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PTSDとは心が深く傷つくことで起きる心的外傷後ストレス障害

心が深く傷つくと、心の傷(トラウマ)が生じることがあります。

 

トラウマは時間の経過とともに癒やされていくものですが、ときに心の傷があまりにも深すぎると、長期間に渡って心に痛みや苦しみを残すケースもあります。

 

PTSDとは、そういった長期間にわたって心に痛みや苦しみを残す心的外傷後ストレス障害のことです。

 

今回は、このPTSDについて詳しくご紹介します。

 

■心の傷から発生するPTSDとは

 

PTSDは心を傷つけるような出来事が発症のきっかけになります。

 

災害、事件、事故、暴力など、強い恐怖や不安感を伴うことに巻き込まれることで生まれた心の傷(トラウマ)がPTSDの原因になります。

 

PTSDとは、そのトラウマを負った時の恐怖が何度も蘇ってしまい、強いストレスに悩まされる症状のことをいいます。

 

心が参ってしまうほどの辛い記憶を何度も思い出して、苦しんでしまうことになるのです。

 

■PTSDとはどんな症状が出るの?

 

PTSDとは、具体的にどんな症状が出るのかについてご紹介します。

 

〇「再体験症状」

PTSDとは、常に不安な気持ちが生じているわけではありません。

 

心の傷を負った際の出来事と似た状況や、それを連想させることに触れた場合などに、かつての恐怖感が蘇り、強い不安に陥ることがあります。

 

しかし、関連性もなく、突然に辛い記憶を思い出し、不安になる場合もあります。

 

これらを「再体験症状」と言い、PTSDの代表的な症状の一つです。

 

〇辛い記憶から逃れるためにぼんやりする

何度も思い出してしまう辛い記憶から逃れるために、何も考えないように、ぼんやりとしてしまうことや、体の感覚がなくなっていく場合もあります。

 

〇自信を失ってしまう

PTSDになると、自分への自信を喪失したり、周囲を信頼することができなくなることもあります。

 

そうなると悲観的な考えになり、未来が閉ざされているように感じたり、自分の寿命が短くなったように思えてしまうこともあります。

 

これらを「否定的な認知」と言います。

 

 

■安心できるような状況に身を置くことがPTSD治療の基礎です

 

安心、安全、安眠の3つがPTSDの基本的な治療なので、この3つを確保することで、多くのPTSDは時間の経過とともに回復していきます。

 

数ヶ月経っても症状が改善されない場合や、だんだん症状が強くなるような場合には、専門的な治療が必要になる場合もあります。

 

■PTSDとは専門的な治療が必要な場合もある!

 

PTSDでつらい場合は、専門的な治療を受けましょう。

 

心を安心させてくれるお薬を飲み、心を落ち着けて休ませることで回復を図る治療法があります。

 

また、安全な場所などで、トラウマを負った状況を思い出させることにより、その恐怖が自分のことを傷つけることはないと心に認識させる認知行動療法もあります。

 

トラウマを負った状況を、誰にも告白できないこともあると思いますが、どんな苦しみも心にしまい込んでおくよりも、専門的な訓練を積んだ医療スタッフなどに告げることで、心が楽になる場合もあります。

 

心の痛みを言葉にすることで医療スタッフと苦しみを共有し、理解してもらうことは、不安を抑える手段となるでしょう。

 

恐怖の記憶に慣れることにより、それが過去のものであり、現在の自分を傷つけることはないと認識することでも、PTSDのつらさは軽減していきます。

 

無理をせず、早めに専門医の治療を受けることを検討してみてくださいね。

 

■まとめ

 

PTSDとは、精神的に参るようなつらい体験がきっかけで発症することがある心の症状です。

 

つらい記憶を何度も思い出すことで心が不安になる、自信を失うなどの症状が現れますが、リラックスできる環境で、様子を見ながら回復を図ることにより、多くの場合は改善していきます。

 

不安が強い、症状が進むなど、心のつらさを感じる場合には、早めに専門医を受診してくださいね。

 

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:東京むさしのクリニック

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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