病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

《医師直筆》胸の痛みは肺気胸?肺気胸の原因と症状について

こんにちは。

 

からだプラン代表医師の橋本将吉です。

 

普段は内科外来で働いています。

 

今回は、肺気胸について解説したいと思います。

 

肺気胸とは、何らかの原因によって肺に空気が漏れることで、肺がつぶれてへこんでしまう病気のことを言います。

 

肺気胸の症状には、胸の痛みや、呼吸困難などがあります。

 

以下で分かりやすく説明していきます。

 

分かりやすく書いているので、是非読んでみてくださいね(*^^*)

 

☆そもそも呼吸とは

まず、肺気胸について触れる前に、肺と深いかかわりがある、呼吸についてお伝えします。

 

みなさん、生きているうえで、呼吸をしていることかと思います。

 

呼吸とは、肺(肺胞)に、酸素を取り入れて、二酸化炭素を出すことを言います。

 

呼吸は、

 

鼻(鼻腔)→咽頭→喉頭→気管→肺

 

という順番で出入りを繰り返しています。

 

そして、肺は、肺胞と呼ばれる小さなつぶつぶが集まっています。

 

その肺胞に酸素を取り入れて二酸化炭素を排出しています。

 

これが呼吸です。

 

そんな呼吸をするのに大切になってくる肺ですが、どのような構造になっているのでしょうか?

 

☆肺の構造

肺とは、小さな肺胞と呼ばれるつぶつぶが集まっているとお話ししたかと思います。

 

肺は、肺胞が集まってできており、その肺胞の周りに毛細血管と呼ばれる、血管が張り巡らされています。

 

この血管が、酸素を取り入れて二酸化炭素を排出する上で大切になっているのです。

 

それでは、肺の全体像を見てみましょう。

 

肺には、胸膜と呼ばれる膜があります。

 

その膜は2つあり、内側を臓側胸膜、外側を壁側胸膜と言います。

 

内側の臓側胸膜は、肺にぴったりくっついている状態です。

 

☆肺気胸

それでは、本題の肺気胸(英:Pneumothorax)についてです。

 

肺気胸は、気胸肺虚脱とも呼ばれたりします。

 

肺気胸とは、肺が傷つき、先ほどお伝えした臓側胸膜と壁側胸膜の間に空気が入ってしまう状態のことを言います。

 

分かりやすいように絵で表しますね。

 

このように、臓側胸膜と壁側胸膜の間に空気が入ってしまうと、肺が収縮してしまい、普段の呼吸機能を果たせなくなってしまうのです。

 

肺気胸の症状

肺気胸では、胸の痛み呼吸困難などの症状が現れます。

 

胸の痛みは、突然現れることが多いです。

 

気胸による、呼吸障害の程度は、もともとの肺の状態によっても異なり、それによって緊急度も異なります。

 

とても重くなることもあり、ショック状態を引き起こす可能性があります。

 

☆気胸の原因

それでは、気胸の原因は何があるのでしょうか?

 

気胸の原因は、主にブラ・ブレブと呼ばれる弱くてもろい部分が破れて起こります。

 

ブラ・ブレブが原因で起こる気胸を自然気胸と言ったりします。

 

ブラは、臓側胸膜にいて、風船ガムの風船のような形をしています。

 

パンっと破れて肺が傷ついてしまうのです。

 

このブラが破れるきっかけは特になく、運動している時、寝ている時など、いつでも起こりうる可能性があります。

 

自然気胸は、背の高い、痩せている20代前後の男性が発症しやすい傾向にあります。

 

芸能人の相葉雅紀さんや佐藤健さんが発症したことで、ご存知の方もいるかと思います。

 

日本では、別名イケメン病と呼ばれることもあります。

 

そして、喫煙者は非喫煙者に比べて、発症リスクが数十倍になると言われています。

 

喫煙は肺気胸の原因になりますので、注意が必要です。

 

また、自然気胸の他にも、子宮内膜症を原因として発症する月経随伴性気胸、外傷や医療行為に関連して発症する、外傷性気胸や医原性気胸などもあります。

 

☆気胸の治療

様々な原因がある気胸ですが、気胸になった場合の治療はどのようなものがあるのでしょうか?

 

気胸の治療は、重症度によって異なります。

 

軽度の気胸であれば、安静を保つことで自然に改善することがありますが、中度~重度の気胸の場合、胸腔ドレナージと呼ばれる方法がとられます。

 

胸腔ドレナージとは、胸腔ドレーンと呼ばれる機械(チューブ)を挿入して、持続的にドレーンから、空気を体の外に排出する処置です。

 

空気を抜くことが重要になってきます。

 

胸腔ドレナージの他にも、手術的な治療介入がとられることもあります。

 

気胸が疑われる際は、なるべく早く医療機関を受診することをオススメします。

 

☆肺気胸の再発防止策は

気胸の原因、発症には、喫煙が大きく関係しています。

 

喫煙は肺がんリスクを高めることが提唱されており、肺にとって、大きな負担となっています。

 

喫煙をしている方は、禁煙を心がけることをオススメします。

 

また、スキューバーダイビングや、飛行機などは、肺に大きな負担がかかります。

 

気胸になってすぐは、胸の痛みなど、症状が現れる場合があるので、控えるようにしましょう。

 

そして、生活習慣を整えることが大切です!

 

普段から、食事、睡眠、運動を心掛け、健康な身体作りを行いましょう!

 

☆おわりに

いかがでしたでしょうか?

 

今回は、胸の痛みが現れる、肺気胸についてお伝えしました。

 

肺気胸は、重症の場合は、呼吸困難になるなど、大変危険な病気です。

 

無理をせず、肺気胸が疑われる際は、早めに医療機関を受診してくださいね。

 

そして、原因となる喫煙は控えることをオススメします!

 

肺気胸の原因、治療についてお分かり頂けたでしょうか?

 

最後までお読みいただき有難うございました。

 

からだプラン 代表医師 橋本将吉

【 著者プロフィール 】

image-of-doctor-hashimoto

  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:徳洲会病院内科外来

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


youtube動画twitter にて、医学や医療系のトピックを中心に発信しています。


登録は下記のボタンから、よろしくお願い致します。