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厚生労働省が公表しているo157の死亡者データと集団感染

o157は激しい腹痛を伴い水様便を頻繁に繰り返す食中毒です。命に係わる事態にもなるため、身近なところで発生のニュースを聞いたり、家族や周りの人が感染するととても心配ですよね。

 

今回は、厚生労働省が公表しているo157による年間の死亡者、そして、厚生労働省が公表しているo157の集団感染事例を調べてまとめました。

 

■厚生労働省が集計したo157の毎年の死者数

 

厚生労働省は平成10年から毎年、発生件数・患者数・死者数を集計しています。

 

毎年o157でどれくらいの人が亡くなっているかというと、初めて統計を取り始めた平成10年は3人の死者数で、次に平成12年に1人、平成14年9人、平成15年1人、平成16年から平成21年まで死者数は0が続きます。

 

しかし、平成23年は7人、平成24年は8人と増えました。

 

そして、平成25年26年28年と0が続き、平成28年は10人、平成29年は1人となっています。

 

注意書きで「腸管出血性大腸菌(VT生産)による食中毒事件として、厚生労働省に報告があったものを集計した」と注意書きがあるので、報告がないものを入れるとこれ以上の死者数があることが予想されます。

 

■厚生労働省が把握しているo157の事例を紹介

 

これまで、厚生労働省が把握しているo157の感染事例とともに、過去のニュースを見ながら症状・感染理由を紐解いていきます。

 

○浅漬製造施設への立ち入り調査

厚生労働省の概要を見てみると、8月に札幌市内でo157が発生していることが分かりました。その内容は、高齢者施設などで105名がo157に感染したというものです。

 

そのうち87名が入院し、7名が入院する重大な集団食中毒となりました。

 

感染源は施設へ納品され給食へ提供された「白菜きりづけ」であり、上記の感染報告だけでなくそれ以外にも64名が感染、1名が死亡していることもわかりました。

 

このことにより厚生労働省が立ち入り検査を実施したところ、殺菌が実施されていない、又は殺菌を行った記録がない施設が多いこと、また、施設の衛生管理が適切に行われていない、又は施設の衛生管理を行った記録がない施設、自主管理が実施されていない、又は自主検査を行った記録がない施設があることがわかりました。

 

厚生労働省は浅漬製造業者に対してリーフレット等を使用し、改正した漬物の衛生規範について周知の徹底を図り、年末一斉取締り・夏期一斉取締り等において、重点的に指導を行うこととしています。

 

○厚生労働省が進めた牛レバーの生食禁止【法律が変わりました】

法律が変わり、平成24年7月から食品衛生法に基づき牛レバーの生食用の販売、提供することが禁止されました。この法律が施行された背景には以下の事例があります。

 

平成23年4月26日、EHECO0111に感染したと報告があり、この時の感染者は1人でしたが、同年月の27日に砺波市内の医療 機関から同じく砺波保健所へo157に感染の疑いがある1名が報告されました。

 

感染源は富山県にある焼き肉屋で感染者が共通して食したのはカルビ・ロース・ユッケ等でした。

 

感染者は181人にも上り、うち死亡者は5人となりました。

 

感染の原因は系列店で提供されていたユッケと断定され、死亡者が多く出てしまったことを深く受け止め、法律が変わったのです。

 

■まとめ

 

o157は、厚生労働省の報告にもあるように死亡者も出ており、集団感染も引き起こし被害が大きくなることも多い食中毒です。

 

必要以上に怖がることはありませんが、o157に感染しない為の予防が大切ですから、日頃からの感染予防対策を徹底しましょう。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:徳洲会病院内科外来

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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