、緑内障患者の方が事故に関与する率が低かったという結果が出ています。

 

このことについて、研究グループは「緑内障患者は慎重なので事故を起こさないように配慮する気持ちが強く、それが反映された結果」だと考察しています。

 

■まとめ

 

緑内障の人の夜間運転時の心得について考えてみました。

 

「自分は緑内障なので運転をスッパリあきらめる」というのも1つの生き方かもしれませんが、車の運転が日常に溶け込んでいる人はそう簡単にはいかないのではないでしょうか。

 

まずは緑内障で自分の視野が狭くなっていることを認識しましょう。

 

その上で、交通ルールを遵守して気持ちを引き締めながら走れば安全に運転できるという手応えを自らつかんでいきましょう。

 

安全運転で大切なのは、とにかく自分を過信しないということ。これはすべての人に言えることなのです。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:徳洲会病院内科外来

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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