健康ブログ

《医師直筆》ブツブツは皮膚炎?脂漏性湿疹の原因と治し方!

からだプラン編集部

こんにちは。

 

総合診療医の橋本です。

 

からだプランにお越し頂き、ありがとうございます。

 

皆さんもご存知の通り、病院にはたくさんの患者さんが来院します。

 

その中には、ゆっくり時間をかけてお話しすることが出来たら、きっと良くなるだろうな、と思う患者さんも沢山います。

 

そこで、からだプランの出番です!

 

からだプランでは「医学をもっと楽しもう!」をモットーに、医学をたくさんの方に楽しんでもらえるよう、健康コラムを書いています。

 

そしてお察しの通り、収益は全く無い状態で書いておりますので、楽しく読んでもらえると嬉しいです。

 

今回は「脂漏性湿疹の原因と治療は何ですか?」というタイトルでコラムを書いてみたいと思います。

 

まずはいつも通り、外来でよくあるダイエットについての会話を(冗談交じりで)ご紹介したいと思います。

 

 

患者さん
「先生、わきの下が真っ赤になっちゃって。」

 

橋本
「ありゃりゃ、これは凄いね。どうしたのさ?」

 

患者さん
「原因が分からないから聞いてるのよ~。」

 

橋本
「これは失礼。う~ん、なるほど、これはよく見てみてると脂漏性湿疹ってやつかもしれない。」

 

患者さん
「あ、それ皮膚科の先生にも言われた。」

 

橋本
「でしょでしょ、ほらねって、なんで俺が試されてるんだよ 怒」

 

患者さん
「だって~、前も同じこと言われて、皮膚科の先生に抗生剤の塗り薬もらって、一回よくなったんだけど、またなっちゃったからさあ。」

 

橋本
「それはね、根本の原因を解決してないからだと思うよ。」

 

患者さん
「えっ!どういうこと!?」

 

橋本
「脂漏性湿疹の原因は、確かに皮膚のカビのせいなんだけど、そのカビのエサが、人間から出るアブラだから、その量を減らさなきゃいけない。」

 

患者さん
「それってまさか、、、」

 

橋本
「そそ!普段から、身体のアブラ分を摂り過ぎないようにしたり、運動で減らしたりしないとダメだ!」

 

患者さん
「きゃ~~(/ω\)」

 

 

ということで、今回は脂漏性湿疹について分かりやすく書いてみたいと思います。

 

出来るだけ読みやすく書きますので、楽しく読んでくださいね。




☆そもそも皮膚ってどうなってるの?

脂漏性湿疹の話をする前に、まずは皮膚の構造を見てみたいと思います。下の図をご覧ください。

 

 

汗腺

皮膚にはサラサラした液体を分泌する汗腺と呼ばれる部分があります。

 

汗腺は汗を体外に排出する出口のような役割です。

 

汗は、蒸発する時に皮膚表面の熱を奪うことで、体温の調節を行なっています。

 

脂腺

脂腺は皮膚表面ににアブラを分泌し滑らかさを与えてくれます。

 

この汗腺と脂腺は図のように毛が生えており、一般的には「毛穴」と表現されたりします。

 

汗は蒸発することで体温を調節し、脂は蒸発しないことで体表の保湿などを行います。

 

今回の脂漏性湿疹ではこの脂腺から分泌された皮脂(アブラ)が問題となります。




☆脂漏性湿疹とは?

脂漏性湿疹と言われて、そもそも何か分からない人が多いのではないでしょうか。

 

これは、脇の下や股などの汗をかく部位や、顔などの皮脂の分泌が多い所にできる湿疹のことです。

 

赤みのはっきりした湿疹が出て、皮膚が細かく剥けてきます。

 

一方、かゆみはそこまで強くありません。




☆脂漏性湿疹の原因

脂漏性湿疹の直接的な原因は細菌やカビです。

 

脂漏性湿疹は皮脂を好む、頭や顔、股や脇の下の皮膚にいる細菌やカビが異常繁殖することで生じます。

 

ここでは、いくつか細菌やカビが異常増殖する要因をご紹介します。

 

遺伝

脂漏性湿疹の遺伝的要因として代表的なものは乾燥肌やアトピーです。

 

肌が乾燥する事で脂漏性湿疹のリスクが高まる事が知られています。

 

乾燥肌やアトピーの方は肌が弱い傾向があり、症状が出たらすぐに病院へ行くことをオススメします。

 

環境

脂漏性湿疹は乾燥などの環境によってもその発症リスクが高まります。

 

また季節の変化により気温や湿度の変化は肌に負担をかけてしまいます。

 

特に、季節の変わり目などは注意する必要があります。

 

ビタミンB不足

ビタミンB群には過剰な皮脂を分解を促す作用があります。

 

ビタミンB群が不足すれば、当然皮脂の分解能力が低下し、皮脂性湿疹の原因となります。

 

ストレス

ストレスは免疫力と密接に関係しています。

 

ストレスを溜めることで免疫力が低下すると、様々な病気にかかりやすくなります。




☆治療方法は?

脂漏性湿疹の治療としては、異常増殖した細菌やカビをやっつけることを目的とします。

 

主に抗真菌薬のクリームを塗って殺菌することで治療します。

 

細菌やカビが減れば炎症も落ち着きます。

 

また、あまりに炎症がひどい場合には抗炎症薬を塗って炎症を抑えたり、ビタミンBを補ったりします。




☆予防

皮脂性湿疹は予防が有効であることが知られています。

 

先程の治療をすれば一度は良くなる事が多いです。

 

しかし皮脂の分泌量が多い体質を改善しなければ、また脂漏性湿疹が再発してしまいます。

 

そこで皮脂性湿疹を予防しやすくする生活習慣をいくつかご紹介します。

 

ビタミンBを摂取

ビタミンB群は過剰な皮脂の分解作用があることはご紹介しました。

 

十分な量のビタミンBを取ることを目指しましょう。

 

ビタミンBはレバー、牛乳、ほうれん草、しいたけなどに豊富に含まれます。

 

刺激物を減らす

脂肪や糖分、コーヒーやアルコールなどの摂取は肌に刺激を与える事が知られています。

 

その結果、皮脂の分泌が促されます。美容のためにも、刺激物の取りすぎには注意しましょう。

 

清潔にする

皮脂が溜まりやすい頭や顔などは、適切に洗い皮脂が溜まりすぎないようにしましょう。

 

しかし、洗いすぎる事で必要な量の皮脂まで洗い落とす事があるため、やりすぎには注意が必要です。

 

ストレスを溜めない

ストレスは免疫力を低下させる事が知られています。

 

十分な休息や睡眠をとりましょう。

 

また、体を動かす事はストレス解消に効果が高く、自分にあった運動を探してみるのもいいかもしれません。




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