健康ブログ

《医師直筆》吐き気や嘔吐まで!逆流性食道炎は食事が原因?

からだプラン編集部

 

こんにちは。中学の時、授業が終わると食堂(ショクドウとかけてます)に走ってラスクを買いに行っていた、からだプラン代表の橋本です。そんな私も今は内科医として働いています。人生どうなるか分かりませんね(*’▽’)

 

今回のコラムは逆流性食道炎についての話です。とても生活習慣が関係してくる病気なので、是非このコラムを通して、医学の勉強をしてほしいと思います。

 

 

☆食堂と食道の違いは?

まず、逆流性食道炎の事を学ぶ前に、前提として、食道と胃について学びたいと思います。そして、自分で言っておいてなんですが、食堂の説明は省かせていただきます・・・(笑)

 

食道とは、読んで字のごとく、食べた物が通る場所です。口から食べ物が入り、飲み込むと、喉を通ります。ちょっと絵を描いてみたので、みてみましょう。医学は絵があると理解しやすいのです(‘◇’)ゞ

 

 

ああ、なんて上手な絵なんだ。そして、その喉のあたりが部分が食道と言われています。食道は食べたばかりの硬い物が通るので、丈夫な組織構造になっています。ちょっとかっこよく言うと、組織学的には「重層扁平上皮」なんて構造です。強そうでしょ♪

 

そして、食道を通った食べ物は、そのまま胃に向かいます。

 

 

☆胃とは?

次に胃について説明したいと思います。胃については、みなさんよくご存知かと思います。胃はお腹の上の方、みぞおちのあたりに存在します。私が医学生の時には、「意外とおなかに近い場所にあるなあ」と思ったのを覚えています。

 

また、すごく心臓に近い場所にあるので、胃が痛いと思っても心臓の痛みだったり、逆に心臓の痛みだと思ったら胃の痛みだったりということも良くあります。では、次に役割を見ていきたいと思います。

 

胃の役割

胃の役割はなんでしょうか。胃の役割は、胃酸を出して、食べ物をバラバラに分解するのがお仕事です。バラバラにすることで、その後に待っている小腸で吸収しやすくするんですね。

 

また、食べ物と一緒に体内に侵入してきたバイ菌を殺菌する役割もあります。胃酸はすごく強い酸なので、これらの事が出来るんですね。胃酸は「つよ~~い酸(イサン)」、、、あ、ただのダジャレです(´・ω・`)

 

胃は溶けないのか?

さて、少し脱線して楽しい医学の話を紹介したいと思います♪

 

胃酸の話をすると、頭の回転が早い人に、よく尋ねられる質問があります。それは、胃酸によって『自分の胃自体は溶けないの?』という疑問です。強い酸なんだから、自分の事を溶かしてしまわないか、という質問です。

 

結論ですが、「ある程度大丈夫」です。

 

ちょっと細かい話をすると、胃は結構分厚く出来ていて、色々な細胞から表面が遠い構造になっているんです。

 

しかも胃の出口の部分からは、自分の身を守るために、「胃酸を中和する液体」を分泌しています。この仕組みは「胃粘膜防御機構」とばれ、この仕組みにより胃は分解されずに済んでいます。

 

ただし、胃酸の出る量が多すぎたり、胃酸がずっと胃に残ってしまっていたりすると、やっぱり胃は自分を溶かしてしまい、「胃潰瘍」という病気になってしまいます。

 

よって、胃は胃酸に溶かされないのか、という質問の答えは、「ある程度大丈夫」なのです。では、この話を踏まえて、本題の逆流性食道炎の話に進みたいと思います。

 

 

☆逆流性食道炎とは

先ほど、胃は胃酸によって自分は分解されない仕組みがあることをご紹介しました。胃粘膜防御機構と言いましたね。

 

さて、ここでポイントとなるのは、胃はこの仕組みを持っていますが、食道はこの仕組みを持っていないということです。つまり、食道に胃酸がついてしまうと、食道は炎症を起こしてしまったり、溶かされてしまったのです。

 

ごはんの流れる順番は、口から食道、そして胃の流れなので、反対の向きに進んでしまうと、食道の粘膜を刺激し炎症なのを引き起こしてしまいます。

 

これが、逆流性食道炎という疾患です。

 

 

☆逆流性食道炎の原因

それでは、逆流性食道炎を引き起こしてしまう原因について考えてみたいと思います。ポイントは「胃酸」です(‘◇’)

 

消化不良による胃酸過多

まずイメージしやすいのは、消化不良によって引き起こされてしまう逆流性食道炎です。

 

消化しやすい食べ物であれば、少ない量の胃酸でバラバラになって、次の小腸に流れていきます。

 

しかし単純に、食べ過ぎて胃に入ってきた量が多い場合には、分解するために沢山の胃酸を出さなければなりませんので、胃酸が過剰に出てきてしまいます。

 

また同様に、脂分が多いチョコやお肉は、分解するために、胃酸が過剰生成されてしまいます。

 

このように、過剰に作られた胃酸は、当然逆流しやすいので、食道に胃酸が逆流してしまいやすくなります。

 

下部食道括約筋の機能低下

食道と胃の間には、下部食道括約筋という筋肉があります。この筋肉は、食道をぎゅっと締めて、胃が食道に逆流するのを防いでくれている筋肉です。

 

この括約筋が、年齢とともに弱くなってしまう事で、胃の中の食べ物が、胃酸と一緒に逆流してしまいます。

 

刺激になる食べ物や飲み物

意外に見落としがちなのが、この「刺激になる食べ物や飲み物」です。

 

例えば、キムチやトウガラシなどの辛い食べ物は、胃にとってとても強い刺激になるので、胃酸が沢山出てしまいます。

 

同様に、タバコや炭酸飲料も胃を強く刺激してしまいますので、胃酸が多く出る原因となってしまいます。

 

胃酸が多く出れば、その分食道に逆流してしまう量も増えてしまいますので、注意が必要です(+_+)

 

食事の習慣

これもまた見落としがちなのですが、食事の習慣も重要です。

 

例えば、夜にご飯を食べてすぐに横になる習慣は、どうしても胃が横になってしまうので、胃酸が食道に流れてしまいます。

 

また、食事を食べたり食べなかったりする人は、空腹の時間が長くなってしまい、胃酸を使う機会がなくなってしまいます。

 

食事の内容だけではなく、習慣も重要なんですね。

 

 

☆逆流性食道炎の症状

さて、原因が分かったところで、一般的に逆流性食道炎にはどのような症状があるのか、見てみる事にしましょう。ここではそのいくつかをご紹介します。

 

胸焼け

逆流性食道炎で最も代表的な症状は胸焼けです。主に食事の後におこります。「胃酸が食道を溶かしている感じがする」なんて表現の患者さんもいました。結構嫌なものですよね(´・ω・`)

 

嘔気や嘔吐

逆流性食道炎では、粘膜が刺激されることによって、吐き気につながる場合があります。ひどい時には吐いてしまう事もあります。

 

 

☆逆流性食道炎が続くと、、、

さて、逆流性食道炎はつらい症状を引き起こすことが分かりました。

 

しかし、話はまだ終わりません。実は逆流性食道炎が長く続くと、怖い病気になってしまう可能性があるのです。

 

胃ガン

それは胃がんです。逆流性食道炎は放置する事で、胃ガンの発症リスクを高める事が分かっています。

 

ちょっと難しい話しなのですが、癌というのは、元々正常な細胞が攻撃を受け続ける事によってダメージを受け続け、破壊と再生を繰り返し、いつか遺伝子が突然変異を起こして、がん細胞に変わってしまうという仕組みです。つまり、持続的な刺激が胃がんに変わってしまう可能性を上げているのです。

 

逆流性食道炎は症状が重くないために、放置される傾向が高いので、注意が必要です。

 

 

☆逆流性食道炎の治療

それでは、逆流性食道炎の治療について説明したいと思います。

 

考え方としては、原因の除去が最優先となります。先程の原因の部分を見直して、心当たりがあれば改善してみてくださいね。

 

例えば、寝る2~3時間前は食事をとらないようにする。どうしてもの場合は、寝る時はベッドの頭を上げて寝るようにする。外食が多い場合には、出来るだけ脂っぽいものを控えて、定職を頼むようにする、などの生活習慣の改善が有効です。

 

また、喫煙をしている場合には禁煙をしましょう。それは、有害物質たっぷりのタバコの煙に、胃が反応して胃酸の分泌が起こることに関係します。

 

これらでも症状が改善しない場合には、胃酸を抑える内服薬が必要ですので、我慢をせず、病院で医師に相談してみてくださいね(*´ω`*)

 

 

☆最後に

お楽しみ頂けましたか。からだプランは、沢山の人に「医学を楽しんでもらう」ためのホームページです。「からだプラン」というのは、人それぞれに合った、理想の「からだ」を「プラン」するという意味です。なんて可愛いネーミングなんでしょう(*´▽`*)笑 ですので、いつもこんな感じでコラムを書いています。

 

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以上、医学を楽しむホームページ「からだプラン」でした!最後まで読んで頂き、有難うございました。今後ともどうぞよろしくお願いします(^_^)

 

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