病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

腎盂炎で腰痛になる!発熱も伴うことが多いです

厚生省の国民生活基盤調査によると、日本人に1番多い症状が腰痛で、10人に1人が腰痛の悩みを抱えていることが分かります。

 

そして、ほとんどの腰痛は、腰の骨が原因で起こりますが、中には心因性の腰痛(ストレス)や、内臓の病気が原因になっている腰痛もあります。

 

腎盂炎の特徴的な症状の1つも腰痛です。急に激しい腰痛が起こって38℃以上の高熱が出た場合は、腎盂炎を疑ってみることが必要です。

 

■腎盂炎の主な症状は腰痛以外にもさまざまです

 

腎盂炎になると、以下のような症状が出ます。

 

・腰痛と背中の痛み

・38℃以上の高熱

・腹痛

・嘔吐

・頻尿や排尿時の痛み

 

子どもは引きつけを起こすことがありますし、高齢者は高熱が出ないなど、はっきりとした症状が現れにくいので注意が必要です。

 

■腎盂炎の原因とは?

 

健康な人の腎盂、尿管、膀胱には細菌はいませんが、長時間トイレを我慢するうちに膀胱内に細菌が増え、急性膀胱炎を引き起こすことがあります。

 

その細菌が尿管を通って腎臓で繁殖すると腎盂炎になります。

 

ストレスや過労で免疫力が低下している時は、細菌に感染しやすくなりますし、水分摂取量が少ないと、尿と一緒に細菌が排出されなくなります。

 

尿路結石、前立腺肥大症のある方や、糖尿病などの病気の治療で免疫力が落ちている方は、腎盂炎になりやすいと言われています。膀胱炎に似た症状の他に腰痛や高熱が見られたら、腎盂炎の可能性があります。

 

■腎盂炎の治療方法は?

 

まず、一般的な検査として尿検査、超音波検査、血液検査が行われ、腎盂炎かどうかの診断をします。

 

そして、基本的な治療として抗生物質の投与がされます。治療中は安静に過ごし、水分を十分にとるようにしましょう。腰痛や発熱の症状が重い場合は、入院して点滴治療を行います。

 

治療は通常2週間程度で、治療後は期間を開けて、経過の確認のために検査をします。再発を繰り返す場合は、他の疾患が隠れていないか調べ、異常があれば、その病気の治療が必要になります。

 

慢性化すると症状が出にくくなり、腎盂炎の発症に気づかないことがあります。その結果、腎臓の機能が低下して透析に至ることがあります。再発を防ぐためには、医師の指示に従い完全に治すように努力しましょう。

 

■まとめ

 

直立歩行をする人間である以上、誰しも腰痛の経験はお持ちのことと思います。辛い腰痛を抱えつつ、毎日のお仕事や家事は大変ですが、我慢してしまう人も少なくないのではないでしょうか。

 

しかし、その腰痛が、いつもの腰痛とは違っていないかどうか気にしてみて下さい。もし、熱がある、吐き気がある、寒気がするなどの症状を伴う場合は、腎盂炎を疑ってみることも必要です。

 

腎盂炎は、腰痛が病気のサインということもあります。痛み止めを飲む前に、体からのメッセージに耳を澄ませてみて下さいね。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:東京むさしのクリニック

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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