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狂犬病ウイルスの感染経路は?

狂犬病にかからないようにするためには、感染経路を知っておいて予防をすることが大切ですが、日本では長年感染した人が出ていないので、感染経路についてよく知らないという人も少なくないと思います。

 

そこで、今回は狂犬病の感染経路について解説していきます。

 

■狂犬病の主な感染経路について

 

狂犬病の主な感染経路は、狂犬病のウイルスをもった動物から噛まれた傷からの感染です。ウイルスは唾液にたくさん潜んでいるので、舐めた爪で掻き傷をつけられることでも感染することがあります。

 

その他にも稀な例になりますが、牛の皮を剥ぐときに皮膚の傷から感染した例や、コウモリのいる洞窟で空気感染した例もあります。

 

狂犬病のウイルスは哺乳類なら全て感染してしまうので、感染経路のもとになりうる動物は哺乳類全般ということになりますが、現在主な原因となっている動物は犬、猫、コウモリ、キツネ、コヨーテ、アライグマ、スカンク、ジャッカル、マングースなどが挙げられます。

 

また、どういった動物な主な原因となっているかは国や地域によって異なります。

 

■感染経路からヒトへ感染したウイルスはどうなる?

 

いろいろな感染経路によって、傷口からヒトの体内に侵入してしまった狂犬病のウイルスは、傷口の近くの筋肉細胞内で増殖します。

 

そして、神経細胞に侵入して脊髄へ向かっていきます。ウイルスが脊髄まで到達するとさまざまな症状が発生します。その後は脳の方へ向かって、脳に到着すると最終的には昏睡状態になって死亡してしまいます。

 

■ヒトからヒトへは感染する?

 

現在、日本では50年以上狂犬病にかかった人はいませんが、万が一今後日本で感染者が出てしまった時のことを考えると、ヒトが感染経路となって他のヒトへ感染させてしまうことはないのだろうかと心配する人もいると思います。

 

しかし、狂犬病ウイルスがヒトからヒトへ感染することは基本的にありません。物理的に考えるとウイルスを持っている人が、人に噛み傷ができるくらい噛みつけば感染する可能性もあるかもしれませんが、人が人に噛みつくというのは現実的ではありません。

 

ただし、これまでに臓器移植をした際にヒトからヒトへ感染したという例はあります。

 

■まとめ

 

狂犬病の感染経路について解説しました。日本では長年感染例が出ていないため、現時点では感染経路のもとになる動物はいないと考えられます。しかし、ペットブームなどで海外からも動物は輸入されていますし、万が一ウイルスをもった動物が侵入してしまうと、日本の動物も感染経路のもとになってしまう可能性があります。

 

そうならないためにも犬を飼っている人は、飼い犬に毎年ワクチン接種を行っていくことが大切です。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:東京むさしのクリニック

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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