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腎盂炎はどのように診断するの?検査方法について解説!

腎盂炎が疑われるとき、病院ではどのような検査をして、どのように診断するのでしょうか。

 

慢性化してしまうと腎機能が低下し、命の危険もある腎盂炎。でも、どんな検査をするのか不安で病院に行けない…という人もいるかもしれません。

 

そこで今回は、腎盂炎の検査方法について詳しく解説します。

 

■腎盂炎の検査方法は3つ!

 

腎盂炎の検査方法には、「尿検査」「血液検査」「超音波検査」の3つの方法があります。それぞれの具体的な検査方法について説明します。

 

○尿検査

尿検査では尿中の白血球や細菌を確認します。白血球の数が多い場合は炎症を起こしている、尿路感染症の可能性が高いと診断され、熱がある、腰や背中の痛みがあるなど腎盂炎の特徴的な症状があれば、急性腎盂炎と診断されます。

 

また、膀胱炎や急性腎盂炎にかかったことがある人の場合は、慢性腎盂炎を疑います。

 

尿検査と一緒に、尿の細菌培養検査も行われます。尿の細菌培養検査は、病原菌の種類を特定する目的で行い、さらに抗生剤の感受性についても調べます。

 

○血液検査

血液検査では以下の炎症反応を確認します。

・白血球の数が増えていないかどうか

・核の左方偏移について

・CRPやプロカルシトニン(PCT)上昇がみられるかどうか

・血沈亢進

 

白血球の数が多い、呼吸数や脈拍数の増加が伴う場合は、菌血症を疑い血液培養検査が行われます。血液培養検査で細菌が検出された場合、敗血症の可能性が高く、ショック状態を起こすこともあるので注意しなくてはいけません。

 

○超音波検査

超音波検査とはエコー検査のことで、腎盂炎では腹部超音波検査が行われます。痛みは伴わない検査なので安心してくださいね。

 

超音波検査でまず行うのは、尿の通過障害がないかの確認です。次に腎臓の確認が行われます。腎盂炎の場合、腎臓が肥大しており、皮質・髄質境界部という箇所に浮腫などが見られることがあります。

 

また、腹部造影CT検査が行われることもあります。腎膿瘍や腎臓周囲の膿瘍、気腫性腎盂炎などの診断に役立てます。

 

■腎盂炎の検査前の問診も大事!

 

腎盂炎の診断では、尿検査、血液検査、超音波検査の3つを行う前に、問診や触診も行われます。

 

問診では、いつからどのような症状があるのかの確認が行われます。腎盂炎は、夕方から夜間にかけて熱が上がり、朝に一度熱が下がり、再度夕方に熱が上がるという特徴があります。

 

この、問診も重要な検査の1つですから、医師にどのような症状があるのか、きちんと伝えてくださいね。

 

また、触診では、腎臓のあたりを押して痛みの有無の確認を行います。

 

■まとめ

 

問診や触診で腎盂炎の可能性が高いと判断された場合、「尿検査」「血液検査」「超音波検査」の3つの検査が行われます。

 

腎盂炎には急性腎盂炎と慢性腎盂炎があり、慢性腎盂炎が疑われる場合は、尿の細菌培養検査が行われます。血液検査では腎盂炎だけでなく、敗血症の可能性がないかの確認が重要で、いくつかの検査を併せて行うことで、確実な診断ができ、重症化してしまうのを予防することができます。

 

どの検査も難しい検査ではありませんので、安心して受けてくださいね。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:東京むさしのクリニック

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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