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医師直筆┃RSウイルスの検査や診断、入院や薬治療まで解説

 

☆はじめに

こんにちは!からだプランの代表医師の橋本将吉(まさよし)と申します。

 

普段は内科医として働いています。

 

さて今回は、RSウイルス検査診断の仕方、そして治療の仕方入院適応について詳しく説明していきたいと思います。

 

ちなみにRSウイルスは、感染症学的にも大変重要な病気であり、重症化すると大変な病気です。

 

私も小児科で研修医をしている時に、RSウイルスで困っている沢山の小児の入院治療に加わりました。

 

また、RSウイルスにかかるのは、主に小児なので、治療は小児科医の範囲になりますが、高齢者などの大人がかからないわけではないので、RSウイルスの患者さんは内科にもよくいらっしゃいます。

 

それでは詳しく解説していきますね。

 

 

☆RSウイルスの特徴や症状について

まずRSウイルスについてお話したいと思います。

 

RSウイルスとは、乳幼児に多い呼吸器の感染症で、保育所幼稚園などで集団発生したりして、大きな問題になるウイルスです。

 

時には高齢者の多い施設でも集団発生する事があります。

 

流行のピークは年末です。ノロウイルスインフルエンザウイルスの流行時期と重なり、小児科はとても大忙しになります。( ;∀;)

 

RSウイルスは、人によって様々な症状を引き起こします。

 

軽い風邪だね」と言われることもあれば、重症化してしまって咳がひどくなってしまう細気管支炎や、高熱が出たりする肺炎まで、様々です。

 

実際、乳幼児期の肺炎の半分はRSウイルスによるものと言われています。恐ろしいですねえ。(‘Д’)

 

 

☆RSウイルスの検査や診断の仕方について

次に、RSウイルスの検査診断の仕方を説明したいと思います。

 

RSウイルスの検査の方法は、一般的には、「迅速診断キット」というものを使います。

 

これは、鼻の粘膜を綿棒で軽くこすって、RSウイルスがいるかどうかを判断する、と言う検査です。

 

この検査だと、約15分~20分以内に結果が出るので、すごく嬉しいですね。

 

でもこの検査をすると、子供たちは間違いなく「ウグっ」と言って、泣きます。

 

まあちょっと仕方ないですね。( ;∀;)

 

 

☆RSウイルスの治療の仕方について

次に、RSウイルスの治療の仕方について説明したいと思います。

 

RSウイルスは、残念ながら特効薬はありません。

 

ウイルスなので、細菌をやっつける抗菌薬や抗生剤も効果がありません。

 

ちょっと専門的な話しになりますが、RSウイルスに対する抗ウイルス薬は、一応存在しますが、日本では安全性が確立されていないため、元々免疫力が低い病気の子や、本当に命の危険がある重症の場合にのみ考慮する、と日本小児感染症学会のガイドラインで説明されています。

 

よって、RSウイルスの治療法は「対症療法」となります。

 

対症療法と言うのは、RSウイルスによる症状がなくなるまで、なんとか持ちこたえる、という意味です。

 

安静にしてゆっくり休み、水分補給をしっかりとります。

 

もし、細気管支炎や肺炎になっていれば、危ない事もありますので、酸素の投与点滴などの輸液療法を行います。

 

 

☆RSウイルスの入院適応について

それでは、RSウイルスは入院した方がいいのか、と言うお話に移りたいと思います。

 

察しが早い人は、すでに答えがお分かりかもしれませんが、RSウイルスは様々な症状があるため、重症化する危険性がある場合や、すでに重症化している場合には、入院して治療という流れになります。

 

病院によって入院適応は変わりますが、私が普段、入院が必要かどうかを判断する時には、次のような材料を用います。

 

迅速キットの結果

偽陰性と言って、実際にRSウイルスにかかっていても、迅速キットで陰性になる事もありますので、結果や症状などを踏まえて、総合的に判断します。

 

年齢

入院時の年齢は重要です。小さい子であれば、大人に比べてそれだけ回復する力が乏しいので、入院を考慮します。

 

呼吸数

呼吸数を見ます。

 

つまり、ハアハア言っている回数が多ければ、その分酸素が足りていない証拠にもなりますので、入院を強めに考えます。

 

病院で酸素を投与して、家に帰って酸素が足りなくなってしまったら大変ですものね。

 

喘鳴の有無

喘鳴は医学用語です。「ゼイメイ」と読みます。

 

ヒューヒューという高い音が聞こえれば、狭い気管の部分を空気が通っていることになるので、重症度を表していると言えます。

 

陥没呼吸の有無

陥没呼吸は「かんぼつこきゅう」と読みます。

 

呼吸をすると、胸がボコっとへこんでしまう事を、医学用語でこう呼びます。

 

やはり、陥没呼吸が見られた場合には、重症である可能性を高めますので、入院とする可能性が高いです。

 

 

☆終わりに

いかがでしたでしょうか。

 

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また、普段から健康意識を高めてもらうため、医者Tuber(医者のユーチューバー)をしています。

 

興味があれば、そちらも是非のぞいてみてくださいませ。

 

からだプラン 代表医師 橋本将吉(まさよし)

 

 

RSウイルスに関しての参考文献はこちら

〇国立感染症研究所ホームページ
RSウイルス感染症とは

https://www.niid.go.jp/niid/ja/encycropedia/392-encyclopedia/317-rs-intro.html

 

IASR Vol. 35 p. 147-148: 2014年6月号「成人・高齢者におけるRSウイルス感染症の重要性」

https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2296-related-articles/related-articles-412/4713-dj4127.html

 

〇厚生労働省ホームページ
RSウイルス感染症

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-15.html