健康ブログ

《医師直筆》顔の片側だけが痛い!三叉神経痛の原因と治療!

からだプラン編集部


こんにちは。からだプラン代表医師の橋本です。普段は内科医として働いています。

からだプランにお越し頂き、ありがとうございます。

 

皆さんもご存知の通り、病院にはたくさんの患者さんが来院します。その中には、ゆっくり時間をかけてお話しすることが出来たら、きっと良くなるだろうな、と思う患者さんも沢山います。そこで、からだプランの出番です!

 

からだプランでは「もっと医学を楽しもう!」をモットーに、医学をたくさんの方に楽しんでもらえるよう、健康コラムを書いています。そしてお察しの通り、収益は全く無い状態で書いておりますので、楽しく読んでもらえると嬉しいです。

 

今回は「顔の片側だけが痛い!三叉神経痛の原因と治療(山д゚)」というタイトルでコラムを書いてみたいと思います。分かりやすく書いていますので、是非楽しく読んでみてくださいね(*´▽`*)

 

まずはいつも通り、外来でよくある会話を(冗談交じりで)ご紹介したいと思います。

 

 

患者さん
「先生、時々ずっきーんって顔に痛みが走ることがあるんだけど、これ何?」

 

橋本
「はい出た、俺の苦手な神経内科の範囲だ。紹介状を書きます。」

 

患者さん
「このヤブ医者~~!ちゃんと見てよ!」

 

橋本
「はいすみません(/ω\) まあこのままじゃ紹介状も書けないからね。それで、どうやって痛いのさ?」

 

患者さん
「顔洗ったりとか、何かしたときに、いきなり電機が走るみたいに痛くなるの。」

 

橋本
「んー、ぶつぶつとか出た?」

 

患者さん
「いや、何もできてないのよ。」

 

橋本
「したら、それ三叉神経痛かもしれないね。」

 

患者さん
「やっぱりそうかなあ。インターネットで顔が痛いって調べると、三叉神経痛って出てきたから、そうかもって思ってた。」

 

橋本
「ヨッシャ、サンシャ(三叉)のショウカイジョウだ!」

 

患者さん
「今回のダジャレは、本当に何も思いつかなかったんだね(-ω-)」

 

 

ということで、今回は「三叉神経痛」についてコラムを書いていきたいと思います。

 

 

☆三叉神経痛の発生メカニズム

三叉神経痛とは

三叉神経痛は、俗には「顔面神経痛」などと言われることもあります。これは三叉神経という、顔面にある神経系によって引き起こされる痛みの症状のことを言います。

三叉神経痛では、顔に「ずっきーん」という電気が走るような鋭い痛みが走ります。顔を洗った時や水を飲んだ時、髭剃りをしている時など、その痛みは突然やってきます。痛みは数秒で、一分以上続いたりすることはありません。色々な動きがきっかけとなります。

では、次の項目で、三叉神経痛の原因についてお話したいと思います。ここには痛みに関しての生理学の知識が関係してきます。

「痛み」の正体を生理学的に解明する

まずは例によって、医学・生理学的な基本の説明から始めていきます。「三叉神経痛」の話の前に、まずは「痛み」を感じる仕組み、さらには、痛みに限らない、あらゆる感覚があなたの脳に知覚される仕組みを解明していくこととしましょう。

五感」という言葉を聞いたことがあるでしょう。視覚・味覚・聴覚・嗅覚・触覚の五つです。人間がその身体を使ってなにかを感じ取るという場合、その感覚は、基本的には五つのどれかに分類されると考えておくとよいでしょう。ところで、「第六感」なんて言葉もありますね。これは身体を使って感じ取るものとは違うもの、つまり超能力です。未来予知とかテレパシーとかそういうやつですね。

逆に言えば、第六感が(本当にあるかどうかはさておき、)備わっているような超能力者を除けば、人間に感じることができる感覚というのは、この5種類の刺激のことなのです。「痛み」というのは、「痛覚」という細かいグループで考える人もいますが、この5つのなかでいうなら、「触覚」の一つであるとされます。

 

あらゆる刺激が知覚される仕組み

では外からの刺激が知覚される仕組みからお話したいと思います。

いろいろ説明するよりは、図を見たほうがわかりやすいでしょう。下の図をご覧ください。

感覚を感じるためには、まず皮膚が刺激を受け、そこから神経がビリビリっと電気を伝えて、脳に「痛いものがぶつかったぞ、痛いぞ」と伝える必要があります。イメージとしては「脳にムチを打つ」ようなイメージです。手足も含め、身体中の感覚がこの仕組みで動いています。

 

先ほど説明したような五感は、体内に張り巡らされた神経を伝って、脳(中枢神経系)に伝えられます。体内に張り巡らされたネットワークのようなものをイメージするとよいでしょう。こうした刺激の伝達経路にあたるネットワークのことを「感覚神経系」と呼びます。

 

肌に尖ったものがぶつかった(触覚)、光が眩しい(視覚)、なんだか変なニオイがする(嗅覚)……どんな例でも話は一緒です。感覚の種類は違えど、すべて同じメカニズムです。外からの刺激をキャッチして、それを電気信号に変換して、身体の中枢に送り込むのです。まるで精密ロボットのように、よくできた作りです。

 

 

☆三叉神経痛の発生メカニズム

三叉神経の導線

さて、三叉神経痛の話に徐々に進んで行きます。「刺激は神経系を通じて、脳に伝わり、知覚される」というこれまでのところを踏まえて、見て行きましょう。

顔に走る痛みについても、なにも変わるところはありません。

イラストにすると次のような感じになります。

 

上の図のなかに、ちょうど三つに分岐した三叉路のような動線があるのがわかるでしょう。顔にある、こうした神経のことは、三叉神経と言います。これがビリビリっと電気を脳に伝え、顔の痛みを感じるように、脳に信号を送っているのです。

 

三叉神経は三本とも、顔の感覚(痛みなど)を脳に伝える役目をしています。ちなみに医学部生は、耳の前に指三本を立てた拳をおいて「三叉神経の走行はこうだっ」と、暗記させられたりもします。こんな風に、まるでロボットをひとつひとつの部品の働きから細かく見て行くのと同じように、人間の体の働きを、体をつくっている部品から科学的に解明していくことは、解剖学と言います。

 

顔に痛みが走るとき、そこにはこうしてちゃんと「痛みを感じさせる原因」になる場所が、ピンポイントで存在しているわけですね。

 

血管が三叉神経を刺激するメカニズム

さて、そんな痛みが急に起こる三叉神経痛ですが、どうして起こってしまうのでしょう。次のイラストをご覧ください。

 

三叉神経痛がある人は、三叉神経のすぐ近くに血管がある場合があります。血管は広がったり縮まったりするものなので、それが神経に強く触れてしまうと、刺激になってしまいます。

 

そもそも三叉神経というのは、皮膚から感じた刺激を、脳に「痛みを感じたよ!」と伝える神経です。しかし、血管によって刺激されてしまった場合にも、誤って「痛みを感じたみたいだよ!」と脳に伝えてしまうのです。これが三叉神経痛の原因です。

 

 

☆三叉神経痛が起きる原因

このように、三叉神経痛は、その周囲にある血管によって引き起こされている痛みだと言えます。では、血管がそのような悪さをしてしまうのはどうしてなのでしょう。以下に、主な原因を挙げていきます。

 

血管に病気がある場合

血管がダメになってしまう病気としては、動脈硬化が有名です。糖尿病や高血圧、脂質異常症(高脂血症)などが原因で、血管が硬くなってしまう事です。これは三叉神経痛の一つの大きな原因になります。

※関連コラム「健康診断で、脂質異常症(高脂血症)と指摘されましたけど(‘~` )┌

また、三叉神経を刺激するものは、血管だけではありません。怖い事に、頭の中に腫瘍が出来た場合にも、三叉神経が圧迫されてしまって、三叉神経痛につながってしまう場合があります。

 

血管に奇形がある場合

また、病気というわけではなくとも、同じ理屈で、血管の奇形がある場合にも、三叉神経を刺激してしまって、三叉神経痛の症状になる場合があります。

このように、三叉神経痛はとても様々な原因が考えられますので、治りにくい三叉神経痛に悩んでいる方は、神経内科や脳神経外科の受診をお勧めします。

 

 

☆三叉神経痛の治療法

さて、三叉神経痛の治療はどのようにしたらよいのでしょうか。手術と投薬が主な治療法となります。

 

三叉神経を圧迫している血管に、外科的な手術を行う

もし、血管が三叉神経を圧迫していることが原因であることから、その根本的治療法は、やはり外科的な手術とされます。血管を三叉神経から遠ざけて、圧迫しないようにすることで、痛みの発生原因を根絶してしまうというアプローチになります。

 

三叉神経の働きを服薬で鈍らせる

いきなり手術で血管を遠ざけるという治療法をとらない場合には、まずは抗けいれん薬などを用いた薬物療法がなされる場合もあります。三叉神経が刺激が痛みを感じにくくなるように、薬の力で神経の働きを鈍くしてしまうというものです。

しかしこの治療法は、三叉神経だけでなく、神経という神経全部の動きを鈍くしてしまうので、眠くなってしまったり、ふらついてしまったりという副作用が出ることが多くあります。また、あくまで痛みを感じにくくしているだけで、痛みの原因そのものを除去できているわけではないというデメリットもあります。

やはり、根本的な治療は、血管を三叉神経から遠ざける手術になります。

 

 

☆三叉神経痛の予防方法

では三叉神経痛の予防についてです。残念ながら、「これをすれば絶対に防げる」というものは有りません。

それでも原因として、高血圧や糖尿病、脂質異常症やそれらに伴う動脈硬化がありますので、生活習慣の改善で防げる部分もあります。それらは予防しないと、心筋梗塞や脳梗塞などの生活習慣病のリスクも上げてしまいますので、どちらにしても気を付けなければなりません。ポイントをいくつか挙げてみたいと思います。

※関連コラム「病気は突然現れない!?

 

三叉神経痛の予防法-1.食事

生活習慣の一つ目は食事です。食事は「医食同源」とも言うように、病気になるかならないかを決める事にもなります。食事に関しては他のコラムでもまとめていますが、大切なのはバランスです。是非楽しく身体に良い食事を意識してみてくださいませ(*´▽`*)

※関連コラム「ズボラ必見!5大栄養素無視で、超簡単な正しい外食の方法!

 

三叉神経痛の予防法-2運動

運動が身体に良いのはイメージが湧きやすいと思います。身体を動かすことで、身体にとりこみすぎてしまったエネルギーを使う事が出来、肥満の改善につながります。運動が苦手な人も多いと思いますが、一度始めたら意外と面白いかもしれません(^^♪からだプランでは、初心者でも始めやすい運動を沢山ご紹介していますので、もし興味があれば、覗いてみてください。運動は動脈硬化の予防になります。

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☆最後に

お楽しみ頂けましたか。からだプランは、沢山の人に「医学を楽しんでもらう」ためのホームページです。「からだプラン」というのは、人それぞれに合った、理想の「からだ」を「プラン」するという意味です。なんて可愛いネーミングなんでしょう(*´▽`*)笑 ですので、いつもこんな感じでコラムを書いています。

 

「医学って面白いじゃん!」
「美容や健康で、手軽に役立つ情報はないかな?」
「お医者さんや医療従事者の観点で医学を楽しみたいな♪」
「困っている人に教えてあげる知識を身に着けたいな!」

 

こんな方に喜んでもらえるように、からだプランはこれからもコラムを書いていきます。興味があれば、他のコラムも読んでみてくださいませ(^◇^)

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また、コラムを読むだけじゃなくて、「実際に身体を動かして理想の身体を目指したい!」という方に向けて、プラン(体験)も予約できるようになっています。初心者でも楽しめる体験や、お子さんと一緒に参加できる体験など、様々なプラン(体験)を集めています。興味があれば、そちらも覗いてみてくださいませ(*´▽`*)

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以上、医学を楽しむホームページ「からだプラン」でした!最後まで読んで頂き、有難うございました。今後ともどうぞよろしくお願いします(^_^)

 

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