病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

《医師直筆》肺結核の診断、予防、治療の仕方について解説!

こんにちは。からだプラン代表医師の橋本です。

 

普段は総合診療医として働いています。

 

さて今回は、肺結核についてのお話です。

 

結核は、どのように診断をし、治療をするのでしょうか?

 

最近は結核についての話題が取り上げられる機会も増えてきました。

 

先日、病院の看護師さんとの会話を(盛り付けて)ご紹介したいと思います。

 

看護師さん
「先生、最近はテレビでも結核についての話題が多いじゃないですか。」

 

橋本
「そうだねー。まあ、医学的にはすごく興味深い微生物だけどね。」

 

看護師さん
「興味深いっていうのはどういうことですか?」

 

橋本
「人間の免疫VS結核菌、という興味深いテーマなのだよ。」

 

看護師さん
「はい出ました、医学マニア。医者はこれだから。」

 

橋本
「ふっふっふ。」

 

看護師さん
「それでつまり、診断とか治療とか、どうしたらいいんでしょうか?」

 

橋本
「結果を聞きたいのだね。ケッカクだけに。」

 

看護師さん
「是非、その頭を冷やしてください( `ー´)ノ」

 

ということで、今日は肺結核についてのお話をしたいと思います。

 

 

☆そもそも免疫って何?マクロファージのお話

結核の話をするのに、免疫のお話は不可欠です。

 

という事で、簡単に人間の免疫の話をしたいと思います。

 

まず免疫とは、身体に入ってきた悪い奴(細菌やウイルスなど)をやっつける仕組みです。

 

免疫には、大きく分けて二種類あります。

 

悪い奴を見つけてとりあえず食べに行く

 

その悪い奴に対して抗体を作って、やっぱり倒す

 

この二段構えで、身体に入ってきた悪い奴をやっつけるのが、人間の免疫です。

 

そして、見出しに出てきたマクロファージは、①の役割を果たします。

 

ちなみにマクロファージはとても強く、頼もしい奴です。

 

☆肺結核とは

それでは、本題に入り、肺結核について解説したいと思います。

 

肺結核とは、結核菌が肺の中で増殖し、炎症を起こしてしまう病気です。

 

初期の症状は風邪と似ています。

 

咳や痰などの症状や、発熱(微熱)などが長引くのが特徴です。

 

また、体重が減少したり、汗をかくのも特徴です。

 

さらにひどくなると、痰に血が混ざったり、吐血をする恐れもあり、とても怖い病気です。

 

 

☆結核にはマクロファージが効かない?

先程、結核菌が感染して、結核になるとお伝えしたかと思います。

 

人間の身体の中に悪い奴が入ってきたら、まずはマクロファージが悪い奴に向かって食べに行きます。

 

当然、結核菌も食べられてしまいます。

 

本来なら、ここでマクロファージに食べられて、一件落着なのですが、結核菌の場合は、マクロファージに食べられても、その中で生きていることができます。

 

つまり、結核菌は身体の中に残り続けてしまいます。

 

マクロファージもやっつけられない菌なのです。これを細胞内寄生細菌と言います。

 

人間にとって、反則のような菌ですよね。

 

そして、こんな菌だからこそ、治療も大変なんです。

 

 

☆結核の感染経路

それでは、肺結核は、どのように人にうつってしまうのでしょうか?

 

結核は、空気感染によって、人にうつります。

 

結核の人が、咳やくしゃみをすることで、結核菌が空気中を飛び回り、それを他の人が吸い込んでしまう事で、感染します。

 

ある部屋に結核感染者がいて、その場所で咳をして結核菌が空気中に飛び回ってしまうと、その部屋の中の皆が感染してしまうというイメージです。

 

感染力が強く、とても恐ろしいのです(´;ω;`)

 

 

☆結核の診断と治療

診断は、痰から結核菌を見つけること、そして血液検査で結核菌の抗体を見つける事、この二種類が用いられます。

 

結核になってしまったら、抗生剤を服用します。

 

しかも、一種類ではなく、何種類も同時に服用することになります(多剤併用療法)。

 

治療には半年ほどかかりますが、ちゃんと薬を飲むこと、これが重要です。

 

と言うのも、飲み忘れが多いと、その薬が効かなくなる(耐性菌の出現)恐れがあるためです。

 

そうすると、結核が再び社会に広まる恐れがあります。

 

このことに限らず、専門家(医師や保健所)の指示はよく守るようにしましょう。

 

 

☆発症(再発)予防のためには生活習慣

日本では1970年ころから、乳幼児にBCGという結核の予防注射を受けさせることが、義務化されました。

 

BCGは、所謂「はんこ注射」と言えば伝わるかと思います。

 

私の腕にも、やはり大きな痕が残っています。

 

予防と言っても、あくまで「重症にならないようにする」くらいの効果ですので、やはり自分で気を付ける必要があります。

 

具体的には、うがいや手洗いで菌の侵入を極力防ぐこと、そして生活習慣を整えて、体の中で菌が増える前にやっつけられるようにすることです。

 

予防のためには、生活習慣を整えることが大切です。

 

食事はバランスの取れた食事を心がけることが大切です。

 

私は和定食をオススメしています。

 

和定食には、沢山の栄養素が入っています。

 

また、睡眠時間は約7時間取ることをオススメします。

 

7時間寝ることで、身体も十分に休まり、免疫力を高め、病気の予防に繋がります。

 

また、運動をすることで免疫力が付きます!

 

なかなか運動をする機会がない人もいるかと思います。

 

1駅分歩く、エレベーターを使わず階段で上り下りをする。

 

小さな積み重ねが大切です。

 

是非予防のためにも、生活習慣を見直してみて下さいね(*^^*)

 

☆おわりに

いかがでしたでしょうか?

 

今回は、結核の診断、治療、予防を中心にお伝えしました。

 

肺結核はとても恐ろしい病気です。

 

「風邪だと思って無理して出勤したら結核で、社内のみんなが感染してしまった。」

 

なんてことも起こりえます。

 

頑張り屋さんの日本人は、体調が悪くても無理して出勤する人が多くいます。

 

しかし、その出勤で、多くの人が病気で苦しむ可能性があるのです。

 

体調が悪い場合は、無理しないでくださいね。

 

重症化しない為にも、しっかり休むことが大切です。

 

結核が疑われる場合は、早めに病院にかかりましょう。

 

そして、予防のためにも、普段から免疫力をしっかりとつけておくことが大切です。

 

しっかり食べて、しっかり寝て、しっかり運動をして、健康な身体を心がけましょう!

 

からだプランには、生活習慣を整えるための全てのノウハウが詰まっていますので、是非活用してくださいね(^○^)

 

最後までお読み頂き有難うございました。

 

からだプラン 代表医師 橋本将吉

 

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:徳洲会病院内科外来

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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