病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

《医師直筆》骨粗鬆症の症状と原因は?気をつけたい食事とは

年齢とともにリスクが上がっていく骨粗鬆症。

 

骨粗鬆症を防ぐには、日頃から生活習慣に気をつけておくことが大切です。

 

しかし、なぜ骨粗鬆症になってしまうのでしょうか。

 

ここでは骨粗鬆症の症状や原因、予防のためにおすすめしたい食事などをご紹介してきます。

 

☆骨粗鬆症とは?

骨粗鬆症は、簡単に言うと骨が脆くなることで骨折しやすくなる症状が現れるという疾患です。

 

日本には約1,300万人の患者がいます。

 

骨の強度が低いので、普通の人なら何ともないようなことでも骨折してしまいます。

 

骨の強度は年齢と共に低下していくため、骨粗鬆症の患者さんは高齢の方に多く見られるのが特徴です。

 

とくに女性ではホルモンの関係もあり、男性よりも骨粗鬆症になりやすい傾向にあります。

 

また、骨の密度が低下することによって骨が変形し、背骨が曲がってしまったり、痛みを伴ったりなどの症状も多くあります。

 

頻繁に骨密度の計測をしている方であれば骨粗鬆症になっていることに気付きやすいですが、骨折をしてから骨粗鬆症であることに気がつくケースも少なくありません。

 

高齢の方が骨折をしてしまうと、そのまま寝たきり生活になることも多いです。

 

大腿骨近位部を骨折してしまうと、とくに寝たきりにリスクが高まります。

 

症状が出る前から普段の食事や生活習慣で対策をしておきたいものです。

 

骨粗鬆症の原因

骨粗鬆症は、カルシウムの摂取量が足りないことが原因だという声をよく聞きますが、何もカルシウムの摂取量だけが原因ではありません。

 

代表的な原因には以下のものがあります。

 

・運動不足

・カルシウム不足

・ビタミンD不足

・ホルモンバランスの変化

・薬の副作用

・関節リウマチなどの他の疾患

 

実は、骨粗鬆症には原発性骨粗鬆症と続発性骨粗鬆症の2種類があります。

 

原発性のものは、骨粗鬆症になる明らかな疾患が他にない状態で起こるものです。

 

たとえば、カルシウム不足やビタミンD不足、ホルモンバランスの変化などによる骨粗鬆症は原発性に分類されます。

 

ビタミンDが骨粗鬆症に関係していると聞くと驚くかもしれませんが、ビタミンDはカルシウムの吸収に大きく関わるものです。

 

そのため、カルシウムの摂取量が足りていてもビタミンDが不足していれば骨粗鬆症のリスクは高まります。

 

カルシウムとビタミンDの両方をバランス良く摂る食事が大切です。

 

女性の場合、ホルモンバランスの変化も骨粗鬆症の原因になります。

 

女性ホルモンの1つであるエストロゲンは、骨が破壊されるのを防ぐ働きも持っているホルモンです。

 

このエストロゲンは閉経と共に分泌量が急激に低下します。そのため、閉経を迎えた女性は骨が脆くなりやすいのです。

 

運動不足も骨粗鬆症の原因になります。

 

体を動かすことで骨の形成が促進されるため、日頃から体をあまり動かさない方は骨粗鬆症のリスクが高まります。

 

続発性骨粗鬆症は、他の原因によって引き起こされるものです。

 

薬の副作用や関節リウマチなどの疾患によって引き起こされる骨粗鬆症は続発性に分類されます。

 

副作用で骨粗鬆症が起こりやすいものとして、ステロイド剤がよく知られています。

 

塗り薬ではなく飲み薬として、しかも長期に使用する場合に骨粗鬆症のリスクが高まります。

 

また、関節リウマチの患者さんは骨粗鬆症のリスクが高まることが特徴です。

 

リウマチの症状のために運動が思うようにできないこと、リウマチ自体が骨に影響することなどが原因となります。

 

対策1 食事

カルシウムやビタミンD不足によって起こる骨粗鬆症は、食事によって予防が可能です。

 

カルシウムやビタミンDを多く含む食事を積極的に摂りましょう。

 

〈カルシウムを多く含む食品〉

・牛乳、乳製品

・小魚

・大豆

・緑黄色野菜

 

〈ビタミンDを多く含む食品〉

・サケ

・サンマ

・ウナギ

・きくらげ

 

カルシウムやビタミンDだけを摂っても、カルシウムはスムーズに吸収されません。

 

またリンやナトリウム、カフェインやアルコールはカルシウムを体の外に出す働きがありますので、摂り過ぎには注意が必要です。

 

カルシウムを効率良く体内に取り込めるよう、バランスの良い食事を心がけましょう。

 

対策2 運動

骨は強度をかけることで強くなる性質を持っています。

 

骨折などの症状が出てしまうと運動がさらに困難になるため、症状が出る前から運動は取り入れておきたいものです。

 

骨に強度をかける運動としては、ウォーキングやジョギング、筋トレなどがあげられます。

 

無理をして運動をすることでかえって骨を痛めてしまう場合もありますので、自分の体に合う強度の運動を続けることが大切です。

 

対策3 睡眠

睡眠をしっかり取ることで、睡眠時に成長ホルモンが分泌されます。

 

成長ホルモンは、骨を強くする働きを持っているホルモンです。

 

睡眠をしっかり取れないと成長ホルモンがうまく分泌されずに、骨が成長しにくくなります。

 

また日光を浴びることで人間の体はビタミンDを作り出せるようになっているため、日光を浴びられない昼夜逆転の生活も骨粗鬆症のリスクを高めてしまいます。

 

睡眠時間を確保すること、早寝早起きを心がけることが大切です。

 

☆おわりに

骨粗鬆症は骨の強度が弱くなることで骨折や痛みなどの症状が出る疾患です。

 

原因としてはカルシウムやビタミンD不足、ホルモンバランスの変化などが挙げられます。

 

薬の副作用や他の疾患が原因でも起こります。骨折する年齢や場所によっては、そのまま寝たきり生活になってしまう危険もある疾患です。

 

そのため日頃から食生活に気をつけ適度な運動をし、しっかし睡眠を取ることが重要となります。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:徳洲会病院内科外来

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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