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子供も腎盂炎になる!予防法や治療法を知っておこう

腎盂炎は、尿道口から細菌が侵入し、腎盂が炎症を起こす細菌感染症です。

 

小さな子供にも見られる症状で、重度になると細菌が腎臓から血流に入り、敗血症やその他の臓器の感染症につながることがあります。

 

大切な子供がそのようなことにならないように、子供の腎盂炎の原因や主な症状、治療法や予防法などについて知っておいて、予防、早期発見、早期治療に努めましょう。

 

■子供が腎盂炎になる原因とは?

 

腎盂は腎臓の中の組織で、腎盂炎は腎盂に細菌が感染することで症状が出ます。

 

関連した症状として、尿道に近い膀胱に細菌が感染する膀胱炎があり、これら2つを総称して尿道感染症といいます。

 

子供が腎盂炎に感染する場合は、菌の逆行が主な原因といわれていますが、先天的な尿路奇形が原因となっている場合もあります。

 

また、乳児期は男の子の感染が多いですが、1歳以降は女の子の感染も多くなります。女の子の感染が多いのは、尿道が短く肛門までの距離が近いためです。大人になってからの腎盂炎も、男性よりも女性のほうが多く発症する傾向にあります。

 

■子供が腎盂炎に感染したときの主な症状と診断方法は?

 

新生児が腎盂炎に感染した場合、尿検査や血液検査を行って初めて診断ができるということが、多いです。なぜなら、高熱が出る以外に、明確な症状が出ないからです。

 

顔色が悪い、反応が鈍いなどの異変や、下痢や嘔吐といった消化器系の症状が出ることもありますが、これらの症状が腎盂炎と関係があるものなのかどうかは、尿検査や血液検査を行わないと判別がつきません。

 

2歳未満の子供の場合も、発熱や下痢、嘔吐などの症状、そして、尿の異臭などの症状が出ることがあり、2歳以上になると、わき腹や背中の痛み、高熱、悪寒、倦怠感など、子供でも大人の腎盂炎と同じような症状が出ます。

 

■子供が腎盂炎に感染した場合の治療法とは?

 

腎盂炎と診断された場合、治療法としては抗菌薬の投与が主ですが、尿路の構造に根本的な異常があるケースでは手術が必要になることもあります。

 

また、抗菌薬の治療は経口投与により行いますが、症状の悪化している小児や新生児には注射で薬を投与する場合があります。

 

通常は7~14日間の薬の投与を行い、改善経過を確認します。

 

■子供の腎盂炎を予防するにはどうしたらいいの?

 

子供の腎盂炎を予防するためには、細菌の感染を防ぎたいので、オムツや下着を清潔に保つことを心掛けることが大切です。

 

特に女の子の場合は、排便や排尿後の細菌侵入を防ぐために、トイレットペーパーで拭くときには前から後ろに拭くように教えましょう。

 

また、水分を十分に摂取することも効果的です。排尿の回数が増えることで、尿道を洗い流し菌の逆流を防ぐ効果が期待できます。

 

ただし、冷えた飲み物をたくさん飲んでしまうとお腹がゆるくなることもありますから、常温の水や麦茶などをこまめに摂取する習慣をつけさせると良いでしょう。

 

■まとめ

 

子供も腎盂炎に感染することがあります。新生児の場合は高熱以外の症状が出ないので気づきにくいということもありますし、小さな子供の場合は、背中の痛みなどの症状をうまく伝えることができないので、「熱がある=風邪を引いたかな?」などと、大人が見過ごしてしまうことがあるかもしれません。

 

放っておくと敗血症やその他の臓器へ感染が広がるなど、重症化する可能性もあるので、子供の体調に異変を感じたら、まずは、早めにかかりつけの病院を受診するようにしてくださいね。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:東京むさしのクリニック

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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