インフルエンザを治すには?インフルエンザの治療法を徹底解説
世の中の多くの病気には「治療法」が確立しています。
インフルエンザもそんな病気の一つであり、適切なタイミングで治療を受けられればインフルエンザによる症状の被害も最小限に抑えられます。そこで、インフルエンザの治療法について解説します。
■薬物療法
1つ目は「薬物療法」です。
薬物療法には根本的な治療である「原因療法」と、症状を和らげるための「対症療法」があります。
原因療法では、「抗インフルエンザウイルス薬」を使用します。インフルエンザウイルスは増殖スピードが早く、症状が現れてから48時間以内に増殖のピークが到来します。
抗インフルエンザ薬は「ウイルスの増殖を抑えて感染の拡大を防ぐ薬」という性質であるため、48時間以内に抗インフルエンザ薬を服用しないと効果が現れにくくなります。
できるだけ早く医療機関を受診し、服用を開始することが重要です。
ただし、発症直後はウイルスの数が少なく、一般的な検査方法では陽性反応(インフルエンザであるという診断)が出ない可能性もあるので注意が必要です。
対症療法では、高熱の場合には解熱鎮痛薬を服用し、たんなど細菌感染が疑われる症状がある場合には抗菌薬を使用します。
その他、インフルエンザの症状や、それによりもたらされている症状があれば、発症している症状に応じた治療薬や治療法を施します。
■一般(生活)療法
2つ目は「一般(生活)療法」です。
インフルエンザ治療の基本ともいわれており、その内容は「安静にして十分な休息をとる」ことです。
また、高熱により脱水症状になる可能性がありますので、十分な水分補給も重要なポイントになります。
■インフルエンザ治療中の注意点
インフルエンザを治療する際には、きちんと治療を終わらせることが重要なポイントです。
どんな病気にでも言えることなのですが、薬物療法を継続して症状が緩和した際に「完治した」と勘違いする人が少なくありません。
この状態で治療薬の服用を中止すると、再発や悪化などを引き起こします。
インフルエンザでは倦怠感や発熱などの全身症状に加えて、咳や喉の痛みなどの呼吸器症状が現れますが、薬物療法や対症療法により症状は徐々に改善されていきます。
しかし、医師が処方した薬はきちんと飲みきり、完治の診断が下されるまでは治療を続けなければなりません。
抗インフルエンザ薬によりインフルエンザウイルスの増殖が抑えられて数が減少していきますが、体に残っている限り他人への感染のリスクは残り続けます。
職場や学校に迷惑をかけることになりますので、薬を飲んで症状が改善されても浮かれないようにしてください。