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産まれてくる子供を風疹から守ろう!先天性風疹症候群について

先天性風疹症候群という障害を知っていますか?

 

妊娠している女性が風疹にかかると、お腹の子供が様々な障害も持って生まれてしまうことがあり、その障害を先天性風疹症候群といいます。

 

具体的にどのような障害があるのか、どうすれば防ぐことができるのか、など先天性風疹症候群についてまとめました。

 

■妊娠中の女性が風疹にかかると…

 

風疹に対する抗体の無い妊婦が風疹にかかると、胎盤を通してお腹の子供に風疹ウイルスが感染してしまいます。

 

特に妊娠初期(特に7~14週のころ)の赤ちゃんの大切な臓器が作られる時期に感染してしまうと、先天性風疹症候群といって重い障害が現れることがあります。

 

■どのような障害が表れてしまうのか

 

先天性風疹症候群の3大障害と呼ばれ、確認されることの多い障害は

・難聴(音が聞こえない、聞こえにくい)

・白内障

・先天性心疾患(心臓の形が正常ではない、穴が開いている、など)

の3つです。

 

他にも

・網膜症

・肝脾種

・血小板減少(血を固める仕事をする血小板が減り、流血しやすくなったりあざができやすくなったりする)

・糖尿病(生まれながらに血糖値がコントロールできない)

・発育遅延

・精神発達遅延

・小眼球

などがあります。

 

どの障害も生きていくうえで大きな問題となってしまうものばかりです。

 

このような障害から子供を守るために、先天性風疹症候群を知り、その予防の大切さを学ぶことがすべての人に必要です!

 

■どうすれば防ぐことができるのか

 

妊娠中はワクチンもその他の薬の接種もできないので、妊娠してからでは遅いです。

 

最も重要なことは、妊娠を望んでいる全ての女性が、妊娠前に抗体検査と予防接種を済ませておくことです。

 

もちろん予期しない妊娠もありますから、妊娠を希望する・しないに関わらず、年ごろ(10代~40代)の女性は全ての人が検査と予防接種を受けることが望ましいです。

 

もし女の子の子供をお持ちで、妊娠できる年ごろでしたら、将来のことを考えてきちんと風疹の抗体検査と予防接種を促してあげましょう。

 

子供のころに2回予防接種を受けている方も増えていますが、記憶や記録があいまいで心配な場合は、まずは抗体検査をかかりつけの病院に相談してください。

 

〇注意点!

妊活前にワクチンを接種し、「これで一安心、さっそく子供をもうけよう!」と考える方もいるかと思います。

 

しかし、予防接種を受けてから2ヵ月は避妊しなければなりませんので、接種後の性行為には注意が必要です。

 

いついつまでに授かりたい・産みたいと妊娠を希望する時期に希望がある方は、この2ヵ月も考慮することを忘れないようにしてくださいね。

 

■まとめ

 

先天性風疹症候群を持って産まれた子供を産んだ方は、そのほとんどが予防をしなかったことに後悔を抱えています。

 

風疹の予防接種を打つこと、抗体を調べることは手間ではありますが、そのひと手間で子供を先天性風疹症候群から守ってあげることができるのです。いかに予防が重要か、多くの方にご理解いただけたら幸いです。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:徳洲会病院内科外来

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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