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《医師直筆》仕事で椎間板ヘルニア?初期症状や完治の仕方!

手足のしびれや痛みなどを引き起こす頚椎椎間板ヘルニア。

 

仕事にも支障が出てしまうこともあるため、初期症状のうちから早めに対処したいものです。

 

ここでは頚椎椎間板ヘルニアの原因やなりやすい仕事、対処法、今からできる予防法などをご紹介していきます。

 

☆頸椎椎間板ヘルニアとは?

私たちの姿勢を支えている背骨と背骨との間には、椎間板と呼ばれる組織があります。

 

椎間板は、背骨の衝撃を和らげるためのクッションの役割をはたすゲル素材でできたものです。

 

この椎間板が潰れて、椎間板の中にある髄核が神経などを圧迫した状態を頚椎椎間板ヘルニアと呼びます。

 

背骨の周りには神経がたくさん通っているため、椎間板が何かしらの原因により潰れてしまうと、神経に触れてしまうのです。

 

一度死んでしまった神経細胞は元に戻りませんので、症状を完治させるのが難しい場合もあります。

 

初期症状としては寝違えたときのような首の痛みが出ることが多く、その他、頭痛やめまい、手のこわばりなども初期症状として現れやすい症状です。

 

椎間板がはみ出る場所や方向によって、頚椎椎間板ヘルニアは以下の3つのタイプにわけることができます。

 

・正中型ヘルニア

・傍正中型ヘルニア

・外側型ヘルニア

 

正中型ヘルニアは椎間板が脊髄の中央を圧迫するもの、傍正中型ヘルニアは二対ある脊髄のうち片側だけを圧迫するもの、外側型ヘルニアは脊髄と椎間板の間にある神経根が圧迫されるものです。

 

正中型ヘルニアと傍正中型ヘルニアでは手足の痛みやしびれ程度で済むこともありますが、外側型ヘルニアの場合は強い痛みを引き起こすこともあるため、症状が強くなる前、初期症状のうちからの対策が重要となります。

 

初期症状のうちから対策をすべきなのは、痛みを伴うからだけではありません。

 

頚椎椎間板ヘルニアにより起こる症状が基本的に完治しないことも関係しています。

 

潰れた椎間板により接触してしまった神経は、一度神経細胞が死んでしまうと元に戻ることがないのです。

 

そのため場合によってはしびれや痛みなどの症状が完治せず、症状がずっと残ってしまうこともあります。

 

完治が厳しいため初期症状のうちから悪化しないように気をつけることがとても大切なのです。

 

完治しないとなると一度なってしまったら一生痛みやしびれと付き合う必要があるの?と思われるかもしれません。

 

完治と言えるものではありませんが、対症療法として神経ブロックや手術、薬の服用などの治療法によって悪化を防いでいくことになります。

 

☆頸椎椎間板ヘルニアの原因

頚椎椎間板ヘルニアの原因としては、いくつかあげられます。

 

・加齢

・負担のかかる姿勢

・スポーツ

・事故やケガ

・重い体重

 

椎間板はゲル素材のクッションです。

 

年齢と共に弾力性が低下するため、背骨で押されて潰されやすくなります。

 

頚椎椎間板ヘルニアの好発年齢が30~50代であることから、加齢だけでなく仕事や生活での負担も原因となることがわかるでしょう。

 

とくに重い荷物を毎日運ぶような仕事の方は椎間板が潰れやすくなります。

 

椎間板に負担のかかりやすい仕事をされている方は用心しなければなりません。

 

また常に上や下を向いたまま仕事をする必要のある方も椎間板に負担がかかりやすくなります。

 

長時間、車の運転をするようなトラック運転手などの仕事も頚椎椎間板ヘルニアになりやすい仕事です。

 

またスポーツも頚椎椎間板ヘルニアの原因の一つとして知られています。

 

格闘技をされている方は、若い方でも頚椎椎間板ヘルニアになる可能性が十分にあるので注意が必要です。

 

他に交通事故やケガも原因となります。体重が平均より重い場合も椎間板にかかる負担が大きくなるため、頚椎椎間板ヘルニアを起こしやすいです。

 

加齢で椎間板の弾力が減っていくこともですが、日頃の姿勢や仕事での負担も頚椎椎間板ヘルニアを引き起こす大きな原因となります。

 

☆正しい姿勢が大切

日頃から頚椎椎間板ヘルニアにならないようにできることは、正しい姿勢を保つことです。

 

悪い姿勢は椎間板に過剰な負担を与え、背骨で椎間板を圧迫してしまいます。

 

悪い姿勢として猫背が指摘されることが多いですが、頚椎椎間板ヘルニアの原因となるのは猫背だけではありません。

 

体が後ろに反ってしまう反り腰も原因となります。猫背も反り腰も普通ではかからない負担が椎間板にかかっている状態です。

 

必要のない負担がかかる状態が続くと、椎間板が潰れてヘルニアになりやすくなります。

 

☆枕選びが重要なポイントの一つ

姿勢の悪さは何も、私たちが起きている間だけ気にすればよいものでもありません。

 

寝ているときの姿勢にも気をつける必要があります。

 

「朝起きたら、なんだか腰が痛い」という経験が今までにないでしょうか。

 

朝から腰が痛いと少しでも感じたら、寝ている間に椎間板に負担をかけてしまっている可能性があります。

 

腰が痛くなるのは、合わない枕を使っているからです。

 

1日に8時間寝るとすると、人間は人生の3分の1を睡眠に費やしていることになります。

 

起きている間にどれだけ正しい姿勢を保っていても、寝ている間に負担をかけていては意味がありません。

 

この長い睡眠時間、椎間板に負担をかけないように寝るためには自分に合う枕を選ぶ必要があるのです。

 

負担のかからない高さ、固さのものを選ぶことで無理な負担をかけず、椎間板を潰してしまうことを防げます。

 

傷んだ神経を元に戻すことが難しく完治ができないと言われている頚椎椎間板ヘルニアは初期症状のうちから悪化を防ぐこと、普段から椎間板に負担をかけないようにすることが大切なのです。

 

☆おわりに

頚椎椎間板ヘルニアは、加齢や普段の姿勢、椎間板への負担により起こります。

 

普段から正しい姿勢を保つこと、負担のかからない仕事を選ぶなどして予防が可能です。

 

寝ている時間にも椎間板への負担はかかりますので、自分の体に合う枕を選ぶことも大切なポイントと言えます。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:徳洲会病院内科外来

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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