病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

緑内障中期の運転のリスクと注意点

高齢ドライバーによる交通事故が年々増加しています。原因は認知症とも反射神経の衰えとも言われていますが、視力の低下も原因の1つに挙げられるでしょう。

 

緑内障は発症の初期では、ほとんど自覚症状がありません。病気が進行すると、だんだんと視野が狭くなっていきます。治療をしても、視野が元に戻ることはありません。

 

それでは緑内障中期に入ったら、運転はやめた方がいいのでしょうか?

 

■緑内障中期の状態とは?運転はしてもいい?

 

ほとんどの緑内障は症状がゆっくりと進み、後期に入るまで自分で気づくことはありません。

 

しかし、中期の段階で、視野はかなりの部分が欠けてきています。ただ、一方の目が見えなくても、もう一方の目で視野をカバーしてしまうため、視野が欠けていることに気がつかない場合があります。

 

そして、緑内障による視野の低下は、運転に様々なリスクを与えている可能性があります。

 

○緑内障中期の患者は運転していいの?

 

緑内障患者のうち8割以上が、病気であることに無自覚で、治療を行なっていないと考えられています。しかし、視野が欠けている状態での車の運転はとても危険です。

 

運転中にこんな経験はありませんか?チェックしてみてください。

 

・いつもの道で信号機がなくなっていた

・あるはずの標識がなくなっていた

・突然、人や自転車が現れ、または消えた

 

これらは緑内障中期の段階で、視野の上方や下方に障害が起きている状態で、クルマを運転するにはリスクを伴う状態です。

 

○緑内障中期の患者が運転するときに気をつけること

実は緑内障患者の方が、事故に巻き込まれにくいという調査報告があります。

 

上記でご紹介したように、緑内障の中期運転、視野が欠けている状態での運転は危険のリスクを伴いますが、きちんと診断を受けている、治療を受けている人の場合、つまり、緑内障の症状を自覚している方はそれなりに気を付けて運転をしているからです。

 

緑内障の患者さんは車を運転してはいけないということではありませんが、中期運転の場合は特に医師による正しい診察・診断が必要です。

 

そして、運転する際は、夜間、雨の日、霧の中などの運転は避けたほうがいいでしょう。

 

また出来るだけよく知っている道を利用して、狭い路地を避け、歩道と車道が分けられている道を選んで運転をするなどの工夫も必要です。

 

■まとめ

 

一番怖いのは、緑内障患者でありながら、それに気がついていない場合であり、視野が欠けた中期に、何も気づかず運転を続けているという場合です。

 

自分の視力に問題がないと思い込んだまま運転を続けていたらどうなるでしょうか?事故を起こせば自分のみならず、他人を傷つける可能性もあります。

 

早く緑内障を発見して、中期以降に病状が進行する前に治療をすれば、安全に運転を続けることができます。

 

視力が良くても、視野が欠けている場合があります。40歳以上の方は、眼科での定期的な検査を受けましょう。

 

見え方に不安を感じるとき、運転に不安を感じるときは主治医に相談してみましょう。

 

 

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:徳洲会病院内科外来

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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