病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

腎炎と腎盂炎の違いについて解説します!

腎臓に関する病気には、さまざまな種類があります。

 

今回は腎炎と腎盂炎とはどのような病気なのか、どのような違いがあるのかについて解説します。

 

■腎炎と腎盂炎の違いとは?

 

腎炎と腎盂炎は、それぞれどのような病気なのかについて詳しく解説します。

 

○腎炎はどんな病気?

腎炎には急性腎炎と慢性腎炎、急速進行性腎炎があります。

 

▲急性腎炎とは

突然濃い紅茶色や赤ワイン色の血尿が出て、軽度の腎機能低下と高血圧、むくみの症状が現れます。

 

急性腎炎の主な原因は、喉や皮膚に炎症を起こす溶血性連鎖球菌による感染ですが、今の日本では急性腎炎は激減しています。治療は抗生物質の内服と安静で、1ヶ月以内に良くなることが多いです。

 

▲慢性腎炎とは

たんぱく尿と血尿が両方持続し、腎不全へと進行するケースがある病気です。

 

たんぱく尿が多いほど腎不全への進行リスクが高まり、慢性腎炎にはさまざまなタイプがありますが、日本人に最も多いのがIgA腎症です。

 

IgA腎症とは、血管から尿をこし出す装置である糸球体に、IgAというタンパク質が沈着することによって発症する病気です。

 

慢性腎炎は、専門医によって総合的に判断されますが、予後が悪い場合は5年以内に、予後が比較的良くても10年から15年で透析が必要になる危険性があります。

 

そのため、早めに診断を受けて、しっかりと治療をする必要があります。

 

▲急性進行性腎炎とはどんな病気?

腎炎の中で最も激しい症状が出るのが急性進行性腎炎です。

 

治療をしないと数週間から数ヶ月で腎機能が低下し、透析が必要になります。迅速な診断と適切な治療が受けられるかどうかで、予後が左右されるので、早急に診断を受けるようにすること、そして早く治療を開始することが重要です。

 

○腎盂炎とはどんな病気?

腎盂炎とは、腎臓に細菌が感染する病気で、具体的には尿道の出口から侵入した細菌が、尿路をさかのぼって腎盂に達することで発症します。

 

感染した部位によって、下部尿路感染症、上部尿路感染症と呼ばれ、下部尿路感染症は尿道や膀胱起こる感染症で、膀胱炎と診断されます。

 

腎盂炎は、上部尿路感染症です。

 

腎盂炎にも急性腎盂炎と慢性腎盂炎があり、急性腎盂炎が悪寒、発熱、膀胱炎の併発などの症状があるのに対し、慢性腎盂炎は症状が軽微で、全く自覚症状がない人もいるぐらいです。

 

■腎炎と腎盂炎の違いは原因と症状

 

腎炎の原因は、急性腎炎は溶血性連鎖球菌の感染で、日本人に最も多いタイプの慢性腎炎は、糸球体にIgAが沈着することで起こります。

 

一方、腎盂炎は、尿道の出口から侵入した細菌が尿路さかのぼって腎盂に感染することが原因です。また、症状も腎炎は血尿やたんぱく尿が出るのに対し、急性腎盂炎では発熱や膀胱炎といった症状が出るなど、症状の違いもあります。

 

■まとめ

 

腎炎と腎盂炎の大きな違いは原因と症状だと言えます。

 

腎盂炎の原因が尿路感染なのに対し、腎炎は急性腎炎では溶血性連鎖球菌による感染、慢性腎炎は糸球体にIgAが沈着することが原因です。また症状は、血尿が出ているなら腎炎、発熱や膀胱炎の症状があるなら急性腎盂炎です。

 

腎炎と腎盂炎には大きな違いがありますが、いずれも早期発見、早期の治療開始が必要です。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:東京むさしのクリニック

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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