病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

腎盂炎で死亡してしまうことってあるの?

腎盂炎は腎臓や腎盂が細菌に感染して起こる病気です。早期に適切な治療を行えば恐れることはありませんが、医療機関にかかったとしても自己判断で薬を飲むのをやめてしまうと、慢性化することがあります。

 

慢性化すると腎臓の機能が低下し、細菌が腎臓から全身に広がって合併症を起こす可能性も出てきます。腎盂炎になったからといって怖がる必要はありませんが、対処が遅れると死亡のリクスが発生することを心に留めておいてください。

 

■腎盂炎で死亡に至るケースとは?

 

腎盂炎は、早期に治療を開始することで治すことができます。しかし、合併症を起こしてしまうと、死亡に至るケースもあります。

 

○腎盂炎はどんな人がなりやすい?

腎盂炎は、どのような人がかかりやすい病気なのかというと、「感染のリスクが高い人」ということができます。

 

例えば、以下のようなケースです。

・女性(男性と比べて女性は尿道が短いため)

・尿路結石、前立腺肥大などの基礎疾患がある場合

・糖尿病などの病気のために免疫力が低下している場合

・膀胱留置カテーテルを使用している場合

・過労、ストレス、水分摂取量が少ない人

 

○急性腎盂炎から慢性腎盂炎になると死亡のリスクが高くなる

腎盂炎はほとんどの場合、抗菌薬による治療で症状を改善することができます。

 

しかし、薬を途中でやめないで完全に治すということがとても大切です。熱や痛みなどの症状が治まると、安心して薬をやめてしまう方がいますが、腎盂炎は自然に治癒することのない病気です。

 

医師の指示に従って、一度で完治するようにしましょう。

 

治療が不十分なため腎盂炎を繰り返すと慢性化することがあり、慢性腎盂炎になると腎臓の機能が低下します。結果、高血圧や腎不全になり、死亡のリスクが高まります。

 

■腎盂炎は合併症が怖い!

 

腎盂炎の適切な治療が行われないと、合併症が起きることがあります。

 

○腎不全

腎臓には老廃物を排泄する機能がありますが、その機能が通常の30%以下の状態を腎不全といいます。一度腎不全になると腎機能が回復することはなく、透析または腎移植が必要になります。

 

○敗血症

腎盂炎から細菌が全身に広がって敗血症になることがあり、ICUでの治療が必要になります。敗血症性ショックを起こす、或いは多臓器不全から死亡に至ることがあります。

 

■まとめ

 

軽症の腎盂炎では、1~2週間の抗菌薬の服用により症状は改善されます。早期に対処すれば入院の必要もなく、熱や痛みの症状もおさまります。

 

どんな病気にも言えることですが、腎盂炎は早期発見と早期治療が大切です。そして、腎盂炎という診断を受けたら、慢性化させないように完治するまで薬を飲み続けましょう。

 

腎盂炎の場合、治療を怠ってしまうと、最悪の場合は死亡の可能性もあります。体に異変を感じたら、早めに医療機関を受診してくださいね。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:東京むさしのクリニック

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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