病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

《医師直筆》花粉症になりやすい人?治らない原因や対策方法


こんにちは!

 

からだプラン代表医師の橋本です。

 

普段は内科医として働いています。

 

今回は、人によっては本当につらい、花粉症にスポットを当ててみたいと思います。

 

それではいつも通り、よくある外来のエピソードからご紹介したいと思います。

 

患者さん
「先生、ついにこの時期が来たよ。これ絶対に花粉症だよ。」

 

橋本
「熱は無くて、鼻水がすごくて、目がかゆい?」

 

患者さん
「その通り。アレルギーのお薬出しておくれ。えっとあのヒフミンだっけか。」

 

橋本
「それじゃあ将棋の神様が出てきちゃうよ。抗ヒスタミン薬の事ね。そういえば聞こうと思ってたんだけど、普段食事とかって気を付けてる?」

 

患者さん
「食事?それが花粉症とどういう関係が?」

 

橋本
「なんとなく知ってると思うんだけど、花粉症はアレルギー性鼻炎の一種で、アレルギーは生活習慣の、特に食事で改善できる場合があるんだわ。」

 

患者さん
「え、そうなの!?それ教えて~~~~!!」

 

橋本
「会話の振り飛車だぜ(謎)」

という事で、花粉症のメカニズムや原因、対策や治療についてみていきたいと思います。




☆花粉症はアレルギーの一種

みなさん、花粉症という言葉はご存知だと思います。

 

花粉症はアレルギーの一種で、そのうち、花粉に関係のあるもののことを言います(ちなみに、花粉に関係のないものは、ハウスダストやダニなどがあります)。

 

花粉は季節に関係していますので、「季節性アレルギー」なんて言ったりしますね。

 

ああ、厄介厄介。誰得なんでしょうか。

 

一般的に花粉は、3月から5月にはスギやハンノキが、4月から6月にはヒノキやシラカバが、8月から10月にはブタクサやヨモギが多く散らばります。

 

これらの花粉のせいで、目がかゆくなったり、くしゃみや鼻水などの症状が見られます。

 

それが花粉症です。

 

それでは、花粉症の詳しい説明に入っていきたいと思います。

 

花粉症の仕組みが分かると、花粉症予防や対策についても理解できるようになるので、是非読んでみてくださいね(^O^)




☆花粉症のメカニズム・仕組み

アレルギーとは何か?

まず、花粉症はアレルギーの一つだという事をお話しました。

 

ですので、アレルギーの仕組みについて知っておいてほしいと思います。

 

人間は、細菌やウイルスなどの敵から身を守るため、無意識に白血球が敵を認識して、やっつけてくれています。

 

これを、抗原(敵)に対しての免疫反応と言います。

 

すごく上手な絵ですね。これでも頑張りました。

 

ほめてください(/・ω・)/

 

さて、この白血球の中でも、「肥満細胞」という細胞がアレルギーに関係します。

 

肥満細胞は、「花粉が来たよ」というシグナルを受け取って、ヒスタミンを出すのです。

 

白血球の絵がかわいくて、自分で惚れる。

 

さて、この肥満細胞が出すヒスタミンが、体中の血管を拡張させ、「目のかゆみ・充血」や「鼻水・鼻づまり・くしゃみ」といった症状につながります。

 

前述にて花粉症がスギやヒノキの花粉によって引き起こされる場合が多いとお話しましたが、それ以外にも、日本では50種類以上の花粉症の原因となる花粉が知られています。

 

まとめると、花粉症の発症メカニズムは、アレルギーと同じで、

 

  1. まず、花粉が目や鼻などの粘膜に花粉が付着します。
  2. 次に、その花粉に対して抗体(IgE)が作られます。
  3. そして、肥満細胞が、その抗体をキャッチして、ヒスタミンを出します。
  4. ちなみに、ヒスタミンが、アレルギー症状を引き起こす物質そのものです。

 

という流れになります。

 

それでは次に、アレルギーを強めてしまう「強めてしまう原因」をお話したいと思います。




☆アレルギーを強める原因

花粉症の直接的な原因はスギなどの花粉であることはご説明させていただきましたが、ここではアレルギー自体を強めてしまう原因をご紹介します。

 

外来で話すと「目から鱗だった!」と喜ばれるものを、ピックアップしてお話しますね(^^♪

 

 

飛散している花粉自体の量

想像しやすいと思いますが、花粉症の発症は、花粉の量と大きく関係しています。

 

せっかく医師直筆のブログなので、医学用語を紹介すると、「暴露されている抗原の量が、アレルギー反応の強弱に関わる」なんて表現します(かっこつけただけ)。

 

実際に、スギ花粉飛散量の多い都道府県に発症している人が多いのも、はっきり指摘されています。

 

かつて、木材需要の増加が見込まれたため、スギ、ヒノキなどが大量に植樹されました。

 

結局、外来材を利用することで国内に植樹された木が使われることはあまりなく、その木が大量の花粉を発生させていることも原因の一つらしいです。

 

そして、地球温暖化により、植物の光合成を活発化させてしまい、さらに花粉の飛散量が増加しているとも言われています。

 

いやあ、本当に困りますね。みんなで地球を大切にしていきましょう!(何のブログだ)。

 

ストレス

ストレスに関しては他のブログでも沢山触れていますが、医学的にストレスとは「人が生きるのに邪魔になるもの」と定義されています。

 

かっこよく言うと「恒常性維持を阻害する因子」なんて言ったりします(まーたかっこつけた)。

 

 

あ、意外とうまくかけた。手は無理(/・ω・)/

 

ストレスには本当に色々なものがありますが、良く言われているもので、特にアレルギー性鼻炎に関係するものは、次のようなものです。

 

心理的なストレス

→ 対人関係や悩みなど。人によって強い人や弱い人がいる。

 

生物学的なストレス

→ 細菌や真菌やウイルスなど。感染症。

 

物理的なストレス

→ 工事の音や車の音など、騒音と感じるもの。生活環境も大事。

 

化学的なストレス

→ 薬やタバコ、お酒など。生活習慣は大事。

 

これらは、人間の免疫力を直接左右するので、ちょっとした花粉に対しても過敏に反応するようになってしまったりするのです。

 

実はこれ、このブログで一番伝えたかったことかもしれません

 

花粉ばかりに気を取られると、マスクしか予防の方法がありませんが、自分の免疫力の調節も考えると、様々な対策や治療法が見えてきます(^O^)/

 

後でまとめて対策法を書きますね。




☆花粉症についての動画を作りました

ちょっとここで、花粉症について、からだプランメンバーで色々語り合った動画を紹介したいと思います。

 

ブログではニュアンスが伝わりにくい話も盛り沢山にしているので、是非覗いてみてくださいね♪

 

 




遺伝

花粉症は全ての人が発症するわけではなく、遺伝的に発症しやすい人、しにくい人が存在します

 

まあ、それはそうですよね。

 

背が高い家族もいれば、目つきが鋭い家族もいます。

 

同様に、花粉に強く反応してしまいやすい家族もいるのです。

 

そして、遺伝的に発症しやすい人を、「アレルギー体質」なんて呼ばれることもありますね。

 

私はちなみに、アレルギー体質という言葉は医学用語ではないと思っています。

 

経験的にそういう家系があるのは知っているのですが、気持ち的に泣き寝入りはしたくないので、あまり好んで使っていません(医学マニアのただのこだわり)。

 

↓番外編!!

 

大気の汚染

アレルギー性鼻炎を悪化させる要因の一つに、大気汚染があります。

 

つまり、大気汚染が原因で、アレルギー性鼻炎の一つである花粉症も悪化してしまいます。

 

日本(いや、地球?)で生きている上で仕方のないものもありますが、知っているとプラスになる事もあるので、ある論文からピックアップしてご紹介したいと思います。

 

・ディーゼル排気粒子(DES)

ディーゼル自動車のディーゼルエンジンの中での不完全燃焼が原因で発生する物質の事です。

アレルギー反応を誘導し、アレルギー性鼻炎だけでなく喘息につながる事も指摘されています。

 

つまり、車の通りの多い所では、花粉症を含め、アレルギー鼻炎になりやすいという事になります。

 

・二酸化硫黄(SO2

二酸化硫黄も、自動車の排気ガスで排出される代表的な大気汚染物質の一つです。

細かく話すと、硫黄化合物(つまり元素のSが入ってる)を含む石炭や石油が燃焼することで発生します。

 

SO2も、先程の肥満細胞を刺激して、ヒスタミンを出させるのに役に立ってしまっています。

 

・二酸化窒素(NO2

二酸化窒素はあまりイメージが湧きづらいかもしれませんが、空気中の窒素(N)が酸素と一緒に燃えた結果で生じるものです。

つまり、家庭のガスコンロや石油ストーブからも発生してしまいます。

 

二酸化窒素は、肥満細胞と同じ白血球の一つである「好酸球」が働いて、アレルギー性鼻炎の原因になっていると言われています。

 

・黄砂

黄砂の定義とは、「中国やモンゴルなどの内陸部の砂漠において、砂が強風によって上空に巻き上げられ、中国東部、韓国、台湾、日本等に飛散するもの」だそうです。

あ、黄色い砂ですもんね。納得です。

 

医学の世界では、黄砂は先程のヒスタミンを放出してしまう肥満細胞も刺激しますし、好酸球も刺激して、アレルギー反応を強めることが証明されています。

 

ということは、今日は黄砂が沢山出てるよ、ってニュースで言ってた時には、あんまり外に出ないほうがいいということになりますね。

 

なんて生きづらい世の中じゃ(´・ω・`)




・ホルムアルデヒド(HCHO)

ホルムアルデヒドは、誰でも一度は聞いた事があるのではないでしょうか。シックハウス症候群の原因として、一時期有名になりましたよね。

 

シックハウス症候群の勉強を突き進めると、なんだか家に住んでるのが恐ろしくなるレベルですが、現実的には引越しとか無理なので、こまめな換気がいいのかもしれません。

 

・タバコ

タバコには、4000種類の化学物質200種類の有害物質が含まれています。

一見、たばこと花粉症は関係が無さそうですが、化学物質の塊を吸い込んで、アレルギーを引き起こさないはずがありません。

アレルギー性鼻炎や花粉症に悩んでいて、喫煙されている方は、是非禁煙をお勧めします。

 

・室内の湿気とカビ(真菌)

カビは生き物です。高温多湿の場所が大好きで、どんどん増殖します。

お風呂場にカビがつきやすいのも、それが理由ですね。

空気中にも大量に飛んでいるカビですが、多く吸い込んでしまうとアレルギー反応を誘導することが指摘されています。

こまめな換気で、部屋の空気を入れ替えていきましょう(^O^)/

 

・アルコール、お酒

アルコールは、全身の血管を広げる作用があります(末梢血管拡張作用)。

つまりお酒には、鼻の中の血管も広げる作用があるという事です。

そうすると、血管から水が染み出してきて、鼻の中は浮腫み、膨張して、鼻閉・鼻づまりにつながります。

 

難しいお話をしましたが、要はお酒やアルコールは、アレルギー性鼻炎の一種である花粉症を悪化させる可能性があるという事になります。

 

※参考文献「2015 Japanise Society of Allergology 専門医のためのアレルギー学講座」

☆花粉症についての動画を作りました

花粉症について、からだプランメンバーで色々語り合った動画を作ってみました。

 

ブログではニュアンスが伝わりにくい話も盛り沢山にしているので、是非覗いてみてくださいね♪

 

 




☆花粉症の症状は?

一次症状

花粉症では『くしゃみ・鼻水・鼻詰まり・目のかゆみ』が代表的な症状とされ、花粉症の4大症状と呼ばれています。

 

風邪の症状と似ている為、花粉症の自覚がない方もいらっしゃいますが、特徴としては発作のようなくしゃみやサラサラとた粘り気のない水っぽい鼻水が見られます。

 

二次症状

花粉症では二次的な症状も見られます。

 

  • 発作的なくしゃみや大量の鼻水による睡眠不足や食欲不振
  • 鼻詰まりによる口呼吸で喉に障害が生じる

 

などその症状は様々です。

 

 

☆花粉症の症状の特徴

個人差が大きい

外来をやっていると良く分かるのですが、花粉症の症状は個人差は大きいです。

 

単純に症状の程度だけでなく、鼻詰まりがひどいタイプやくしゃみ鼻水がひどいタイプなど、症状そのものにも個人差が存在します。

 

私なりにその理由を考えると、先ほど説明した「アレルギーを強めてしまう原因」を多く持っている人ほど、花粉症の症状が強く出てしまっているのではないかと思います。

 

例えば、排気ガスの多い大通りに面した公園で、スギの木の下で、上司に怒鳴られながら、たばこを吸いながら、お酒を飲んでいる人が、花粉症の症状が出ないはずがありませんよね(どんな状況だよ)。

 

朝がやばい?モーニングアタック

モーニングアタックとは、寝起きから朝、そして午前中に強く症状が出る事を言います。

 

医学用語ではないので定義はありませんが、確かに外来をやっていると、「朝が辛くて仕方がないんだよね」という人が多い気がします。

 

花粉症のモーニングの原因としては、次のようなものがあるんじゃないかと思います(あくまで内科医の戯言です)。

 

①布団を畳んだり、出し入れした時に、カビやほこりなどのアレルギー物質が舞い散り、それを吸い込んでしまうから。

②午前中は花粉の飛散量が多く、出勤や通学など、沢山のアレルギー物質にさらされるから(アレルゲンに暴露される量が多い)。

③自律神経のバランス?(副交感神経から交感神経に切り替えられるときに、免疫のバランスが変わる?) ← 論文探したけど見つからないからテキトー。




☆花粉症の診断の仕方

花粉症の診断は以下の二つの大きなステップがあります。

 

  1. 症状がアレルギー反応に起因するものか調べる
  2. 何が原因でアレルギー反応を起こしているか調べる

 

症状がアレルギー反応によるもので、その原因が花粉であれば花粉症であると言えます。

 

ちなみに私は、「季節に関係したアレルギー性鼻炎である」という原則に従って柔軟に診断しています。

 

 

☆花粉症の治療

病院で行う花粉症の治療はいくつかあり、その目的と症状に合わせて治療が行われます。

 

ここではそのいくつかをご紹介します。

 

投薬治療

花粉症はアレルギーです。

 

つまり治療薬はアレルギー反応を抑える薬になります。

 

良く使われるのは抗ヒスタミン薬(ヒフミンではないっす)ですが、副作用ですごく眠くなります

 

私も時々試すんですが、副作用の眠気で、電車で立ちながら寝てしまうレベルです。

 

今までは、そんな「眠くなりやすい」抗ヒスタミン薬しかありませんでしたが、最近になって、新しいタイプの抗ヒスタミン薬が開発されました。

 

これのおかげで、眠気が少なくなったという人もいます。

 

一方で私の外来では、「そんなことない、全然眠い、違う薬は無いのか」という人も沢山います 笑

 

脱感作療法(アレルゲン免疫療法、減感作療法)

脱感作療法は、アレルゲン免疫療法とか減感作療法とか免疫療法とか色んな名前が付けられていますが、理屈は同じです。

 

私が昔医学部にいた時には「脱感作療法」と習ったので、この言葉で統一します。

 

復習ですが、人間の中の肥満細胞(白血球)は、アレルギー物質(抗原、アレルゲン)という敵を認識して、攻撃をします。

 

それが過剰な攻撃であるため、ひどいアレルギー反応として、色々な症状が出てきてしまうのです。

 

つまり、ちょっとずつ抗原に触れさせて、慣れさせてやればいいじゃないか、という発想が、この脱感作療法です。

 

細かい話をすると専門的になってしまうので(すっごく楽しい話ではありますが)、「へーそうなんだ、ふむふむ、一理あるかも」と思って頂ければと思います。

 

脱感作療法は医学的にエビデンスもまだまだ少なく、即効性のある治療ではありません。

 

この治療法に関しては、今後に乞うご期待、といったところですね。




【目玉!】花粉症の日常対策

さて、ここまで良く読んで頂きました!ありがとうございます(^O^)

 

それではここから、からだプランがおススメする、2018年度に限らず、花粉症対策を紹介したいと思います。

 

食事(栄養)

昔の日本には沢山の木々がありました。さて、昔の人は花粉症に悩んでいたでしょうか。

 

実は花粉症の発症には、食生活の変化が指摘されています。

 

ポイントを絞って説明すると、リノール酸や大豆アブラ、ヒマワリ油、コーン油などの食品に含まれるオメガ6脂肪酸(ω6脂肪酸)の摂取量が多すぎて、魚介類や魚油に含まれるオメガ3脂肪酸(ω3脂肪酸)の摂取量が少なくなっている事が問題であるという指摘があります。

 

難しい話をすると、ω6脂肪酸が代謝されたときに出てきた物質は、アレルギー反応を強く引き起こしてしまうんです。

 

つまり、分かりやすくまとめると、「油っぽいものを控え、魚や野菜を中心に、出来るだけ食事をバランスよく食べましょう!」という結論になります!

 

え、それでも分かりにくいですって?それではこうしましょう。

 

魚定食の数を増やそう!」うん、これで食事的な花粉症対策はばっちりです(^O^)/

 

睡眠

さて、睡眠とアレルギーの関係については、かなりの量の論文があります。

 

そして説明が本当に難しいです。自律神経の話からしなければならないからです。

 

それでも分かりやすく説明すると、睡眠は免疫のバランスに深く関係していて、睡眠不足はアレルギーを引き起こしやすくしてしまいます。

 

つまり、花粉症の増悪に強く影響してしまいます。

 

昼間の仕事で頑張った人ほど、帰りが遅くなってしまって、それが原因で睡眠不足になって、朝起きたらモーニングアタックで花粉症がひどくてって、、、

 

なんだかひどすぎますね(´・ω・`)

 

運動

運動は免疫力を上げるという事実は、みなさん知っているようで、あまり深く知っている人はいないかもしれません。

 

その機序について考えてみたいと思います。

 

まず、運動をすると、全身の細胞が活動し、を発生します。

 

身体を動かすとあったかくなるのは、これが理由ですね。(^^)

 

そして、熱は体温を上昇させ、骨髄での免疫機能を高めます。

 

つまり、風邪をひきにくくなったり、免疫のバランスを良くしたりするのです(結果的には温泉療法や温熱療法と同じ)。

 

また、運動はストレスの発散・解消につながり、アレルギー反応を弱めることが出来ます(ストレスがアレルギー反応を強めるのとは逆の話ですね)。

 

そういう理由もあり、花粉症に悩む人にも、からだプランでは運動をおススメしています。