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再生医療ってどんな医療?再生医療に期待できる可能性について紹介!

再生医療という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。近年、ケガをしてしまったスポーツ選手が再生医療の力を借りて、早期に試合復帰を目指す!というような話を聞くことも増えてきました。

 

また、ノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥教授のiPS細胞研究を用いた再生医療への応用も、大きな期待・注目が集まっています。

 

そこで今回は、再生医療とはどういったものなのかについて、また、どのような可能性が期待できるのかについて、詳しく紹介します。

 

■再生医療とは?

 

そもそも再生医療とは、病気やケガなどで失くしてしまった組織の機能を、細胞の力によって取り戻すことを目的とした医療のことを言います。

 

用いられる細胞は、様々な細胞の元である「幹細胞」が使われます。簡単に説明すると、失った組織に幹細胞を移植し、私たち人間に本来備わっている「再生する力」を得ながら根本的な治癒、回復、再生を目指します。

 

そして、幹細胞には、私たちの身体の中にある「体性幹細胞」、受精卵を培養して作られる「ES細胞」、人工的に作られる「iPS細胞」などがあります。

 

幹細胞によって組織の再生が実現すれば、今までの医療では治療が難しかった病気やケガを治すことが期待できます。

 

 

○再生医療に問題点はないの?

研究が進めば進むほど、治療が難しかったケガや病気の治癒が望めるようになるのですから、再生医療には大きな期待をしてしまいますよね。

 

癌や心臓病、もしかするとコロナで傷ついた肺の修復などもできるようになるかもしれません。

 

そう考えると、再生医療はとても素晴らしい医療なのですが、物事にはどのようなことにもデメリットがあるものです。

 

再生医療にはデメリット、問題点はないのでしょうか。

 

実は、やはり再生医療にも問題点があります。

 

それは、例えば「iPS細胞には発がんの可能性がある」こと、「ES細胞には受精卵を使うということで倫理上の問題がある」などが挙げられます。

 

もちろん、研究に費やす費用の問題もあります。

 

しかし、再生医療は最先端医療として目覚ましい発展を遂げており、とても期待されています。心が躍るような報告や研究論文が、これからさらにどんどん増えていきます。ワクワクしてしまいますよね。

 

問題点についても同時に研究がすすめられ、実用に向けての取り組みもどんどん進んでいます。

 

 

■再生医療の可能性とは?

 

再生医療には具体的に、どのような可能性があるのか…再生医療によってどのようなことができるようになるのかについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

 

○再生医療の可能性①難病に苦しむ患者さんの希望の光になる!

再生医療が実用化されれば、難病や身体に障がいをお持ちの患者さんの希望の光となることは間違いありません。

 

例えば、iPS細胞を目や心臓の難病に用いて視力を取り戻したり、心臓の機能を取り戻そうとする臨床研究は、既に行われています。

 

また、確立した治療法のない希少難病の患者さんに対しては、間葉系幹細胞を用いた再生医療の取り組みも始まっています。

 

再生医療によって難病や障がいを治すことができる…ということはとても素晴らしいことですし、一日も早くそうなってほしいと願わずにいられません。

 

○再生医療の可能性②ケガに悩むスポーツ選手の希望の光になる!

冒頭でも触れたように、ケガで悩むスポーツ選手に対して、再生医療による治療が行われています。

 

特にアメリカやヨーロッパで自己細胞を用いた再生医療の研究開発が進んでおり、大谷翔平選手や田中将大選手などがPRP療法という再生医療を受けた話は有名です。

 

従来の手術では、完全に復帰できるまでに1年以上の歳月がかかると言われていますが、再生医療のPRP療法であれば、2か月~3か月ほどで試合に復帰できています。

 

本人の血液から採取した血小板を用いる治療法のため、拒絶反応などの有害な作用のリスク、副作用も少なくて済みますし、なんといっても治療期間が短くて済むというのは、アスリートにとってとても有効な治療法と言えるでしょう。

 

また、アスリートが早い復帰を遂げるということは、彼らを応援している私たちにとってもうれしいことですよね。

 

○再生医療の可能性③抜け毛や薄毛に悩む人の希望の光になる!

近年の育毛ケアは、とても効果が期待できる商品や医療が増えてきました。実際に、それらのケア商品や医療を用いて、薄毛の進行を食い止め、育毛に役立てているという人も少なくないと思います。

 

しかし、この抜け毛や薄毛、育毛の分野においても再生医療が期待できることから、毛髪の再生医療も実用化されています。

 

最近は生活習慣や欧米化した食習慣により、中高年だけでなく薄毛や抜け毛に悩む若者が増えていますし、男性だけでなく女性の薄毛問題も多く発症しています。

 

薄毛や抜け毛に悩む人たちにとって、毛髪の再生医療は希望の光になるでしょう。

 

○再生医療の可能性④肌の老化に悩む人々の希望の光になる!

毛髪だけでなく、お肌の再生にも再生医療に注目が集まっています。幹細胞を配合した化粧品なども販売されていますし、医療機関で本人の細胞を使って肌の再生を促す治療を受けることも可能です。

 

いつまでも美しくありたい!という女性にとって、再生医療における美容面での可能性には、大きな期待が膨らむことでしょう。

 

■再生医療のこれからの発展・可能性に期待!

 

実は…再生医療の可能性は、ここまでに紹介したことだけではありません。もっともっと多くの可能性が期待できます。

 

例えば、

・歯の再生や完治が難しいと言われている糖尿病や肝臓疾患の回復

・免疫そのものを高めることが可能なので病気になりにくくなる

・年齢を重ねることによってすり減る軟骨を再生することにより、老化した足腰が元気になる

・脳卒中の後遺症の改善

 

さらに人間だけでなく、ペット(動物)にも再生医療が用いられるようになれば、愛するペットともっと長く過ごせるようになったり、絶滅危惧種を救う事など、夢のような事が現実になるかもしれません。

 

■まとめ

 

近年、研究・臨床が進んでいる再生医療について、どのようなものなのか、どのような可能性を期待できるのかについて紹介しました。

 

再生医療は、世界中で研究が進んでいますから、実用化が進めば、もっと多くの可能性が広がり、多くの人に希望の光を与えるでしょう。

 

再生医療は、私たちの人生をより楽しく充実したものにすることができ、安心を与えてくれる最先端の医療です。

 

今後、どのような「再生」が可能になってくるのか、どのような方の人生に希望をもたらすのか…目が離せません。さまざまなメディアで発信される再生医療についての情報にも、ぜひ注目していきましょう。

 

参考リンク

※再生医療センターリペアセルクリニック https://repair-cell.jp/

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:東京むさしのクリニック

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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