どんな症状が出る?インフルエンザ発症時の症状について
どんな病気にも、基本的に何らかの「症状」が現れます。
症状に苦しめられるだけでなく、時には病気の発見に役立つ存在でもあり、特に初期症状を見逃さないことは早期治療において重要なことです。
そこで、インフルエンザの症状について解説します。
■インフルエンザの主な症状
インフルエンザを発症すると、主に以下の症状が見られます。
・高熱(38℃以上が多い)
・咳
・鼻水
・喉の痛み
・全身の倦怠感
・食欲の低下
・関節痛
・筋肉痛
・頭痛
インフルエンザの症状は、咳や喉の痛みなどの「呼吸器症状」と、発熱や倦怠感などの「全身症状」に分かれます。
発症からすぐに現れやすいのは全身症状で、遅れて呼吸器症状が現れることが多いです。
■インフルエンザと風邪の症状の違い
よく、インフルエンザと「風邪」を同じ病気として混同している人がいます。
しかし、インフルエンザと風邪は原因となるウイルスが異なり、インフルエンザウイルスはインフルエンザウイルスによって発症しますが、風邪はライノウイルスやコロナウイルス、アデノウイルスなどによって発症します。
全く異なる病気であり、異なる病気であるということは発症する症状も異なるということです。
まずは「発熱」に関することです。インフルエンザは高熱(38℃以上)になることが多いのですが、風邪の場合は微熱(37~38℃)が出ることが多くなります。
次に「主症状」についてです。インフルエンザは全身症状に次いで呼吸器症状が出ることが多いのですが、風邪の場合は呼吸器症状が主に出ます。
また、「症状の出方」にも違いがあります。インフルエンザは急激に症状が出てくることが多いのですが、風邪は緩やかに症状が出ることが多いです。
■インフルエンザの症状を緩和するためには?
インフルエンザの症状を緩和するためには、早めに「抗インフルエンザ薬」を服用することが重要です。
抗インフルエンザ薬は体内におけるインフルエンザウイルスの増殖を防ぐ効果があり、インフルエンザ発症後すぐに服用すれば発熱の期間が1~2日程度短くなります。
ただし、「薬で症状が治った!」と油断してはいけません。抗インフルエンザ薬を処方してもらった医師の指示に従って、服用途中で症状が改善されてもきちんと飲みきってください。
症状が改善されても体内にはまだインフルエンザウイルスが残っている可能性があり、特に周りの人への感染が懸念されます。
医師の指示に従って薬の服用と安静にすることを心がけましょう。