病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

《医師直筆》野菜などの総菜を扱う店舗でo157に感染!?

ポテトサラダが感染源と大きく報道されたo157の集団食中毒ですが、意外な結末だったことをご存知でしょうか。

 

野菜サラダなどを扱う惣菜店の料理からo157の感染が発生したことでマスコミもこぞって報道を繰り返していたのは、記憶に新しいですよね。

 

しかし、保健所の調査が進むにつれて驚きの結果となりました。

 

■野菜からのo157感染事例(ポテトサラダ)

 

ポテトサラダからo157が感染した事例。

 

様々な憶測が飛び交い、スーパーなどでポテトサラダの購入を控える消費者も多発。全国の惣菜店の売り上げも大幅に下がるなど社会現象にもなりました。

 

改めてこの事例の概要を紹介します。

 

■ポテトサラダからo157

 

埼玉県の総菜店舗でポテトサラダを購入し食した6人からo157が検出されました。

 

さらに、系列店の別店舗でもポテトサラダを購入して食べた人からもo157が検出され、ポテトサラダが感染源の可能性が強いというマスコミ報道が過熱しました。

 

様々な憶測が流れる中、ポテトサラダを食べてo157に感染した子どもが死亡した!と、マスコミはこぞって報道を繰り返しました。

 

〇死亡した子供はポテトサラダを食べていなかった

ポテトサラダがo157の感染源だと注目されていたこの事例。後の調査で死亡した子どもはポテトサラダを食べておらず、この子どもが購入して食した総菜は「タケノコやエビの炒め物」だったということが分かりました。

 

この状況を経て、o157の感染源はポテトサラダではないのでは?という話の展開になったのです。

 

〇ポテトサラダは感染源ではない?

それまで、o1574の感染源はポテトサラダが疑われていましたが、前橋市保健所の調査が進むにつれて原因と感染源がポテトサラダではない可能性が出てきました。

 

前橋市保健所の調査では、販売されていたエビチリが原因ではないかと、調査の途中での見解が発表されており、タケノコとエビの炒め物であるかどうかは不明との見解となっています。

 

しかし、炒め物であれば、o157が死滅する75度以上で加熱されているはずなので、タケノコとエビの炒め物が感染源である可能性は少ないとされました。

 

では、なぜo157の感染は広がったのでしょうか。

 

〇総菜を取り分けた「トング」が原因か!?

前橋市保健所の調査で感染者が食していた共通の総菜は、タケノコの炒め物、エビの炒め物、きんぴらと75度以上で加熱されている食品でした。

 

この惣菜店の販売方法は大皿に盛りつけた総菜を客がトングで取り分けて購入する方法で大皿での食材の管理方法や、1つの食材に1つのトングという方法ではなかった管理体制などが問題視されました。

 

〇惣菜店は閉店

最終的に、死亡者を出してしまったこの惣菜店は系列店すべてが閉店となりました。

 

食中毒で世間を騒がせた責任と、営業を継続しても信用を取り戻すことができないと判断されたためです。

 

■まとめ

 

o157は死者を出してしまうほど危険性の高い食中毒です。そして、感染源は生の肉や野菜などに限ったことではないということが分かっています。

 

しかし、感染源を特定しそれを食い止めるというところまでは難しい現実があり、さらには、今回のように食中毒を発症させた店舗は閉店に追いこまれるなどの影響も出ますし、その店舗で働く人々の生活も大きく変わってしまいます。

 

食材や総菜を提供する側も、購入する側もo157に注意が必要ですが…どのように注意すべきなのか、難しいですね。

【 著者プロフィール 】

image-of-doctor-hashimoto

  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:徳洲会病院内科外来

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


youtube動画twitter にて、医学や医療系のトピックを中心に発信しています。


登録は下記のボタンから、よろしくお願い致します。