病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

《医師直筆》高血圧の原因や自覚症状は?血圧を下げる方法!

 

こんにちは!

 

からだプラン代表の橋本です。

 

普段は内科医として働いています。

 

よくある相談のパターンとして、「会社の健康診断で引っかかった」というものがあります。

 

今回は、その中でもよくある「高血圧」についてコラムを書いていきたいと思います。

☆高血圧とは?

まず血圧とは何かについてお話したいと思います。

 

血圧とは「血液が血管の壁を押す時の力の強さ」を意味しています。

 

どういう事かと言うと、全身を血液が流れ続けるためには、心臓がドクドクと血液を何度も送り出す必要があります。

 

その時に、まるで心臓はポンプのように力を入れて血液を送り出すのですが、その時の力の強さを「血圧」と言うのです。

 

当然、血圧が低すぎると全身に血液が行きわたらなくなるので問題ですが、逆に高すぎるのは、心臓にも身体中の小さい血管にも負担をかけてしまうので、あまりよくありません。

 

それでは、高血圧の診断基準についてお話ししたいと思います。

 

診断基準

高血圧の診断基準は、年齢や場所によって違いますが、細かく覚えて神経質になるより、からだプランではざっくり、次のように覚えちゃいましょう。

 

上の血圧(収縮期血圧)が140以上、下の血圧(拡張期血圧)が90以上

 

この条件の両方、もしくは一方を満たした時に、高血圧と診断されます。

 

☆高血圧の原因

次に、高血圧の原因について説明したいと思います。

 

まず復習ですが、血圧は「血液が血管を押す圧力の事だ」と説明しました。

 

つまり、血管が細くなり過ぎてしまったり、血液の量が多すぎてしまったりすると、高血圧になるというわけです。

 

具体的には、遺伝(体質)食塩の取り過ぎ、喫煙などの生活習慣との関係が深いと言えます。

 

血液を送り出さなければならない場所が多いと、どうしても心臓は血液を強く送り出す必要が出てきてしまうので、肥満メタボリックシンドロームも大きな原因の一つになります。

 

やはり生活習慣が重要そうですね(・ω・)ノ

 

☆高血圧の症状

自覚症状

高血圧による自覚症状はほとんどありません。

 

強いて言えば頭痛や肩こり、めまいなどがありますが、どれも相当な血圧にならない限り、症状が出現しません。

 

しかし、高血圧を放置すると動脈硬化が進み、脳梗塞や心筋梗塞を発症させ、命に関わる自体に発展する事も少なくありません。

 

それ故に『サイレントキラー』と呼ばれる事もあります。

 

具体的な合併症については、下で説明したいと思います。

 

☆高血圧と合併症

高血圧状態が長期間続く事で、血管に負担がかかります。

 

血管は全身にあるので、様々な臓器に、重大な後遺症を残しかねない合併症を引き起こします。

 

そのいくつかをご紹介しましょう。

 

動脈硬化

高血圧状態は高い血圧により常に血管の壁に負担をかけます。

 

長期間負担を強いられた血管は、硬く脆くなり動脈硬化になります。

 

動脈硬化とは、「細い血管が硬い状態になる事」を言います。

 

馬鹿にするなと言われそうですが、この「細い血管」というのが重要です。

 

細い血管は、身体中に酸素や栄養を運ぶ役割があるとお話しました。

 

それが出来なくなってしまうと大変な事が沢山起こってしまいます(後程、詳しく説明します)。

 

人間は、生まれた時から徐々に血管が硬くなります。

 

まあ、これは運命と言うか、細胞(人間)の限界というか、仕方のない事でもあります。

 

つまり、この動脈硬化は特別なことではなく、加齢による生理現象という側面が大いに含まれています。

 

しかし、この動脈硬化は、生活習慣によって促進されてしまうので、それは避けたいなという所です。

 

狭心症・心筋梗塞

心臓は、皆さんが知っている通り、全身に血液を送る臓器です。

 

そして、その心臓を動かすにも、やはり血液が必要になります。

 

ですから、心臓の周りには、心臓を栄養するための血管があります。

 

それを冠動脈と言います。

 

動脈硬化や、脂質異常症により、冠動脈が狭くなったり、詰まることがあります。

 

狭くなった状態を狭心症といい、詰まると心筋梗塞となります。

 

ここで、一つ思い出してほしいことがあります。

 

心臓に行く血管が詰まるということは、心臓に血液がいかなくなることです。

 

つまり、心臓が動かなくなるのです。

 

しかも、心筋梗塞は、突然起こります。

 

つまり、突然心臓が動かなくなる可能性がある、ということです。

 

 

腎硬化症

知らない人も多いかもしれませんが、腎硬化症と言う病気をご紹介したいと思います。

 

腎臓は細い血管が沢山集まっている臓器です。

 

先ほど書いたとおり、血圧は、細い血管に負担を強くかけてしまうので、細い血管の集まりである腎臓は、大きな影響を受けてしまいます。

 

高血圧によって腎臓がダメージを受けすぎてしまった病気を「腎硬化症」と言い、そうなると腎臓の機能が低下してしまい、透析が必要な腎不全や尿毒症と言う病気になってしまう事もあります。

 

そうなってしまうと、人工透析が必要となり、今までと同じ生活を送る事が困難になる場合もあります。

 

大動脈瘤

 

さて、聞きなれない言葉が出てきました。

 

動脈硬化といっても、ここで大事になるのが、ところどころ硬化しない部分があるということです。

 

硬い中に柔らかい部分があると、その部分は膨らんでいきます。

 

そして、その膨らんだ部分のことを、動脈瘤と呼んでいます。

 

この動脈瘤が大動脈で起こると、大動脈瘤と呼びます。

 

そして、この動脈瘤が破裂すると、大出血となります。

 

病院に着く前に亡くなることもある、恐ろしい状態です。

 

脳血管障害

また、先述の動脈瘤は、脳の血管に起こることがあります。

 

そして、それが破裂することもあります。

 

これが、脳出血やくも膜下出血です。

 

また、動脈硬化が起こることで、脳の細い動脈が詰まりやすくなります。

 

医学的には、ラクナ梗塞と呼んでいます。

 

細い動脈とはいえ、脳の動脈が詰まる状態ですので、場所によっては言語障害やマヒが出ることがあります。

 

まとめると、このように、高血圧は大切な臓器を、無意識の間に攻撃してしまうんですね。

☆高血圧の治療

高血圧がサイレントキラーであることは、良くお分かりいただけたかと思います。

 

では、そうならないためにも、きちんと予防や治療法について考えてみましょう。

 

食事療法

食事療法は高血圧の治療において一番の基本となります。

 

特に塩分は、血管の中の水の量を増やしてしまったり、ホルモンの関係でも高血圧を引き起こしてしまうので、しっかり気を付ける必要があります。

 

意外かもしれませんが、和食ならなんでも大丈夫な気がしてしまいますが、味噌、醤油漬物など塩分が多く含まれているものが多いので、注意が必要です。

 

ここからは少し余談になります。

 

神経内科の先生から聞いたのですが、脳血管障害が死因に占める割合は、冷蔵庫の普及とともに減少傾向にあるそうです。

 

というのも、日本には元々、塩漬けで保存する食品が多く、そして塩の取りすぎは高血圧を発生させていたからです。

 

つまり、冷蔵庫を使うことで、保存のための塩の利用が減少した、と考えられます。

 

実際に、日本人の平均塩分摂取量は、減少傾向にあります。

 

それでもまだ、世界保健機関が提唱する塩分摂取量よりは多いので、減塩は大切になってきます。

 

 

投薬療法

さて、本題に戻ります。

 

高血圧の治療では血圧を下げる作用のある降圧剤を用います。

 

投薬療法では降圧剤により血圧が低下する事で治療を中断してしまうケースが多く、その場合は高血圧になる食生活などの改善が行われていないため、またすぐに治療が必要となります。

 

ですから、薬に頼らない治療、つまり食事の改善が重要になってきます。

 

食事などの生活習慣を改善することは、高血圧の根本的な治療となるのです。

☆薬に頼らない高血圧の予防

上で、治療においては薬を使わないことが根本的な治療になると書きました。

 

これは、予防についても同じです。

 

つまり、普段からの生活に気を配ることが予防の最大の方法なのです。

 

ここでは、そんな生活習慣の一部を紹介したいと思います。

 

定期的な血圧測定

高血圧は自覚症状がほどんどない事が特徴です。

 

血圧の測定は、自宅でも勤務先でも、様々な場所で気軽でに出来るようになりました。

 

定期的に血圧を測定する事で自分の状態を知る事で、自覚症状のない高血圧状態の予防ができます。

 

禁煙

喫煙には血管を収縮する作用が知られており、血管が収縮する事で高血圧の状態になります。

 

禁煙はなかなか一人で行うことは難しく、もしお悩みであれば、禁煙専門外来などに相談することをオススメします。

 

食生活の改善

塩分には血圧をあげる作用があります。

 

上で話した通り、血中の塩分が、体から水を引っ張ってきてしまい、血管の中の量が増えるためです。

 

ですから、塩分の取りすぎに注意しなければなりません。

 

またカルシウムマグネシウムには血圧を調節する作用があるため、積極的に摂るようにしましょう。

 

運動療法

運動療法は高血圧の治療において一番の基本となります。

 

普段から運動をする習慣をつける事で、身体中の血管が伸び縮みし、血管が柔らかくなって、血圧が上がりにくくなります。

 

また、運動によって無駄な脂肪が減れば、体重が減り、心臓の負担も軽くなるので、血圧がすごく下がります。