病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

《医師直筆》子供の健康は大丈夫?小児生活習慣病を知ろう!

こんにちは!

 

からだプラン代表医師の橋本です。

 

内科医として働いています。

 

今回は、「小児生活習慣病」にスポットを当ててみたいと思います。




☆小児生活習慣病

生活習慣病という言葉を皆さんご存知だと思います。

 

生活習慣病を簡単に説明すると、悪い生活習慣を長期間続けた結果、体に悪影響が出ている状態の事を言います。

 

しかし、最近この生活習慣病を子供が発症するケースが出ています。

 

それが今回お話しする小児生活習慣病です。

 

歴史

成人病という言葉を聞いた事があるでしょうか。

 

この言葉は一昔前に、今の生活習慣病を表す言葉でした。

 

しかし、小児生活習慣病のように年齢に関係なくおこる生活習慣によって、発症リスクが高まる事が知られるようになり生活習慣病と改められました。

 

生活習慣病

この話をすると驚く方が多いのですが、小児生活習慣病と一般的な生活習慣病には発症年齢以外の違いはありません

 

また、治療に関しても一般の生活習慣病とほとんど同じです。

 

特徴

小児生活習慣と一般的な生活習慣には大きく異なるポイントがあります。

 

それは発症原因です。

 

これについては後述で詳しく説明させていただきます。




☆直接的原因

小児生活習慣病の原因には子供を取り巻く環境の変化が挙げられます。

 

ここでは代表的なものをご紹介します。

 

食生活の変化

一般的な生活習慣病の原因として挙げられる事が多い食の欧米化ですが、小児生活病でも例外ではありません

 

また、巷に溢れるスナック菓子や菓子パンなど、大人でも高カロリーとなる食べ物が簡単に手に入る事も原因の一つでしょう。

 

運動習慣の変化

インターネットやゲームなど室内の遊びが増えた事と、外で遊べる場所の減少により、子供の運動量は低下傾向にあります。

 

このように近年、子供の運動不足という新たな問題が生じています。

 

これは、文部科学省の調査からも明らかになっています。

 

生活の変化

子供の夕食時間や就寝時間の変化も、小児生活習慣病の一因と考えられます。

 

特にスマートフォンなどの登場で就寝時間が遅くなる事で、朝食を取らない

子供の増加や十分な睡眠が取れていない子供の増加が懸念されています。




☆間接的原因

小児生活習慣病も、一般的な生活習慣病と基本的には同じである事はお伝えしたと思います。

 

しかし、一般的な生活習慣病との大きな違いは、子供は自分の生活習慣を改善できない部分にあります。

 

つまり、言い方はきついかもしれませんが、小児生活習慣病は大人の指導不足、という事になるでしょう。

 

認知不足

小児生活習慣病はまだまだ認知されていません。

 

そのため、子供が好きなだけ食べることはいい事である、と思っている方もいらっしゃると思います。

 

まずは、子供であっても生活習慣病になりうることを知る事が大切でしょう。

 

家庭環境

家庭環境の変化により核家族化と共働きが増えています。

 

そのため週に何度か祖母に子供を預けている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

孫可愛さにいっぱいの菓子を準備する祖母に言いにくいかもしれませんが。

 

その菓子が子供の将来にどう影響を与えるは話をする必要があるでしょう。




☆症状

自覚症状

小児生活習慣病も、一般的な生活習慣病と同じく、自覚症状はほとんどありません

 

また、先ほど挙げたように認知度も低いため、見つける事が非常に難しいです。




☆小児メタッボリックシンドロームの診断

小児生活習慣病は一般的な生活習慣病と異なり、子供用の診断基準があります。

 

ここではメタボリックシンドロームの例をご紹介します。

 

高血圧

最高血圧が 125mmHg以上(大人130mmHg)

最低血圧が   75mmHg以上(大人  83mmHg)

 

のいずれか一方、もしくは両方を満たすと高血圧であると診断されます。

 

高血糖

空腹時の血糖値が 100mg/dL以上(大人110mg/dL)の場合に小児メタボリックシンドロームでは高血糖と診断します。

 

脂質異常

中性脂肪が 120mg/dL以上(大人150mg/dL以上)

HDLコレステロール 40mg/dL未満(大人40mg/dL未満)

 

のいずれか一方もしくは両方を満たす時、脂質異常と診断されます。

 

内臓脂肪の蓄積

腹囲を測る事で内臓脂肪の蓄積を測ります。

 

小学生  75cm以上

中学生  80cm以上

男性   85cm以上

女性   90cm以上

 

の時に内臓脂肪が蓄積していると診断されます。




☆小児生活習慣病の治療と予防

治療

一般的な生活習慣病と同じく、生活習慣の改善と投薬が基本となります。

 

子供の場合、投薬の効果が出やすい傾向にあります。

 

しかし、投薬の効果が出やすいために数値が正常値になり安心し、通院をやめてしまうケースが多くあります。

 

その場合は、生活習慣は改善されいないので、また治療が必要となります。

 

予防

子供の生活習慣は、親や周りの大人によるところが大きいです。

 

ここで、子供の生活習慣を改善するために、大事なことを一つ紹介します。

 

それは、周りの大人が小児生活習慣病を理解し、正しい生活習慣を子供に教える事です。