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《医師直筆》りんご病とおたふく風邪の見分け方について解説

りんご病とおたふく風邪は、どちらも子どもの感染症として有名ですが、大人でもウイルスに感染すれば発症することがあります。

 

そして、どちらも大人になってからかかると重症化するため、注意が必要な病気です。

 

また、この2つの感染症は症状が似ています。今回は、りんご病とおたふく風邪を見分けるポイントについて解説していきます。

 

■りんご病のウイルスと症状

 

りんご病の正式な名称は「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」です。

 

ヒトパルボウイルスB19型によって起こる病気で、4~20日程のウイルス潜伏期間があります。両頬に赤い発疹が浮かぶ特徴があるため「りんご病」と言われています。

 

初期には発熱や倦怠感といった風邪に酷似した症状が出ます。

 

顔に発疹が出るのは治り際で、この時にはウイルスの感染力がなくなっています。

 

顔の以外には、手足や背中にレース状の赤い発疹が見られます。

 

りんご病の合併症としては関節炎、脳症、溶血性貧血などがあります。また、妊婦さんが感染すると胎児水腫などを起こす可能性もあります。

 

■おたふく風邪のウイルスと症状

 

おたふく風邪の正式な名称は「流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)」です。

 

そして、おたふく風邪の原因となるウイルスはムンプスウイルスで、2週間ほどの潜伏期間があります。

 

発熱と耳の下(耳下腺)が腫れるというのが特徴的な症状ですが、このほかにも、あごの下や首のリンパ腺が腫れることがあります。

 

また、合併症として睾丸炎や膵炎、髄膜炎などになることもあります。

 

主症状である耳の下の腫れは3~7日で引くことが多く、一度かかると再び感染することはありません。

 

■りんご病とおたふく風邪を見分けるポイント

 

りんご病とおたふく風邪は初期症状が似ています。そのため子どもの症状が熱だけの場合、どちらに感染したのか分かりにくいです。

 

りんご病とおたふく風邪を見分けるには、発熱時に耳の下が腫れているかどうかです。

 

りんご病の特徴である発疹が出るのは、治りかけの時期のため初期は風邪の症状と誤解されがちです。

 

しかし、おたふく風邪の場合は熱と同時に耳の下が腫れていることも多いため、普通の風邪とは異なります。

 

りんご病かおたふく風邪かを見分けるには、耳の下に触れてみてください。もし触ってみてもよく分からない場合は、医療機関で医師の診察を受けると確実です。

 

■まとめ

 

りんご病とおたふく風邪は、初期に熱が出ることが共通点です。

 

違いとしては、りんご病の発疹は後から出て来ますが、おたふく風邪の腫れは初期のうちから見られるという点です。

 

どちらの病気も大人がかかると重症化したり、合併症を引き起こす可能性がありますから、感染しないように気を付けてくださいね。

 

特に感染したのが小さいお子さんだと、どんな症状が出ているのか分かりにくいですよね。自分で判断が付かない場合は、医師の診察を受けて正しい対処を行うようにしましょう。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:徳洲会病院内科外来

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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