《医師直筆》夏バテの時期は症状チェック!食事と運動で予防
こんにちは!
からだプラン代表の橋本です。
普段は内科医として働いています。
さて、徐々に暑い時期になってきましたね。
毎年この時期になると、こんな患者さんが増えてきます。
患者さん
「よっ先生。いつものお薬おくれ」
橋本
「変わりないのね。それは良かった。元気そうで何より何より。」
患者さん
「元気なのは先生だけだよ。いいね、医者は夏バテしなくて。」
橋本
「いやいや、医者だから夏バテしないんじゃないわい。夏バテしないように普段から気を付けてるのだ。」
患者さん
「じゃあ夏バテって何~?」
橋本
「夏バテは病名じゃないけど、病名にしたら軽度の熱中症かな。生活習慣で改善できるから、是非コラムを読んでみてね♪」
医師免許は夏バテを防いでくれませんが、医学の知識は夏バテを防いでくれます。
今回は、夏バテしないためのコラムを書いてみたいと思います。
目次
☆夏バテとは?
夏バテは病名じゃない
そもそも夏バテという病気はありません。
現在では夏に体調を崩すことを夏バテと言っているようですね。
では本来、夏バテはどういう意味だったのでしょうか?
夏バテの定義
本来の夏バテ
本来は「夏の暑さによって体力が低下したせいで、秋口に体調を崩すこと」を意味していました。
現在の夏バテ
しかし、「夏に体調を崩すこと」という意味で誤用され、現在では広まっています。
夏バテは軽度の熱中症
さて、このように夏バテには医学的な定義がありませんので、これから夏バテについてお話するために、共通の定義を考えてみたいと思います。
ちなみに、体温調節が追いつかずに体に不調が現れるのは、「熱中症」という状態です。
そこで、この文章では「夏バテは熱中症の一歩手前」として定義したいと思います。
分かりやすく言うと、夏バテがひどくなると熱中症ですよ、という意味です。
☆夏バテの原因
さて、それでは夏バテの原因について考えてみましょう。
夏バテを簡単に説明すると、生活が乱れ、体温調節が難しくなり、熱中症の一歩手前になります。
この、夏バテになるメカニズムを、分かりやすく順をおって説明していきます。
生活の乱れ
夏は食生活の乱れや運動不足になりがちです。
イメージがしやすいと思うのですが、理由として、夏は暑いためにジュースを飲みすぎたり、汗をかくのが嫌になって運動不足になってしまったり、眠れなくなったりして、健康な生活を送りにくいからです。
体温調整が難しくなる
このように生活が乱れることで、身体の本来のバランスが崩れてしまい、汗を出して体温調節をすることが出来なくなってしまいます。
熱中症の一歩手前に(夏バテ)
すると、身体に熱が溜まりやすくなってしまうのです。
この状態で暑い場所にいると、うまく体温を下げられずに熱中症になりやすくなります。
だるい、動きづらい、食欲がない、吐き気などの症状があらわれてしまいます。
そしてこの状態を、夏バテと表現します。
また、肥満の方は、脂肪のせいで熱が身体にこもって逃げづらいので、夏バテになりやすいです。
ちなみにこの状態を、マスコミ用語で「自律神経失調症」と言われる事もありますが、私はこの言葉は嫌いで使いません。
医学的に、病名と症状は、「熱中症」や「脱水症状」です。
☆あなたは夏バテになりやすい? チェックリスト
さて、夏バテになりやすいかチェックリストを作ってみました。
自分が夏バテになりやすそうかチェックしてみましょう。
①エアコンのきいた部屋(職場)にいることが多い
②普段からあまり運動はしない方だ
③外食が多い
④食べる物は加工食品が中心だ
⑤食事を食べないことも多くある
⑥夏でもあまり汗(特に腋汗)をかかない
⑦いつでもすぐに疲れてしまう
⑧ぶっちゃけ太っている
⑨水分をあまりとらない方だ
チェックが多ければ多いほど、夏バテになりやすい生活習慣であると言えます。
また、仕事が忙しい人ほど、チェックが多くつくという、悲しい現実が見えてきます(-_-メ)
☆夏バテを予防する方法
しかし、仕事が忙しいから仕方がないというわけにはいきません。
上のチェックリストを改善するためにも、運動と食事と睡眠が重要です。
これらをまとめて生活習慣と呼びます。
それぞれについて説明したいと思います。
運動
汗の仕組みですが、汗は水なので、蒸発をする時に熱(エネルギー)を奪っていきます。
そのおかげで、身体から熱が逃げていくのです(化学で学ぶ、気化熱やエネルギー保存則の仕組み)。
運動をすると、汗をかいて体温調節をするという機能が鍛えられるので、適度に汗をかく運動が、夏バテ予防には重要なのです。
運動をするにはFiNCプレミアムがおすすめです。自分の記録がとれ、運動や食事に関してアドバイスがもらえる素晴らしいサービス、アプリです。スマホ一台で管理できるので多くの人に使われています。1000円未満で利用できるうえに、2週間無料で使えますので今のうちに登録だけでもしておくとよいです。スパやエステの優待もついているのでお得です。
運動が続かないという方は、ホットヨガスタジオLAVAにいきホットヨガをすることをおすすめしています。ヨガも健康に良いのでぜひご利用ください。体験ができるので近所のスタジオにぜひいってみてください。
食事
身体の細胞、組織の回復には充分な栄養が必要です。
また、汗をかくためにも栄養素が必要なのでバランスの良い食事を心がけましょう。
睡眠
せっかく栄養が充分でも、睡眠不足では身体は回復できません。
充分に身体を回復させるために、睡眠をしっかりとりましょう。
睡眠ですが、枕があっておらず睡眠が十分にとれていないことがあります。六角脳枕は睡眠で悩んでいる方の解決策になります。一度試す価値があるので、ぜひ試してみてください。
季節の変わり目に調子を崩しやすい人は、環境の変化に体がついていきづらいということかもしれません。
からだプランをうまく利用して、普段から生活習慣を意識するようにして、屈強な身体を作っていきましょう。
☆夏バテ予防の食事に必要な栄養素
意識してほしいのは、次の三つです。
ちょっとハイレベルな話になりますので、「へーそうなんだー。じゃあミカンだけ好きだから、それだけ意識するようにしよ~」ぐらいに、かる~く読み流す程度が良いと思います(^0_0^)
①ビタミンB1(大豆、ごま、玄米、麦、のり、豚肉、牛乳、レバーなど)
②ビタミンC(みかん、いちご、ブロッコリー、ほうれんそう、ピーマン、いも類、豆類、緑茶)
③水分
ですが、やはりこういう表を見たり覚えるのは嫌ですよね。
そこで私が責任をもって、夏バテ予防の食事について、最高の方法を教えたいと思います。
☆からだプラン流 夏バテ対策の食事はこれだっ!!
仕事も忙しいし、自炊なんかしている暇ないし、というか自炊とか面倒だし、食事なんて好きな物食べたいし、、、。
そんな方にお勧めの方法があります。それは、「一日でいろんな種類の食べ物を食べる!」という事です。
例えば、「一日三食、全部牛丼でーす」という方と、「一日三食、違う種類の定食を食べています」という方のどちらが、不足している栄養素が多いでしょうか。
もう言わずもがな、ですよね。
どの食事にどんな栄養素が含まれているか、覚えるのは大変です。
「栄養素とか良く分からないけど、とりあえずいろんな種類のものを食べればいいんでしょ」と覚えておいてください。
これが、からだプランのおすすめする、ずぼらだけど「しっかりした夏バテ対策」です。是非試してみてください。