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養殖魚には注意!?クドア・セプテンプクタータによる食中毒

クドア・セプテンプクタータと聞くと、初めて耳にする方は「何かのおまじない?」と思うかもしれませんね。しかし、クドア・セプテンプクタータはおまじないではなく、食中毒を引き起こす寄生虫なんです。

 

クドア・セプテンプクタータとはどんな寄生虫なのか、それらが引き起こす食中毒の症状などをご説明します。

 

■クドア・セプテンプクタータとは?

 

クドア・セプテンプクタータは、10ミクロンと肉眼では見えないくらい小さな寄生虫で、寄生する動物によって形態を変える粘液胞子虫の一種です。魚類や、ミミズなどと言った環状動物に寄生し、小さく半透明色のため、肉眼による除去はできません。

 

〇クドア・セプテンプクタータが引き起こす食中毒

クドア・セプテンプクタータが体内に入ると2〜6時間ほどで、激しい嘔吐と下痢に襲われます。しかし、ほとんどの場合は一過性と言って、その症状が長引いてしまうことは無く、しばらく経てば回復するケースが多くを占めます。

 

〇クドア・セプテンプクタータによる食中毒にかかってしまったら

どんなに苦しくても下痢止めなどの薬の服用は避けましょう。寄生虫を体外に出してしまうのが、一番の解決策だからです。

 

ただし、嘔吐と下痢に伴い、大量の水分と電解質が体外に排出されるので、嘔吐などが収まったら、スポーツ飲料や経口補水液などで水分補給をしてください。

 

症状は一過性であることがほとんどですが、様子を見て嘔吐や下痢が長引くようであれば、脱水症状を併発してしまう恐れがあるので病院を受診しましょう。

 

■クドア・セプテンプクタータ食中毒の予防策

 

基本は冷凍・加熱で、クドア・セプテンプクタータは死滅します。マイナス20℃で「4時間の冷凍」あるいは「中心部75℃5分の加熱」で食中毒の予防は可能です。

 

しかし、新鮮なお刺身を食べたいときには、加熱も冷凍もできません。クドア・セプテンプクタータは少量身体に入っても、症状が出ることはあまりありませんが、多量に体内に入ると食中毒を発症してしまいます。

 

クドア・セプテンプクタータは養殖魚に多く寄生していますが、お店などで販売されている魚は消毒されており、それほど心配はいりません。

 

しかし家庭で、捌いてお刺身にする場合は、注意が必要です。その場合は養殖魚より、天然の魚を選んだほうが良いでしょう。

 

■まとめ

 

今まで普通に食べていたお刺身やお寿司でも、常に食中毒の危険はあります。神経質になりすぎる必要はありませんが、用心するに越したことはありません。家庭で生魚を使って料理するときは、魚選びの段階から調理が終わるまで、注意するようにしましょう。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:徳洲会病院内科外来

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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