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《医師直筆》o157の感染が報告された意外な食べ物とは?

o157の感染源で思いつく食材と言えば牛肉ではないでしょうか。しかし、感染報告を確認してみると、牛肉だけではなく野菜も意外と多く、様々な食べ物が感染源になっているようです。

 

こちらでは、o157の感染源となった食べ物、そして感染の大きさについて調べたことをまとめました。

 

■2011年石川県高齢者施設(大根おろし大葉)

 

2011年石川県の高齢者施設で集団食中毒が発生しました。この時の感染源は昼食メニューに付け合わせで提供された大根おろし大葉でした。

 

大根おろし大葉を調理した環境に不備はなく、調理人15人からもo157は検出されず大根おろし大葉がどのようにo157に汚染されたかは解明できませんでした。

 

最終的な被害状況は18名で死亡者は0人でした。

 

■2012年北海道高齢者施設(白菜浅漬)

 

北海道の高齢者施設を中心とし、o157の集団食中毒が発生しました。この時の感染源は白菜の浅漬でした。

 

この白菜の浅漬は北海道の高齢者施設だけでなく、ホテル等でも提供されていたので被害は大きく拡大しました。

 

■2015年福岡県の保健所管轄内で連続で報告された例(馬刺し)

 

2015年に福岡県内の保険福祉環境事務所管轄内でo157の感染報告が2つ連続しました。この時の感染源は馬刺し。

 

馬刺しがo157に汚染された理由はと畜場での汚染が疑われたのですが、調査の結果、断定はされませんでした。

 

最終的には6名がo157に感染しました。

 

■2014年静岡市花火大会での集団感染(冷やしキュウリ)

 

2014年静岡市の花火大会でo157の集団感染がありました。この時の感染源は花火大会の露店で販売されていた冷やしキュウリでした。

 

冷やしキュウリは市販の浅漬けの素に、縞状に皮を剥いたキュウリを浸し冷やした状態で客に提供するものでした。

 

冷やしキュウリがo157に汚染された理由を解明するために原材料、器具、販売者などを調査しましたが、感染の経緯は特定できませんでした。

 

しかし、原材料のキュウリは幅広く流通しており、これ以外の同時期のo157の感染報告がないため、キュウリが始めから汚染されていた可能性は低いと思われるという結果報告になっています。

 

この時の集団感染の被害は大きく広がり、最終的にはo157に感染されたのは510人に上り、入院したのは114人となりました。

 

■2018年アメリカロメインレタス食中毒(ロメインレタス)

 

2018年アメリカで集団食中毒が発生しました。

 

感染源はロメインレタスでしたが、感染報告があった後は、感染源とされるロメインレタスは出荷されていないにも関わらずo157の感染報告は後を絶ちませんでした。

 

そのため、感染拡大の理由は人から人への感染と考えられました。

 

2018年6月4日までの感染者は197人、そのうち89人が入院し、5人が死亡しました。

 

■まとめ

 

o157の感染源になる食べ物といえば牛肉というイメージの人も多いかもしれませんが、こちらでご紹介したように野菜が感染源になることもあるようです。

 

ただ、その食べ物がどのようにo157に汚染されたのかというところまでは解明できない事例も多いという現状があります。

 

o157に気を付けていても野菜や肉などの食べ物からの感染を完全に防ぐことは難しいかもしれません。

 

万が一、食中毒とみられる症状が現れた場合は、なるべく早く病院を受診してくださいね。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:徳洲会病院内科外来

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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