ノロウイルスに感染しないためにはどんな予防法が有効なのか?
感染症には「予防法」があります。
病気を根絶することは難しいとしても、その感染を防いで病気の発症を予防することは不可能ではありません。
そこで、ノロウイルスの感染を予防する方法について解説します。
■ノロウイルスの感染経路
ノロウイルスの感染経路は、大きく分けると「食べ物からの感染」と「感染者の排泄物等からの感染」の2種類に分けられます。
特に感染者からの影響は大きいです。
食べ物に関する感染経路についても、自然物だけではなく、感染者が触れた食材や食器など、食事に関するものに感染者が関わっていることによってノロウイルスの感染経路が成立してしまうことがあります。
感染者の排泄物等は、感染者の便や嘔吐物など、感染者から生じた物体にノロウイルスが存在し、そこから感染することが考えられます。
ノロウイルスが発症しやすい時期は統計上11月~1月の寒い季節です。インフルエンザの流行時期と被るため、体調には十分注意したいところです。
■ノロウイルスを予防するためには?
ノロウイルスに対する「ワクチン・予防接種」は実用化されていません。
そのため、ノロウイルスの予防法として重要なことは「手洗い」と「消毒」です。
ノロウイルスは基本的に口からの感染しか無いため、食品感染や飛沫感染、感染経路に接触後に手を口元で拭うなどの行為からしかノロウイルスは感染しません。
そのため、ノロウイルス予防のためには「汚染された食品を口にしない」ことと「飛沫しやすい環境に身をおかない」こと、「感染する可能性があるときには口元を拭わない」ことが基本となります。
そうした感染経路を遮断するための基本となるのが「手洗い」と「消毒」です。
正しく手洗いと消毒の知識を身につけることによって、ノロウイルスの発症リスクを大幅に削減することができます。
■ノロウイルスにアルコール消毒は効果がない?
一般的に、ノロウイルスには「アルコール」は効かないといわれています。
要するに、一般的な消毒方法であるアルコール消毒では、ノロウイルスは撃退できないということになるのです。
そのため消毒には「塩素」を使わないと意味が無いといわれていますが、厳密にはアルコールもノロウイルスに効果があります。
ただし、塩素ほど消毒効果が強力ではないため、国や県の衛生指導においては次亜塩素酸イオンを使用した消毒方法が指導されます。
11月~1月のノロウイルスが感染しやすい時期には、塩素消毒の用意をしておくことをオススメします。