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《医師直筆》これからの時期は要注意!熱中症と頭痛の関係!

例年、本格的な夏を迎えると熱中症がメディアで盛んに報じられます。

 

熱中症には様々な症状がありますが、その中でも代表的な症状の一つである「頭痛」は、どのようなメカニズムで起こるものなのでしょうか。

 

この記事では、熱中症と頭痛の関係について解説します。

 

■熱中症と頭痛の原因とは?

 

熱中症は、単に暑い環境にいるだけで起こると思われがちですが、実はそうではありません。

 

人間の体は暑い環境に置かれると、体温調節機能が働きます。

 

血管の膨張や汗をかくことで、上がった体温を下げるように働くのです。

 

これは人間に備わっている自律神経の働きによるものです。

 

しかし、暑い環境が長く続くことで、この自律神経による体温調節の機能が正常に働かなくなり、体内に熱がこもりやすくなったり、汗が急激に吹き出てきます。

 

これによって、体内における、水分と塩分との適切なバランスが失われてしまい、熱中症の諸症状が発生するのです。

 

これは熱中症による頭痛も同様のメカニズムで起こります。

 

■頭痛はなぜ起こる?

 

熱中症の状態でなくても、慢性的な頭痛や突発的な頭痛が起こることがあります。

 

頭痛には非常に多くの原因がありますが、たとえば筋肉の緊張によって起こる緊張性頭痛や、脳血管の拡張に伴って起こるとされる偏頭痛などが有名です。

 

一方、あまり知られていませんが、脱水症状によっても頭痛は引き起こされます。

 

熱中症状態において起こる頭痛はこの脱水症状での頭痛によく似ているとされています。

 

脱水症状による頭痛はかなり危険な状態と考えられており、これ以上の熱中症・脱水症状が続くと、意識障害やけいれん、運動障害などの状態へ陥る危険があります。

 

■熱中症による頭痛が現れた場合には注意が必要

 

熱中症の症状と重症度には、Ⅰ度、Ⅱ度、Ⅲ度と分類があり、それぞれ軽度・中度・重度の重症度が設定されています。

 

Ⅰ度、つまり軽度の熱中症ではめまいや筋肉痛、大量発汗などが代表的な症状として挙げられますが、熱中症による頭痛はⅡ度、つまり中度の熱中症と位置づけられています。

 

頭痛に加え、気持ちが悪くなる、吐き気がする、実際に吐いてしまう、体がだるくなる、体の力が入らなくなるなどが代表的な症状です。

 

ここからさらに熱中症状態が継続すると、高熱や意識障害、けいれん、異常行動などが起こることがあり、このような状態を「熱射病」と呼んでいます。

 

この状態では脳内の温度が上昇する危険性があり、脳内温度の上昇で中枢神経の異常を起こし、命にかかわる症状となる危険性もはらんでいます。

 

■まとめ

 

熱中症は、夏の時期には日本各地で起こりうる症状のひとつです。

 

「水を飲んで少し休めば大丈夫」とか、「命に別状はない」と軽く見られがちな熱中症ですが、頭痛や吐き気などの症状が現れているときにはすでにⅡ度の熱中症に達していると考えられます。

 

適切な処置と予防をして、熱中症を重症化させないようにする対策をしてくださいね。

 

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:徳洲会病院内科外来

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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