病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

ノロウイルスに感染した?してない?ノロウイルスの診断について

仕事内容によっては、特定の病気に対して特に注意が必要になります。

 

例えば「調理者」の場合、職場によっては家族がノロウイルスに感染したと疑われる場合に報告等が必要になるケースがあるのです。

 

そこで、ノロウイルスの診断について解説します。

 

■ノロウイルスに感染した際に届け出が必要なケース

基本的に、ノロウイルス感染症を発症しても、それを保健所に届け出る必要はありません。

 

しかし、以下のケースに該当する場合には届け出が必要になります。

 

・医師が「食中毒を原因としたノロウイルスである」と診断した場合

・施設などで集団感染が発生した場合(以下の基準を満たす場合)

ア 同一の感染症若しくは食中毒による又はそれらによると疑われる死亡者又は重篤患者が1週間内に2名以上発生した場合
イ 同一の感染症若しくは食中毒の患者又はそれらが疑われる者が10名以上又は全利用者の半数以上発生した場合
ウ ア及びイに該当しない場合であっても、通常の発生動向を上回る感染症等の発生が疑われ、特に施設長が報告を必要と認めた場合

 

■ノロウイルスの2種類の検査方法

ノロウイルスであると診断するための検査方法として、大きく分けて2種類の検査方法があります。

 

1つはイムノクロマト法に代表される「抗原反応」、もう一つはRT-PCR法に代表される「遺伝子検査」です。

 

抗原反応は、検査開始から結果が出るまでに短ければ数十分で結果が出ます。

 

一方で検査感度が低く、ノロウイルスに感染していても陰性判定されるケースも珍しくありません。

 

この場合、仮に抗原反応で陰性と診断された後に、近しい人にノロウイルスを感染させてしまうケースが出てきます。

 

遺伝子検査は、検査結果が出るまでに1日~7日ほどかかります。

 

抗原反応よりも検査結果が出るのに時間がかかる一方で、検出感度が高い(ウイルス量が少量でも検査できる)ためしっかりと診断することができます。

 

■特定の仕事に従事する人の診断基準

調理や介護、保育に関わる人は「遺伝子検査」で陰性と診断される必要があります。

 

「大量調理マニュアル」(学校給食など大量に調理を行う調理者のためのマニュアル)によると、以下のように記述されています。

 

・ノロウイルスを原因とする感染性疾患による症状と診断された調理従事者等は、リアルタイムPCR法等の高感度の検便検査においてノロウイルスを保有していないことが確認されるまでの間、食品に直接触れる調理作業を控えるなど適切な処置をとることが望ましい

 

上記の仕事に従事する人は、ノロウイルス集団感染の感染源になる可能性があります。

 

そのため、検査感度の高い遺伝子検査で陰性の診断がされない限り、職場復帰しないことが推奨されているのです。

【 著者プロフィール 】

image-of-doctor-hashimoto

  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:徳洲会病院内科外来

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


youtube動画twitter にて、医学や医療系のトピックを中心に発信しています。


登録は下記のボタンから、よろしくお願い致します。