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《医師直筆》ぎっくり腰には湿布?正しい治し方と予防方法!

ぎっくり腰になったとき、すぐに湿布を貼る方は多いのではないでしょうか。

 

湿布を貼ること自体は問題ありませんが、湿布の種類によっては症状を悪化させる可能性があります。

 

ぎっくり腰を少しでも早く改善させるために、正しい治し方を確認しておきましょう。ここでは、ぎっくり腰の要因や正しい治し方、予防法について詳しく解説します。

 

ぎっくり腰とは?

ぎっくり腰は、正式には急性腰痛症といい、「魔女の一撃」とも呼ばれるほどに非常に強い腰痛が起こります。悪い姿勢で重い物を持ち上げようとしたときや、咳やくしゃみをしたとき、ベッドから起き上がろうとしたときなどに起こることが特徴です。

 

腰の筋肉に肉離れや、腰椎の関節部分のずれが起こることで、ぎっくり腰となります。

 

ぎっくり腰になる要因

加齢にともない、腰椎の変形が進むことがぎっくり腰の要因の1つです。腰を支える筋肉が不足していたり、柔軟性が失われていたりすることで、ぎっくり腰が起こりやすくなります。ぎっくり腰の痛みの原因は、腰椎の捻挫、腰を支える筋肉の損傷などです。

 

椎間板ヘルニアや骨折などによる痛みをぎっくり腰と間違えることもあるため注意しましょう。

 

正しい対処方法

ぎっくり腰に、即効性のある治し方はありません。強い痛みが起きている間は安静にすることが、正しい治し方と言えます。

 

ぎっくり腰になったときは、次のように対処しましょう。

 

・救急車は呼ばずに安静に過ごす

ぎっくり腰になったとき、あまりの強烈な痛みに救急車を呼ぶことを考える方もいるでしょう。しかし、ぎっくり腰は病院で治療を受けることで治るわけではなく、痛みがあるときに無理に動くことで症状が悪化する恐れがあります。そのため、救急車を呼ぶのではなく、まずは安静に過ごすことが大切です。そして、痛みが落ち着いてから医療機関を受診しましょう。

 

・痛みが起きたときに無理に動かない

ぎっくり腰が起こると、その場から動けなくなる場合があります。壁や柱などに寄りかかり、痛みが和らぐまで動かないようにしましょう。動けるようになったら、ベッドや布団の上に横になり、腰を丸めます。そうすることで、痛みが和らぐ可能性があります。

 

・冷湿布を貼る

ぎっくり腰のときに湿布を貼ることは問題ありませんが、必ず冷湿布を貼りましょう。温湿布を貼ると、症状が悪化する可能性があります。ぎっくり腰になると、患部に炎症が起こります。温めると血流が促され、炎症が強くなる恐れがあるのです。逆に、冷湿布で冷やすことで、炎症が抑えられ、同時に痛みも和らぎます。

 

ただし、痛みが治まってからは、温湿布で温めるといいでしょう。血行が促されることで、回復が早まる可能性があります。

 

・痛みが落ち着いたら少しずつ動く

痛みが落ち着いたら、自宅の中を少し動くようにしましょう。その方が、回復が早くなるといわれています。ただし、無理をすると痛みが悪化するため注意が必要です。余裕があれば、医療機関で検査を受け、鎮痛薬やコルセットなどを処方してもらいましょう。

 

普段から出来る予防方法

次のような行動を心がけることで、ぎっくり腰になるリスクを抑えられます。

 

・適度な運動

腰を支えるための筋肉を鍛えることが、ぎっくり腰の予防に繋がります。水中でのウォーキングは、腰に負担をかけずに筋力アップできます。また、通常のウォーキングやジョギングなども習慣づけるといいでしょう。デスクワークの方は、1日中座っている生活が続くため、筋力が落ちてしまいがちです。1時間に1回は席を立ち、歩き回るようにしましょう。

 

・日常の動作に注意する

朝起きたとき、急に身体を起こすとぎっくり腰になる恐れがあります。まずは、布団の中で腰を丸めましょう。それによって、椎骨の間が開くことで、周りの筋肉が伸びます。次に、布団から出て顔を洗うときは、膝を少し曲げるようにしましょう。腰への負担が軽くなり、ぎっくり腰の予防に繋がります。その他、落ちている物を拾うときも膝を少し曲げるようにしましょう。

 

椅子に座るときは、背もたれに腰がつくように深く腰かけてください。その他、急に身体を伸ばしたり、急に腰をひねったりする動作を避けることが大切です。

 

おわりに

ぎっくり腰の治し方のポイントは、痛みが治まるまで安静に過ごすことです。ぎっくり腰には特効薬がないため、医療機関を受診しても解消されません。むしろ、動くことで悪化する恐れがあります。できるだけ早く元の生活に戻れるように、正しい治し方を実践しましょう。また、ぎっくり腰の予防のために、腰周りの筋力アップを心がけつつ、腰に負担がかかる動作を控えることが大切です。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


youtube動画twitter にて、医学や医療系のトピックを中心に発信しています。


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