病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

《医師直筆》メニエル病は治らない?吐き気を食事から改善!

激しいめまいや吐き気などを繰り返す場合、様々な病気が疑われます。

 

激しいめまいをともなう病気の1つにメニエール病があります。メニエール病に特効薬はなく、めまいや吐き気などの症状を和らげるための対症療法を行うことが基本です。

 

メニエール病が治らないということで、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、メニエール病の改善に役立つ食事や睡眠習慣について詳しく解説します。

 

メニエール病は、鼓膜の奥にある聴覚をつかさどる細胞がいるところにリンパ液が溜まり、激しいめまいや難聴、耳鳴りを繰り返す病気です。

 

その他、吐き気や嘔吐などもみられることがあります。なお、めまいや難聴、耳鳴りなどをともなう病気は他にもあるため、自己判断は禁物です。

 

まずは、医療機関で医師に相談しましょう。聴力検査と眼の動きの検査によって、メニエール病を診断できます。

 

メニエール病の原因

メニエール病は、鼓膜の奥の部分にリンパ液が溜まる内リンパ水腫が原因と考えられています。

 

しかし、なぜ内リンパ水腫となるのかはわかっていません。

 

唱えられている説には、内耳の前庭水管という部分の発達異常、内耳の後半規管後部の乳突蜂巣発育不全、内耳の組織が自らの免疫に攻撃されることなどがあります。

 

その他、アレルギーやウイルス感染、内耳への血流不足の説もあるなど、全貌が明らかになっていない病気です。

 

メニエール病が治らないために、生活に支障をきたしている方が少なくありません。

 

原因が不明な以上は、メニエール病の症状を和らげるための対症療法を行いつつ、生活習慣を見直すしか方法はないのです。

 

治らないとしても、症状を和らげることはできます。医療機関で治療を受けつつ、生活習慣を見直しましょう。

 

対策1 食事

食事を工夫することで、メニエール病が和らぐ可能性があります。

 

一説によると、塩分の摂りすぎは、メニエール病を誘発させる可能性があるといわれています。

 

治療の一環として、水分と塩分の摂取を制限することもあるなど、ある程度の効果が期待できる方法です。

 

医師によって、水分と塩分の摂取制限を行うかどうか異なります。食事の工夫で、メニエール病が治るとは限りませんが、試してみる価値はあるでしょう。

 

外食中心の食生活は、塩分を摂りすぎてしまいがちです。

 

塩分の過剰摂取に注意して、できるだけ自炊することをおすすめします。また、和食は身体にいいイメージがありますが、塩分を摂りすぎやすいため注意しましょう。

 

食事では、味噌汁やラーメンのスープを全部飲む、塩辛いものを頻繁に食べることなどは避けてください。

 

また、吐き気があるときは無理に食べず、発作が治まってから食べましょう。

 

吐き気があるのに無理に食べると、嘔吐する恐れがあります。

 

対策2 運動

運動は、血流を促すことで内耳に十分な血液を行き渡らせ、メニエール病の改善に役立つ可能性があります。

 

激しい運動ではなく、ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳など適度な運動を習慣づけましょう。

 

適度な運動は、ストレス発散にも繋がります。

 

運動は、長く続けることがコツであるため、ライフスタイルに合わせて、続けやすい運動を選びましょう。

 

普段から運動していない場合は、ウォーキングやジョギングから始めることをおすすめします。

 

最初は、1日30分から始め、少しずつ時間を増やしていきましょう。

 

また、運動する時間を取れない場合は、いつもより1つ手前のバス停や駅で降りて、できるだけ歩くようにすることが大切です。

 

その他、エレベーターやエスカレーターではなく階段を使う、自家用車ではなく公共交通機関を使うなど、少しでも運動できるように工夫しましょう。

 

メニエール病が治らないと嘆く方は多いですが、まずは行動することが大切です。

 

対策3 睡眠

睡眠不足や疲れすぎ、ストレスは、メニエール病の発作を起こりやすくするといわれています。

 

十分かつ良質な睡眠をとることで、疲労を抑えストレスを緩和できるため、メニエール病の発作の頻度を抑えられる可能性があります。

 

睡眠時間は、7時間程度がいいとされていますが、個人差があるため、自分にとって最適な睡眠時間を見つけましょう。

 

そして、良質な睡眠をとるために、次のようなことを心がけることが大切です。

 

・就寝前に強い光の刺激を受けないようにする

寝る前は、強い光の刺激を避けましょう。

 

スマホやテレビの強い光を受けると、眠りにつきにくくなります。

 

寝る前の時間は、本を読むなど静かに過ごしましょう。

 

また、部屋の灯りは、暖色系の間接照明にすることをおすすめします。

 

・就寝の1~2時間前に入浴する

就寝の1~2時間前に、ぬるめの湯にゆっくりつかることで、眠りにつきやすくなります。

 

入浴によって一時的に体温が上がり、入浴後に体温が下がり始めることで、眠気を感じやすくなるのです。

 

熱すぎる湯につかると、身体が興奮して眠りにつきにくくなるため注意しましょう。

 

メニエール病が治らないと悩んでいる方は、まず睡眠の質と時間を見直すことが大切です。

 

おわりに

メニエール病は、治らない病気として知られていますが、食事や睡眠などを工夫することで、めまいや吐き気などの症状が和らいだり、起こりにくくなったりする可能性があります。

 

治らないと嘆く前に、まずは行動してみることをおすすめします。

 

食事の工夫などの指導は、主治医に従いましょう。医療機関で治療を受けつつ、自宅で対処していくことで、めまいや吐き気などの悩みを抑えられるかもしれません。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:徳洲会病院内科外来

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


youtube動画twitter にて、医学や医療系のトピックを中心に発信しています。


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