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狂犬病の潜伏期間ってどのくらい?

狂犬病を発症すると発熱や嘔吐、興奮状態、錯乱状態などいろいろな症状が出てきますが、感染してからすぐに発症するわけではなく、潜伏期間というものがあります。

 

今回は、狂犬病の潜伏期間について紹介していきます。

 

■狂犬病の潜伏期とは?

 

狂犬病のウイルスは噛まれたり、引っ掻かれたりした傷口から体内に侵入していきます。ウイルスは傷口から最終的には脳へ進んでいきますが、脳へ向かう途中の脊髄へたどり着いた時点でいろいろな症状が発症してきます。

 

この体内に侵入してから脊髄にたどり着いて症状が発症する前までの期間が潜伏期です。

 

つまり、狂犬病のウイルスに感染した場合であっても、潜伏期間中は、傷口が痛むことはあるものの、他の自覚症状はないということになります。

 

○狂犬病の潜伏期間はどれくらい?

狂犬病の潜伏期間は2週間から80日くらいが一般的です。しかし、3日くらいで発症するケースもありますし、1年後、2年後に発症するケースも実際にあるので一概には言えません。

 

潜伏期間の長さに大きく関係してくるのが侵入した箇所です。脊髄や脳から遠い足の先などの場合は潜伏期間が長くなりやすくなります。逆に、脊髄や脳に近い部分だと潜伏期間が短くなりやすくなります。

 

■潜伏期間に検査で狂犬病かどうか判断できる?

 

狂犬病のウイルスをもっている可能性がある動物に噛まれた場合、感染してしまったかどうかを知りたいところですが、潜伏期間の段階で狂犬病かどうかを判断することができる検査方法はありません。

 

感染の原因と考えられる動物が明確で、動物を観察していくことができるというのであれば、その動物を一定の期間観察を続けて狂犬病の症状が出るかどうかで判断することが可能です。しかし、実際には対象となる動物が明確に分かり、観察できる状況であることは非常に稀なケースになります。

 

このように、潜伏期間に狂犬病かどうかを明確にすることができるケースはほとんどないので、感染したかもしれないという疑いがある場合は、医療機関でワクチン接種を受けることになります。

 

■まとめ

 

狂犬病の潜伏期間について紹介しました。ウイルスに感染してしまうと自覚症状がないまま着実に脊髄や脳に近づいていくということを考えるとゾッとしますよね。

 

このようなことにならないように、狂犬病にかかるおそれがある地域へ行くときは、しっかりと予防を行う必要がありますし、万が一感染した可能性があるという場合は、すぐに医療機関を受診すること、そして、ワクチン接種を受けることが必要です。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:東京むさしのクリニック

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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