病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

《医師直筆》フケは病気?体質?正体やメカニズムと改善方法

 

こんにちは。からだプラン代表医師の橋本です。

 

普段は内科医として働いています。

 

からだプランにお越し頂き、ありがとうございます。

 

皆さんもご存知の通り、病院にはたくさんの患者さんが来院します。

 

その中には、ゆっくり時間をかけてお話しすることが出来たら、きっと良くなるだろうな、と思う患者さんも沢山います。

 

そこで、からだプランの出番です!

 

からだプランでは「もっと医学を楽しもう!」をモットーに、医学をたくさんの方に楽しんでもらえるよう、健康コラムを書いています。

 

今回は「恥ずかしいんですが、実はフケに悩んでいます /(>ω<)\」というタイトルでコラムを書いてみたいと思います。

 

分かりやすく書いていますので、是非楽しく読んでみてくださいね(*´▽`*)

 

まずはいつも通り、外来でよくある会話を(冗談交じりで)ご紹介したいと思います。





患者さん
「先生、フケがフケません。」

 

橋本
「それ頂き!」

 

患者さん
「真剣に悩んでいます。」

 

橋本
「はい、すいません。」

 

患者さん
「先生、フケって体質?」

 

橋本
「そういう部分もあるけど、やり方次第で、かなり改善も出来るよ」

 

患者さん
「え、本当ですか!?」

 

橋本
「よし、今日はフケの原因と治療の話をしよう(*´▽`*)」

 

患者さん
「よろしくお願いします!」

 

 

今日は、そんな「フケ」についてのコラムです。




☆フケの前に、まずは人間の皮膚の話

皮膚の三層構造

フケについて知るためには、まず人間の皮膚の構造について知っておくと良いでしょう。

 

といっても、本当に基本的なことだけ知っていれば十分でしょう。

 

皮膚は、ちぎって顕微鏡で見てみると、表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」と三層構造から出来上がっています。下の図をご覧ください。

 

 

肌組織が新たに生成されるメカニズム

真皮と皮下組織は難しい話になってしまうので、ここでは省略してと、、、。

 

フケとの関係で特に理解しておくべきことは、表皮についてでしょう。

 

表皮自体もよく見てみると何層にもなっているのですが、ここでのポイントは表皮と真皮の間にある赤い部分の「基底層」です。

 

この基底層の細胞が、どんどん細胞分裂をして、増殖をして、表面に上がってきて、古い皮膚がどんどん新しい細胞に置き換わっていくのです。

 

これは、美肌に関しても大切な知識になりますので、よく覚えておいてくださいね(*´▽`*)




☆フケとはなにか

フケの正体

では、肌組織についての基礎をすくったところで、本題のフケと話に移っていきましょう。

 

フケの正体は、一番上の表皮(頭皮)が剥がれたものです。

 

つまり一種のアカだとも言えます。

 

フケとは、漢字で書くと「頭垢」となります。

 

読んで字のごとく、垢のうち、特に頭皮で発生するものについては、フケという呼び方をするのだと理解するとよいでしょう。

 

フケは普通の新陳代謝の過程でも発生する

肌組織の生成されるメカニズムのところでも確認したように、古くなった皮膚がはがれ落ちていくことは、むしろ当然のことともいえます。

 

身体が古くなった不要なものを外に排出し、新しく組織を作り直そうとする働きを新陳代謝といいます。

 

フケというものも実は普通のアカと変わらず、こうした新陳代謝の過程でも自然に生まれるものです。

 

その意味では、フケは、身体が正常に働いていて、健康な人であるならば、誰にでも多少はあるものだと言えます。

 

したがって、フケそれ自体を「不潔」だとか、「治療を要する皮膚病のあらわれだ」と決めつけてしまうのは、少々極端な話になってしまうでしょう。




☆フケ症とはなにか

では、フケそれ自体が誰にでもあるものだとするなら、俗に言う「フケ症」とはなんなのでしょうか。

 

実はこれは一言で言ってしまうと量の問題なのです。

 

たとえば、フケが多すぎて本人が社会生活に困難を感じていたり、もしくは、フケそれ自体が病気の症状であったりするような場合には本人のために治療的な支援が必要となります。

 

そのような場合に、「フケ症」といった言い方がなされるのです

 

具体的には、くしでとかした時にフケがパラパラと落ちるような人は、フケ症と呼ばれます。

 

フケ症の原因には、大きく分けて二つあります。

 

それは「病気によるもの」と「生活習慣によるもの」です。

 

それぞれ詳しく説明したいと思います。以下で、それぞれ見て行くことにしましょう。




☆フケ症の原因① 病気によるもの

病気によるものの例を挙げたいと思います。

 

頭皮にシラミや白癬菌(カビ)がいる場合

例えば、シラミや白癬菌(カビ)がいる場合には、それらが頭皮を傷付けたり、刺激をしてしまったりして、フケ症を引き起こしてしまいます。

 

彼らが原因かどうかを調べるためには、原因菌の存在を突き止めるため、治療者は検査を行うことになります。

 

免疫機能の病気がある場合

あるいは、身体の免疫機能に病気がある場合にも、フケ症は起こります。

 

例えば、乾癬(尋常性乾癬)という病気がありますが、これは免疫の異常から、表皮の部分の入れ替わりがとても速くなってしまうという病気です。

 

そのため、どんどん皮膚がこぼれてしまい、フケ症の状態になってしまいます。

乾癬(尋常性乾癬)に関しても、診断のためには顕微鏡を使って皮膚を確認しなければなりません。

 

病気によるフケ症の場合の対策

病気によってフケ症が起きている場合は、上記の2つが典型です。この2つについては、検査や診断、その先の治療は、すべて皮膚科医が対応する分野となります。

 

疑われる場合には、まずは皮膚科を受診するようにしましょう。

 

また、後で説明するとおり、フケ症は生活習慣が悪い場合にも起きることがありますが、まずは治療が必要なものかどうかの判断も含めて、気になったら早めに皮膚科を受診することをおすすめします。




☆フケ症の原因② 生活習慣によるもの

生活習慣が悪い場合にも、フケ症の原因になる事が多くあります。

 

皮膚に脂分が多くなってしまっている場合

特に多い例として、皮膚に脂分が多くなってしまって、それが皮膚の上にいる菌たちの栄養にされてしまっている場合です。

 

こうした場合にも、傷んだ皮膚から剥がれ落ちて、フケは多くなります。

 

悪化した場合には、炎症が起こってしまい「脂漏性湿疹」といった症状に発展していく場合もあります。

 

生活習慣の見直しでフケ症を改善するには

皮膚の構造が、表皮・真皮そして皮下組織と層構造になっていることから、フケを改善したいな、肌をきれいにしたいなと考えた場合には、どうしても内側から改善しなければなりません。

 

つまり、フケも含め、皮膚や肌のためには「生活習慣の改善」が重要です。

 

そこでお勧めなのは、身体から適度にアブラを減らすための生活習慣です。

 

例えば、普段から食事を選ぶことで、身体に取り入れてしまうアブラの量を減らすことが出来ます。

 

また、アブラは身体に蓄えられているエネルギーなので、運動によって減らすことが出来ます。

 

好きな運動を見つける事が出来れば、美肌になると言っても過言ではありません。

 

また、しっかりした肌を作るためにも、肌に栄養を与えるため、しっかりした食事習慣を作る事も重要です。

 

ビタミンB6を多く含むレバーや鳥のひき肉、青魚、納豆などを多く食べるようにすることも大事です。

 

覚え方は「とらないと皮膚はボロボロ(B6)」です(^^)。

 

ダイエット中だからと言って、きちんと食べないと、肌がボロボロになってしまい、悪循環になっている例を時々みかけてしまいます。

 

ストレスは免疫力を落としてしまいますので、できるだけストレスをためこまない生活を送ることも必要です。

 

洗髪のしすぎはフケを悪化させる危険がある

また、「フケ」が多いからと言って時々頭皮をきつく洗いすぎてしまう人がいますが、洗髪をし過ぎるのはかえって逆効果になります。

 

刺激が代謝を亢進してしまい、下から新しい皮膚がドンドン上がってきてしまうからです。

 

繰り返しになりますが、フケというのは、それ自体はただのアカの一種にすぎません。

 

ただし量が多い場合には、それが病気の兆候であったり、生活習慣の乱れの現れであったりする場合があるという話なのです。

 

過剰に神経質になって間違った対策をするのではなく、気になったら病院に行き、専門家から適切なアドバイスを受けるということを心がけるようにしましょう。